後輩の定年前の悩み | 妻への感謝の日々

妻への感謝の日々

14歳下の妻と結婚できて、こんな幸せな事はありません。のろけ話になりますが、日々、妻に感謝して、サラリーマンと専業主婦の日記を綴ります。

 先週末、老母の様子伺いに大阪に行ってきました。

 

 ついでに、関西の支店にいる会社時代の後輩とランチしました。彼は若い頃は、ジャニーズのメンバーに似て格好よく女性にもてて、バブル時代には株で一儲けしてソアラに乗り、女性をつれてドライブしていました。そんな彼でしたが、母親が強烈で、結婚する女性は大卒が条件であることに加えて、女性の両親にも大卒であることを求めていたため、なかなかそんな女性には巡り合わず、結婚相談所に入会するまでになりました。最終的には両親が大卒であることを諦めさせ、晩婚でしたが1男1女をもうけて今に至ります。彼の母親は短大卒でしたけど。

 

 1浪で入社した彼は今年の夏に定年退職となり、再雇用される予定です。バリバリの営業マンでアジアで海外駐在経験もありますが、会社員時代の晩年は不遇でした。私が退職する3年ほど前に、社内の郵便を配ったり、コピー用紙を補充する部署に異動になり、その後、3階級降格させられ、年収も3割程度少なくなったと嘆いていました。それでも、800万円程度にはなったのではないでしょうか。その後なんとか、支店長を務める関西の支店の同期の引きで関西支店の総務課勤務をしています。

 

 役職定年がない会社でしたので、降格という制度運用によってシニア社員の給与を下げ始めたようです。私は何とか、逃げ切れました。

 

 再雇用の条件は明文化されており、週4日、6時間労働で約12万円です。東京都の最低賃金に毛が生えた程度の賃金です。前職の会社ではライン部長になった人は、関係会社の役員程度は約束されており、年収1,500万円以上が65歳まで続きます。一方で、私のように課長待遇止まりの人間は、個人と空きポストによって変わりますが、だいたいが月30万円、年収400万円以下が相場です。中には、本当に月12万円で辛抱している社員もいるとのことです。そのような人は出社に及ばず、どうでもいい仕事をリモートでやって捨扶持をもらっていると聞いています。

 

 彼は、関西支店の現在のポストを希望していますが、現在のように社宅家賃1万円に10万円の単身赴任手当をもらっているような待遇が定年再雇用には適用されるはずがありませんし、これまで希望の部署に留まった定年社員を見たことがありません。当人には可哀そうですが、特別扱いはまずないし、東京で何とか生きていくしかないでしょう。

 

 私自身、このような定年後を想像できたため、資格をとって独立することを覚悟し、定年前から資格を使った副業を行って、これまでやってこれたことが奇跡のようです。月30万円くらいは、今でも週2日稼働で何とか稼げていますから。独立になんの文句も言わなかった妻には感謝しかありません。