仕事での公募に、唯一の受験者でありながら落選した私。
あまりにもガッカリでした。
しかし決まった異動先などについて考えるうちに、ハタとある考えに思い至りました。
私、実状としては公募に落選したんじゃないかも
現部門から出して貰えなかった。
今回の本社への穴埋め的な人事異動が、そもそも画策されていた。
それなら受験以前の話ということです。
私が申し込んだ公募先は職人気質の人が多く、変な人や、通常業務の処理能力が乏しい人が多い。
公募先メンバーの名前をよく見れば、まともに仕事をバリバリしてきたという評判とは遠い。
それどころか、通常業務をさせられなくて人事異動で押し付けあいをされている人がいる。
公募の面接でも
「変わった人が何人もいますが、一緒にやれますか?」
という質問があったくらいです。
今回、兼務発令になった後輩も、能力以前に時間の問題であまり仕事は負担していない。
他に今回そこへの異動にかかった人も
「なんやアイツは?まじで係長なんか。
なんも出来ひんやんか」
と言われていました。
一緒に仕事したこともありますが、やはり気配を消して、最低限の仕事を淡々とするタイプで、係長らしいことは何もしませんでした。
となると、変人への耐性があり、さんざんこき使われてきた上、これからも本社で仕事を山ほど押し付けできる人間が、通常業務から解放して貰えるわけがない。
事務畑で遠慮なくこき使えるのに、特殊技能グループに出すのはメリットがないから、キープということです。
そもそも夏頃には、私が今回着任した席の前任者である、女性主任の昇任が決まっていました。
その後釜を探し始めた時に、
①この仕事の経験がある
②同じ部門の仕事のベテラン、
③問題なくこなしているからデータ管理をやらせられる
④同じ主任で女性
⑤異動希望を出している
という、まさに条件ピッタリの逸材がいたということです。
おそらく公募の実施予定以前から、私は現部門でキープだったのでしょう。
そうとも知らずに今度こそと希望を持って、ノコノコ公募の面接に現れた私はピエロというか、哀れというか。
振り返るとタメ息ものです
内示を見た瞬間の、めまいを起こすような理解が追い付かない気持ち。
自分が落選したこと。
なぜだろう?と胸の中のもやが濃かったことが、納得できる理由を見つけて少し落ち着きました。
今回は私の周辺の人たちのみならず、実際に公募をしていた部署の人たちも
「今回は来るやろ。楽しみにしてる。連絡手段また聞くし」
と言ってくれていました。
前回の公募で久しぶりに再会し、その部署へ昨年登用された女性の先輩も
「なんでなんやろ
人事係が名前を間違えたんかな」
と頭をひねって、我がことのように残念かつ不審がってくれました。
私の同僚や上司たちも、今回は行くだろうと思っていました。
それくらい、公募先に行かない理由がなかった。
面接の内容からの手応え、他に希望者がいなかったことからの期待感。
私自身、今回こそ大丈夫、何も障害はないと思っていた。
だから気持ちが砕けたのです。
内示を見た日、忙しい勤務時間が終了し更衣室で同僚と着替えつつ、改めて落選を噛み締める時間が出来ると、涙が込み上げてきそうでした。
なんでなん?
公募面接会場で、別部門を受けた後輩は通っていたのに。
この後輩も、あまりにも仕事の覚えや出来が悪い、先輩格になるや後輩たちに居丈高に振る舞い、非常に嫌われていた人物です。
昨年一緒に公募を受けて希望が通った人は、あまりにも通常の仕事はとんちんかんで、応援に派遣された先から
「こんな人は来ない方がマシ」
と突っ返された程の人だったのに。
昨年は勤務条件が向こうのニーズとやや合わない部分もあったから、そこもクリアしてきたのに。
翌日、少し冷静になって考え、さらに他の人から
「栄転おめでとうって言っても…喜んでへんのか」
と言われて、悔しく悲しい気持ちをぶつぶつ呟いていると
「どこに行っても仕事できると思われたからやで~。
うちの社会はできると損やからな。」
と笑顔で言われました。
そう。
うちはそんな社会なのです。
うっかり何か出来るとバレたら最後、通常業務にプラスしていいように便利遣いされます。
いわゆる「勝ち組」は、
「コイツはどうにもならない」
と思われて、他への害の少ない部署に回される人々。
同じ給与で楽な仕事なのですから。
そんな中、別の知人から教えてもらいました。
「この公募部署は兼務発令やろ。
兼務発令のところには、採点の高い人は行かせないそうやで。
もったいないからな。
だからあんたは行けへんかったんや」
つ、つまり、仕事を頑張りすぎてしまっていたってこと?
仕事しない上司と、パワハラ上司と、休んでばかりの部下の業務フォローをしたあまりに、希望が通らなくなるなんて、なんてことなんだ。
昨年の公募落選を受けて、傾向と対策を行ってオールクリアにし、面接も問題なく行ったことが、反比例になってしまうとは。
それなら去年、公募に通った人がみんなのお荷物扱いされている人物なのも納得。
その部署が曲者変人に満ちて、通常業務にやる気がない人がいることも納得!
しかし、どうせよっていうねん、コレ…
「うちの課に来ーへんか?」
と1月末に勧誘されたかつての上司から、昨日卓上に電話が掛かってきました。
(時間帯が合わないので断りました。)
「分掌表みたら前のとこに名前がなかったし、探したら俺の隣の課にいるやんか。
希望したんか?」
と「笑声」で言われたので
「そんなわけないですよ!
私、公募申し込んでいたんですよ。
私一人だったのに落選した上、申し込んでいない人が何人も入ったんですよ。
公募の意味あります?」
とぶちまけたところ、高らかに笑い飛ばされました。
「もう、自分(お前の意味)もうちのシステム理解してるんやろ?
公募に意味なんかないねんって」
くっそー
そういうことだよな。
人事は「組織に都合がいい」だけが優先。
本人の希望とか公募なんか建前。
去年落ちたのは、勤務場所のすり合わせがうまくいっていなかったからだと思っていましたが、今回のことでそれにも疑いが出てきました。
去年の一年、仕事しない係長の配置を前提に考えていたから、フォロー役で残されただけちゃうの…
それにしたって、得点高いと落ちる面接って予想外過ぎやろ。
どっち方向に頑張ればいいのやら。
現在の勤務地については
「そこに行ったら5年はカタイね!」
「出られるときは、昇任した時だよ」
という笑いを含んだお声もいただく今日この頃。
(みんな私の異動先を聞くと、声を上げて笑います)
5年経ったら、昔なら定年間際!
いくらなんでもそんな状態で行かせて貰えるのか?(いや無理やろ…という声が聞こえて来そう)
かといって昇任してしまったら、その役職では希望部署に席はないと思う。
ちょっと待ってよ、マジっすか~
進退極まった感じ~?
と唸っています。
しかし、それで諦める性格なら変人達と付き合って来られるわけがない。
ということでまた来年の公募があれば、イヤミたらしく受けてやろうと画策している現在です。