初めて眼鏡やさんに足を踏み入れました。

私はとうとう観念して、老眼鏡を作ることに決めたのです。


しばらく前に当直で同期生と一緒になった際、他のメンバーに老眼について話しているのを聞いて「あー、わかるーニヤリ」と思っていたら

「自分(相手のこと)も笑ってるけど、他人事ちゃうやろ?」

と突然、飛び火してきたのです。


「わかるなぁと思って聞いてたんよ照れタラー

と言い訳したのをきっかけに、話題は老眼鏡へ。


同期生はもう作ってると言っていて

「老眼鏡は無理しない方がエエらしいで」

と忠告を受けました。


そうだよな。

そろそろ限界だよな真顔

と改めて認識に至ったわけです。



今までに聞いた話では、別に百均の老眼鏡でも支障はないっぽいのですが、何せ視力はずっと良かったので、眼鏡なんて何をどうするのか見当もつきません。


そこで、ボーナスも出たことだし、一回目でもあるし、眼科にまずは行ってきました。


そこで言われたのが

「もう少し軽いうちに来ないとねぇ。

40代で来たら良かったのに。

かなり進行してるから、軽いやつでは作れませんよ。」

ということ。


そうかーショボーン

老眼、進行していたのか。

まぁそんな気はしていたけど、通常の視力が良いからあまり支障は感じなかったんだよね。


ちなみに、一昨日職場の健康診断で視力検査をしたところ両目とも1.5で、検察官が

「(この年齢で)ここまで視える人なかなかいないですよ」

と言われたところです。


それにしても早く老眼鏡の検査に来ないとなんの支障があるのだろうかと思っていると

「初めてなのにキツイ眼鏡になるから、慣れるのに時間が掛かりますよ」

と言われました。


あぁ、そうか!

子どもの頃祖父の眼鏡を掛けたら気持ちが悪くなったやつか。


ようやく合点が行きました。


その後、医師の診察でも

「遠くがよく見える目」

と言われました。


うーん。

昔は遠くも近くも見えたんだけとな。

今では遠くしかよく見えない目になってしまいました。


そこで眼鏡の処方箋を受け取り、早速眼鏡やさんへ向かいました。


どこの眼鏡やさんへ行ったらいいのかもわからないので、とりあえず普段から通っているショッピングセンター内の店舗へ。


今後何かあったときに、やはり気軽に行けることが大事なこと位はわかりますから。


このショッピングセンターには、眼鏡やさんが3店舗あったはずです。


その内の2店舗は、なぜか隣同士。

まずは何やらセールをやっている方に入ります。


そこで「どう選んだらいいかわからない」と正直に告げたところ、パート従業員らしき方が、いくつか掛けてみてレンズの形の好みを絞るといいと教えてくれました。


結論からいうと、なんとなくの好みはわかったもののピンと来ませんでした。


黒っぽい色は主張しすぎ。

金属的な色は、真面目に見えすぎ。

(昔から、教育ママという死語の雰囲気になりやすいのです。)

かといって赤はみんな持ってるし、それほど似合わないことも知ってます。

艶があるフレームは、艶のないオバサン肌では悪目立ちでした。


なので、決められずに店を出ました。


次は隣にあった、ずっと昔からの眼鏡チェーン店に入りました。

ここは、たまたま新装開店フェアをしていました。

とにかくここも数打ちゃ当たる方式で、試しに掛けまくりました。


そして一つの傾向を自分に発見。

「日本産」

と書いてあるコーナーのものがしっくりくる。


日本人の顔に合わせたとも書いてあったので、着用時の座りがいいし、軽く、バランスがいい。


ブランド品も多く試したけれど、圧倒的にノーブランドの日本産が好きだと思いました。

(値段は安めのブランド品とほぼ同じでした。)


その中でも、つるの耳掛け部分にレンズの重さとバランスをとる重りが入っているものか、フレームが上半分だけのものか、最終的に決める段階で、止まってしまいました。


決められないキョロキョロアセアセ


何度か試して悩んでいると、お店の幹部らしい男性が声を掛けてきました。


「フレームが全体にあるものは、歪みに強いです。一方で、下側のフレームで一度顔に区切りが付くので、そのフレームから下を認識するようになり、丸顔に見えます。」

「フレームが上だけのものは、アイラインのような効果があります。日本人はヨーロッパ人より眉と目の間が広いです。それが上側フレームの効果で狭く見えて彫りが深く見えます。

特に近視のレンズでは、目が小さく見えてしまうので、アイライン効果で目が大きく見えるのはいいです。

それに下側のフレームがないので、上のフレームから顎まで一続きに見えて、丸顔に見えることはありません。」


まぁ、私は老眼鏡のレンズなので、目が小さくなるかどうかは特に問題無さそうです。

ただ、ぽっちゃり型豚の人間としては、丸顔になるのはいただけない。


それに正直なところ、フルフレームは赤色系。半分のフレームの方が紫色系で色が好みでした。


色については

「髪の色が黒髪の方は、ブルーベースで青系が合いやすいです」

との助言も貰いました。


そう。

私は肌が黄色系でもあり、赤系はあまり似合わず、服装は青~緑が多いのです。

だから眼鏡だけ赤なのは浮きそうで、二の足を踏んでいた事情もあります。


一つ一つちゃんと説明を聞いて、それを確認すると、決めやすいので助かりました。



さて、フレームが決まると、その方は別業務に戻り、店員のお姉さんとレンズ決めをすることになりました。


そこで、レンズの種類の多さにビックリ。

特に紫外線の強い環境では、レンズに勝手に色が付いてサングラスになるものには驚きました。


お姉さんが

「私が掛けているのがこのタイプです」

と言って眼鏡を外して台に置くと、紫外線照射機をセットしました。


するとみるみるうちに、レンズに色が付き始め、3分もすると真っ黒に変化しました。


「おぉーっ!スゴイ!いいですねぇびっくり

とは言ったものの、私が購入するのはシニアグラスとかリーディンググラスと呼ばれる老眼鏡。


遠近両用でもなく、作業時に必要な時だけかけるタイプ。

つまり想定は完全に室内での使用です。


なので、その機能は不要と判断しました。


他にもいろいろな機能のレンズがあったのですが、私がオプションで欲しかったのは

「花粉、ホコリ防止」

です。


追加料金を払わないと、この機能は選べなかったのです。


そしてどうせ支払うならと選んだもう一つの機能は

「6倍傷が付きにくい」

機能。


うちには、母の持ち物を持っていってしまうカラスのような息子がいるので、傷防止はありがたい。


こうして無事に注文は終了。

出来上がりは約1週間後です。


眼鏡はずっと極めてお堅く見えすぎて似合わないし、重さが負担だと思っていたので、自分でしっくりくるものが選べるなんて思っていませんでした。


今は出来上がりが楽しみでもあります。