独身の頃、一緒に働いていた後輩と訓練で一緒になりました。
今年は隣同士の課に配属されているので、春から何回か顔を会わせているのですが、話をする時間がなかったのです。
お互いに結婚して子どもを持ってから、ゆっくり話すのは初めてでした。
そこで初めて、お互いに中3の子どもがいることがわかり、たまたまもう一人の同僚も中3の父だったため、話が盛り上がりました。
さて、その後輩の話の中で、特に印象的な発言が一つ。
「息子に、お母さんそんなにメンタル強くないからって言ったんですよ」
なんのことかと思えば、習い事のこと。
息子さんがスポーツをやっており、クラブチームに入るにあたり
「自分の実力考えて選んでや」
と言ったとのこと。
「周りの同級生はもっと強いチームに入ってるんですけどね。
うちの息子、そんなに上手くないから、強いチームに入ったらレギュラー入り出来ないし」
まぁ、確かに。
せっかくやってるからには、我が子の活躍する姿がみたい気持ちはわかる。
彼女は大きく頷いて続けます。
「だって仕事が休みの日なのに、朝もはよからお握り作って持たせるし、遠征費用とか、道具費用とか高いし、ウェアはすぐ破るし。
クーラーボックス用の氷を作るのに冷凍庫足りないから冷凍庫も買ったし。応援も一日かかるんですよ。
レギュラーで試合に出ないなら、これをさらに続けられるモチベーションが保てないんです」
なるほどねー
とてもよくわかるわ。
うちは音楽やってるから、音楽ってお金かかる~と日常的に思うわけですが、(今は、私、娘、息子で毎月6万円YAMAHAに払ってます)野球やってるとこも、バスケやってるとこも、バレエやってるとこも、剣道やってるとこも同じでしょう。
昔、友人が日舞をしていたとき、やはり伝統の世界なので、お中元とお歳暮が地味に大変とも話していました。
何事もちょっと真剣にやると大変です。
そんな話の中、私は思いました。
「レギュラー取る練習をしていない」子どもの音楽の応援に耐えるのを、そろそろ辞めてもエエんちゃう?
メンタルの限界はとっくに越してるよな。
子どもが音楽を好きなことは間違いないけど、応援に見合うことをしていないのに、いつまでも応援し続けることに無理を感じる。
残念ながら親の愛情も経済力も無限ではない。
見ないふりをしてきたもの、見てはいけないと思っていたものを提示されたと気がした、後輩の発言でした。