8/1(月)夏休みだよ!酷暑の広島満喫の旅 4日目~その1~ | ちいたろうのお出かけ日記

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いつかはあなたの住む街へ,行くかもしれません~♪。

 Cさんのおうちの朝はゆっくりだと聞いていたので、そこまで早起きをしなければいけない理由はないのですが、いつも通りに目が覚めてしまうのが悲しいところ。でも、ポジティブに考えれば、一日を有効に使えるということです。今日は月曜日。この街に平日にいられるのは珍しいので、平日しかやっていないお店に行きましょう。4月にも行きましたが、てらにし珈琲店本店まで歩いていくことにします。
 それにしても暑い。お天道様は、朝から全力で輝いています。まったく容赦してくれません。歩いた時間はほんの20分弱だというのに、汗が噴き出してきます。


 7:30過ぎにお店に着くと、すでに開店していました。この前と同じように、カウンターの奥に腰をかけます。
「どちらから来られましたか?」
といつものように聞かれ、
「東京です。以前、近くに住んでいたものですから……」
と答えるのも、この前と同じです。
 やがてコーヒーが運ばれてきて、お出かけ日記用の写真を撮ろうとすると、お店の方に、
「あぁ、前にもいらっしゃいましたよね」
と言われました。どうやら、私が持っているカメラに見覚えがあったそうです。しかし、多くのお客さんが訪れる中で印象に残っていたというのは、なんだか嬉しい気持ちになるのでした。


 コーヒーを飲んでいると、Cさんから、「これから朝ごはんに行ってきます」という連絡が入りました。ホテルの朝食を予約してあると聞いていたので、あと30分くらいで出発でしょうか。それならばと、こちらも店を出ることにします。出たところで、お店に鍵盤ハーモニカを忘れてきたことに気づきました。危ない、危ない。実は旅の前に、Cさんから、
「ちいたろうのピアニカは聞けるのか。。!!」(原文ママ)
と言われていたので、持って行かないわけにはいかないのでした。
 明日立ち寄る予定の、広島でお世話になったお好み焼きやさん、赤とんぼは目と鼻の先。どうせなら前を通って行こうとすると、ちょうどお店のお父さんが孫娘と駐車場に降りてきました。どうやら、朝顔に水をやるようです。
「突然声を掛けたら、どう反応するかな?」
とイタズラ心で、
「朝から水やり、えらいねぇ」
と言うと、一瞬お父さんがびくっとしてからこちらを見て、
「うわぁ、びっくりした!」
とひと言。明日来ると聞いている東京に住んでいる者がいきなり声を掛けてきたら、そりゃあ驚くに決まっています。後で聞くと、
「相手にしちゃぁいけん人に声掛けられたんかと思った」
とおっしゃっていました。すみません、イタズラして。
 その後、ホテルまでは20分弱歩いてみたのですが、Cさんからはその後、連絡がありません。まだ朝ご飯が終わっていないのでしょう。
 仕方ない、どこかで時間調整することにします。誰にでもわかる場所でと考えて、NHK広島放送局のビルの中にあるスターバックスでひと休み。電車通りと平和大通りが交差する角に建つこの高いビルなら、見つけられないことはないでしょう。


 実は、スターバックスの注文の仕方がよくわからず、あまり利用したことのない私。
「ホットコーヒーの小さいサイズを」
と注文すると、お店のお姉さんに、
「マグカップで提供してもよろしいですか?」
と聞かれました。むしろ、大歓迎です。マグカップの方が、紙コップで飲むよりもずっと美味しく感じられます。中に入っているものは同じでも、飲んだ感じがずいぶん違うのは不思議なものです。


 Cさんからは、さっき朝食を食べている様子の写真が来ました。ホテルの寝間着で並んで座っている様子は、お寺の小僧さんのようでした。けれども、9時過ぎに、
「(お子さんが)マンガを1冊読んだら出ます」
という連絡が来てから音沙汰なし。結局、Cさんと合流したのは10時前でした。
 Cさんは昨日、ホテルに入ってから、お子さんたちと相談したようです。そこで妹ちゃんは、
「資料館に入ってみたい」
と言ったそうです。お兄ちゃんはそこまで興味があるようではなかったというものの、嫌だとまでは言わなかったようなので、今日の予定は資料館へ行くということで決まり。その後、バスセンターまで送っていくことにします。大きなキャリーバックは、ホテルから持ってきてもらいました。資料館では無料で預けられるし、いちいちホテルまで戻ってからバスセンターに行く方が大変です。
 平和大橋を渡るときに、イサム・ノグチ氏がデザインした橋の欄干を見た妹ちゃんが、
「これ、『夕凪の街 桜の国』で見た」
と言いました。きっと、そんなに大きなコマではないはずですが、それをちゃんと覚えている。それなら、マンガを1冊読むのに時間がかかるのも合点がいくのでした。
 広島平和記念資料館の外壁には、8月6日に行われる平和記念式典(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式)の文字が取り付けられています。そんな資料館をバックに、記念写真をパチリ。すると、噴水の水がかかるのを、「つめたーい!」と喜んでいました。一方で、Cさんは少し、心配そうです。なにしろ、資料館は怖いと言っていた本人なのですから、無理もありません。
「同じことを2人に味わわせてしまわないか」
 きっと、そう考えていることでしょう。
「ダメだったら、途中で出てしまいましょう」
 そう伝えて、資料館に向かうことにしました。