ばぁばと東京に行っていました。


メインの用件は、東京に住むばぁばの尊敬する友達と音信不通になっているので、その消息を確認すること。


ばぁばより20歳年上の女性で、伝統芸能の師範。

70歳を過ぎてもひとり旅を気軽にしていて、なんとインドにまで出掛けたレベル。


国内旅行では、宿泊先で下着やシャツを洗うので手拭い一本と寝間着程度の荷物で、予定は未定の旅をされていました。


我が家にも旅行ついでにばぁばと泊まりに来て、娘のアンサンブルのコンクールもついでに覗いてもらったことがあります。


その方と3年ほど前から連絡が取れていなかったのです。


いつものお歳暮を送ったところ、受取人不明で戻ってくるし、ハガキは届くけれど返事はない。


お互いにマメな性格で、これまでに果てしない数の手紙をやり取りしてきた友達です。




ばぁばは、結婚生活の半分25年ほどを関東に住んでいたこともあり、新幹線で100往復はしている強者。

「2時間程度で着くし、遠くないニコニコ

と東京、神奈川、千葉(住んでいた3県)については思っています。


なので、関東と中部に分かれて住んでいても、当時の友達と旅行に平気で出掛けていたので、間遠になった気持ちはありません。



しかし、じぃじが認知症になったことなどでさすがのばぁばも友達が心配でも訪ねて行けませんでした。


第一、彼女の家に行ったことはあっても、一人で行けるほど鮮明な記憶でもない。


やむを得ず、後回しになっていました。



しばらく前にじぃじの一周忌を済ませ、少し気持ちが前向きになり、出かける心が動き出した時、真っ先にやりたかったのが、彼女の消息を訪ねること。



そこで、介助として私を同伴させ、東京に行くことにしたのです。


グーグルマップで調べると、彼女の家の番地には小さな小綺麗なアパートがあります。


では彼女の家はどうなってしまったのか?

住人はどうしたのか?


気になってしかたありません。



こうして、私がばぁばの最も良いところだと思っている思いきった行動力を発揮して、とにかく行ってみることになったのでした。



もちろん、この個人情報保護法社会では、何も聞けない可能性は大きいです。


そんなことはわかっているし、役所からは何の回答も貰えないでしょう。

近所の聞き込みをしても、不審者扱いされる可能性だってあります。


そんなことは百も承知ですが、尊敬するお友達のために、何かしなくては心の整理がつかないのです。


そこで、私が休める日を確認して、行動に移すことになりました。


実はその数日前には膝を痛めて(老化現象)、歩いて行けるか危ぶまれたレベルでしたが、気合いで回復し、湿布と薬とサプリメントをお供に出発しました。