桂由美さん、フジ子・ヘミングさんと偉大な功績を残した女性の訃報が立て続けに報道されました。

桂由美さんのウェディングドレスを着用した花嫁は60万人にのぼるそうです。


20年近く前のことですが、私もその一人です。


他のもう一着と決めかねていたところ、両親の

「両方ともそれぞれすごくいい。

方向性が全然違うから両方着ちゃったら?」

というビックリ助言を受けました。

(ちなみに結婚式の費用で両親に負担して貰ったのは親戚の宿泊費と交通費だけです。「そっちも着たら?」と言われたものの、ドレスの追加のお金ももちろん私が出しました。)


私は挙式ではド定番のオーソドックスなデザインで、レースの透かし入りロングトレーンかロングベールを希望していました。


基本的にズルズルした長い衣装が好きで、長めのヴァージンロードに長い繊細なレース柄を引いた情景を作りたかったんですよね。

挙式ではさらにこれにレースのついた超ロングベールにして、ズルズルっぷりに本人は大満足!爆笑

最近自覚した好みなのですが、私は長い布が好きみたいです。

しかし、父がエスコートを終えて左側の新婦親族席に戻るのに、ベールの川があって対岸に渡れないという事態が発生しましたタラー


一方、桂由美さんのドレスは挙式ではなく披露宴で着用しました。

アシンメトリーのデザイン。


肩やスカート部分には、カラーの花が立体的にシルクで作られていました。

とっても素敵でしたが、わたしがイメージしている挙式には大胆過ぎると思いました。

このドレスの生地はミカドシルクというそうです。
ミカドは帝か御門かわかりませんが、日本のミカドといえば天皇ですよね。
その名に恥じぬ素晴らしい生地でした。

桂由美さんは素材にも拘ったとニュースで聞きましたが、当時の私もなんとなくそれは感じていました。

特に試着の時には、ショップに届いたばかりでまだ誰も袖を通しておらず、最高の状態だったので惚れ惚れしたことを覚えています。


ちなみに、この時に腕に付けているのが、以前説明したアームブーケ。


アップにするとこちら。
どこにダリアがあるのか、よくわからないですね。

記憶ではブーケは一ヶ所だったように思っていましたが、肩と肘と手の甲の三ヶ所に付いてるし、腕のリボンもか~なりグルグル巻いてますねぇ。

ちなみにこの時のネックレスとピアスは私物で、この色にブーケを合わせて貰いました。

私は衣装を考えたり、演出を考えたりするのが大好きで、結婚式の準備も本当に楽しかったです。
(招待客のリストとかは別ですが)

その中でも一番のお気に入りはコレ。
ウェディングケーキです。

プレゼント風にリボンをマジパンで作って貰い、パティシエにアレコレ注文を付け倒したオリジナルです。

会場の装花とケーキ周りのバラは、実家に植えてあったバラと同じバタースコッチにして貰いました。
優しいオレンジ色です。

このバラの色にケーキのリボンの色を合わせて貰いました。

自分の結婚式は、演出で相手の顔色をうかがわずに済むから、好きなことができて最高ですね。

今の仕事の夢が叶わなければ、ドレスとかウェディングの演出とかの仕事をしたかったな~とも思います。

そういう面でも桂由美さんは憧れの人でもありました。

私は女子大だったので、姉妹校の短大が隣接していて、被服科の友達が通学用スカートとかを日常的に自分で作っているのが羨ましかったことを思い出します。

ドレスもよし、着物もよし、桂由美さんの技術や考えを受け継いで、素敵なウェディング文化が続いてくれるといいなぁと思います。