異動後の初出勤でした。
この8年、同じ部門で仕事をしていたのでよく電話でやり取りをし続けていた本社。
電話でのみよく知っている人を、声と姿が伴う形で見るのはなんだか変な気持ちでした。
かつて一緒に働いた人や、前から時々会っていた人もいるし、前記のように電話でやり取りしていた人も多い今回の異動先勤務地。
気がつくと当たり前のように、馴染んで喋り始めた自分にちょっとビックリです。
仕事は、これまでの仕事の年度末年度始めの、絨毯爆撃を受けるような忙しさに比べ、いたって落ち着いて始まりました。
それにパソコンとにらめっこしている時間が短い。
これが本当にありがたいです。
異動前の係には、次はこの仕事の初心者3人が着任するので、普通に引き継いだだけでは初っ端からすべての報告期限が間に合わない可能性があります。
これまでに年度末の簿冊作りや報告ものの下準備を1月から先行して行い、新年度の住所録や顔写真リストなど、新しく配置される人以外のところは先にやっておきました。
(12月までは年末年始関連の業務に集中しています。)
異動の内示が出てからは忙しさに拍車がかかり、そうでなくてもパソコン仕事が多くて視力に負担がかかっていたのに、最近は目の前にカスミがかかったような状態な日が多かったです。
しかし、この繁忙期に大量の報告もの(手がかかるやつ)をギリギリにあげてきた担当者が二人いて、とてもではありませんが新配属の人では、他の報告ものと同時に捌ききれない。
よって祝日に出勤し、9時間パソコンを凝視して一気に片付けていました。
昨日、本社に出勤して一段落すると、その報告を受けた側の係長が開口一番
「ぽりんま主任、休みに山ほど送信されていますやん。13件ありましたよ」
と、パソコン画面にズラリと並んだリストを見せて言ったほど。
ちなみにそれには
「昨日は最後に3件送ってますよ。全部で16件です」
と追い打ちで答えておきました
まぁこんな風な大量報告は普段は避けているのですが、たまに
「これでも食らえ!
どうだ!ザマァ見ろ」
とか不穏なことを言いながら、メールの送信ボタンをポチっとしたりしていたのは秘密。
(報告を受ける側は何も悪くないので、単なる八つ当たりです)
この報告もの、単純ですがかなり手間がかかるやつです。
そんなとき、隣の席の後輩が
「私は隣の所属にいたときは、すぐに報告挙げていたので、溜まりませんでしたよ」
と何の気なしに言ってきました。
しかし、隣の所属と現在の所属では根本的にすべての件数が違います。
人数だって3倍近いのです。
今回ギリギリに上げてきた担当者は、一度に5件、次は6件と出してくる人。
「うん、そうだね。この担当者は今のところ年間44件。ちょっと大変かな~。今回ギリギリに一気に出してきたしね。」
と答えると、後輩は唖然として
「44件。それは多いですね…」
と言いました。
この担当者だけでなく、それと競って報告を上げる人が何人かいるのが私のいた所属。
特にこの担当者は県内トップのリーダーとして、何年も連続で表彰を受けている人物なので、何事も多い。
他にも、県下トップレベルの勤務員がうじゃうじゃいた上、根本的な規模も大きいので、何もかもの件数が多いのです。
そもそもの規模が違う所属なのに、一緒にしてほしくありません。
ましてこの後輩は、家庭のことなどで休みを取ることが他のワーママに比べても格段に多く、その分の業務も私が切り回していたのに、そんなことを言える立場ではないはず。
その上、上司の係長は全く仕事が出来ないボンクラ。
本来三人分の仕事を、かなりしょい込まされたこの一年。
本当に嫌でした。
先ほどとは別の報告もので、勤務成績直結の件数を私から送信されていた係長からは
「新しい人、報告間に合うんですか?
間に合わなかったら、ぽりんま主任のせいってことでいいですか?」
と言われたので、
「7時間かけて引き継ぎしましたよ。
私が引き継ぎ受けたときの10倍は親切な引継書と段取りをしてきたので、後は知りませ~ん。
みんな苦しむがいいんです」
と高笑いまでしちゃいました。
ちなみに私のメイン業務だけなら、もちろん7時間もかかりません。
ただ、庶務の基本作業、文書の基本システム、機材の基本操作を伝え、その上でメイン業務を出来るように一度ポイントだけやってもらい、エクセルの追加説明とパワーポイントの説明をして、さらに隣席二人の業務の最低限のカバーが出来るように話すと、こうなっちゃったわけです。
一度に資料を渡されて、何もかも説明された相手は可哀想ではありますが、ろくな説明もなく、間違いの情報を言われて、2人前の仕事を最初に負担させられた私よりはナンボかマシなはずです。
昨日、1日の業務を終え帰宅準備をしていて、異動前の春の業務より本当に楽だなと思いました。
今度からは外に出る仕事も多いし、全く仕事の出来ない人と欠勤続きの人を両脇に抱えることもないし、かなり気楽です。