昨日の柔道の中継、かじりついて見てしまいました。
どの競技もそれぞれドラマがありますが、やはり全国が注目したのは、阿部兄妹ですよね。
詩選手とともに涙した人も多かったと思います。
もちろん、年若い彼女が耐え続けたプレッシャーや努力は、言うまでもありません。
しかし勝負の世界で、きれいな一本で負けたというのは、仕方ありません。
相手選手も同様のプレッシャーの下、この四年間臥薪嘗胆で取り組んできたことは疑いありませんから。
どちらの選手の背景を思っても、「よく頑張った!」と涙ぐんでしまうのは、私も年を取ったからだけではないと思います。
それから、お兄さんの一二三選手も、妹の無念の敗退でさらなる重圧を背負って試合に挑んだことでしょう。
一二三選手がメダルを取って、兄妹で抱き合う感動のシーンを見て、もちろん感無量だったのですが、オバチャンである余計な私の心はふと思いました。
詩選手、大変やな
お兄さんと共にさらに四年後を目指す、という視点ももちろんあります。
高校生の頃から12年間、何よりも最優先で取り組むというのは、並大抵ではないでしょう。
子どもの頃から夢見ていたでしょうから、生涯ずっと最優先だったでしょう。
ただ、子どもの最優先と大人の最優先では、話が違う、ということもあります。
子どもの頃は周りの大人が世話して支えて守っていた部分もあります。
大人になれば、難しい人生の岐路や義務もたくさんあります。
20代の女性には、身体の変化や結婚、子どもなどの、男性にはない人生の大変革を伴う決断があることだってあります。
何をするにも簡単ではないのです。
ただね、余計なオバチャンである私は、それ以前の大きなお世話の話を思ってしまいました。
こんなに強い絆で結ばれた、イケメンで超絶強くてやることまでカッコいいお兄さんが、いつも傍にいる。
詩選手、彼氏のハードル高そうや~
めっちゃ良い男が家族にいると、それが基準になってしまいそう。
いや、実際に彼氏さんがいたらごめんなさいなのですが。
ゴシップ好きなオバチャンとしては、お兄さんとは違う方向性の人じゃないと、なかなか難しいよなーとか考えてしまいます。
ところで、妻の方が柔道の強豪大学でずっと選手だった、職場の後輩夫婦がいます。
先日、夫の方に久しぶりに会って、最近どう?なんてありきたりなことを聞いたところ、
「家庭は平穏です。
うちの場合、家庭の平穏とはすなわち、妻を怒らせないように振る舞うことです」
と言っておりました。
さもありなん
下手な行いをすれば、投げ飛ばされて絞められて落ちる可能性がありますからね。
まぁこれをDVと受け取るか、じゃれ合いと受け取るか、訓練と受け取るかは、二人の関係次第ですが。
ともあれ、オリンピックというのは普通の世界選手権以上に、人生を変え、心を揺さぶるものです。
平和の祭典というより利権の祭典かもしれませんが、そこに挑戦する選手の、人生を掛けた輝きは誰もが認めるところでしょう。
全ての選手、スタッフ、経営、警備、皆さんが無事に役割をまっとう出来ることを願ってやみません。