先日開催された長良川花火大会に行って参りました。
中部地域の方は新聞でご存知かもしれませんが、スタートまでのカウントダウンをして始まったはず…が打ち上がらず。
最終的に、機械トラブルということで30分近く遅くなり、再度カウントダウンすることになりました。
しかし、私の席周辺では特に苛立ちを見せる人もなく、のんびり待っていていい雰囲気でした。
オープニングも華やかで良かったです。
今年は、自宅住居地地域での花火大会が開催されたときにも同僚達で話題になりましたが、花火の色合いが増えて、発色も良くなっていました。
長良川花火大会も同様に色鮮やかになっていて、アナウンスでもコロナで花火大会が無くなっていた間に、花火師の方達が希望をもって研究されていた結果だと流れていました。
かつての長良川花火大会は、二週連続の土曜日に開催されており、両方で五万発打ち上がっていました。
しかも片方の時には、隣接地域の揖斐川河川敷でも花火大会をするという景気の良さ。
私がまだ横浜に住んでいた小学生の頃にも、母方の実家に夏休みに帰省して、祖母に連れられて見に来たことを覚えています。
だから私には花火大会といえば、長良川花火大会なのです。
この長良川花火大会の良さは何かといえば、広い河川敷を利用して行うために、巨大な花火が打ち上がること。
母の話によれば、
「東京の叔父さんが、名前は知られていないけれど、東京の花火よりもこちらの方がいいって言って見に来ていたの。
東京は街中だから、安全のためにこんなに大きい花火が上がらないんですって。
その分、芸術性とか打ち上げ数が違うのでしょうけれどね」
ということです。
多少のお国びいきについては、目をつぶって聞く必要はあるでしょう。
離れた故郷とは、常に美しいですから。
これは私にも少しわかる話でもあります。
就職後住んだ地域の花火大会では、どこに行っても
「あれ?いやに小さい?
それに散発的に上がっているな?」
となんとなく物足りなく感じていたのです。
しかし今回の花火は、打ち上げ数が一万発。
かつての数に比べて圧倒的に減っています。
それに感覚的なものですが、やはり大玉が減っているように思いました。
ちなみに花火の間隔としては…
実は、開始が30分近く遅れたことが功を奏したのです。
1時間で1万発は、私の地域の花火と同じ。
「散発的」と感じる速度です。
しかし今回は1時間の打ち上げ時間の予定が、開始が遅れたせいで、まいてまいて上げられたのです。
その所要時間は、なんと45分間。
本来の4分の3の時間です。
お陰でそれほど花火の間隔や、単発過ぎることは気にならずに観賞することができました。
その結果、花火の打ち上げ時間が短くなって損な気分になったかというと、そうでもありません。
午後4時過ぎには長良川まで到着し、有料席用の段ボール椅子に座って腹ごしらえを始めていた我々。
すでに4時間以上、同じ場所に座っている身としては、そろそろお尻が限界。
つまり、早めに終わることは名残惜しくもありますが、ありがたかったのです。
お尻が痛くなってきてソワソワしていたのは我が家だけではなく、周りからもちらほら同じ発言が聞こえました。
みんな買い出し以外は、ずっと同じところに座っているので、やむを得ない話ですね。
なお、オープニングは動画撮影もしましたが、エンディングは集中してみたかったので、撮影はしませんでした。
それにしても、有料席だからこそ全体像が見られたスターマインが迫力がありました。
名物のナイアガラや、大玉、そして発光時間が長くなった花火達。
その中でも、超巨大スターマインには、今回、目を見張りました。
「え?エリアはみ出してない」
というほどの巨大さ。
今年からの華やかな色彩、長時間光を放ち続ける火花、迫力の大きさで大満足でした。
これまでに何度も足を運んだ長良川花火大会。
いつも帰りは
歩道もぎゅうぎゅう、
バスにはいつまで経っても乗れない、
乗っても道路が混みすぎてなかなか進まない、
自家用車を有料駐車場に停めようものなら、長良川や揖斐川の橋に交通が集中して、大渋滞で帰れない
というのが、これまででした。
解決策としては、約3キロ弱あるJR岐阜駅までひたすら歩く、というのが私のこれまでの定番。
基本的に浴衣参加ですので、足下は下駄。
履きなれない下駄で長距離歩くと、当然、鼻緒ずれが発生します。
私はそれだけでなく、足指の踏みしめ方が強いのか、足の指の裏側が翌日までヒリヒリ、薄皮が剥けたようになってしまいます。
一足ごとに足が痛む人魚姫みたいなもの。
(そんなキレイなもんではないけど)
どれくらい足の指が強いかというと、柔らかい桐の木でできた浴衣用のキレイな下駄の上側が、足指5本の形にくっきり凹むほど、といえば想像がつくでしょうか。
斜めに見て「凹んでるな~」という凹みっぷりてはありません。
真上から見て
「これは足型の形に最初から作ってある下駄なの??(・_・;?」
と思うほど、しっかり凹んでしまいます。
今回はそれに備えて、和柄の足袋ソックスをはき、履き物はクロックスにしていました。
クロックスなので、別に足袋ソックスでなくてもいいのですが、それは「和気分」というもの。
「歩いて帰るぜ」
という気合い十分。
しかし結局は、コロナ明けの影響か、有料観覧席がメインになった影響か、道路は思ったほどの混み具合ではありませんでした。
橋や、会場付近の大きな道路を歩行者専用にしたことや、JR岐阜駅へのルートと名鉄新岐阜駅へのルートを分けたこともあり、滞りなく観客が移動していきます。
ただ、今回はばぁばが参加することになりましたので、やはり歩いて帰るのは厳しかったです。
そこでシャトルバスを利用することになりました。
シャトルバスも予想ほどの待ち時間ではなく、10分ほどで乗れて、駅まで順調に帰ることができました。
ただ今回、私がスッゴく気になったことが一つ。
浴衣を着た白人男性と日本人女性のカップルがいたのですが、このお二人、往路のシャトルバスに乗るために並んでいる時から私たちと一緒。
並んでいる時は見かけなかったのに、気がつけば復路のシャトルバスも一緒。
さらに電車も同じ車両で、そこから降りた駅まで一緒でした。
なのに、観覧席では一度も見かけなかったんです。
不思議な…というよりも、単純に外国人男性の浴衣姿なんて珍しいので、とても目につくため余計に気になったのだと思います。
日本の花火と浴衣をしっかり楽しんでくれたらいいなぁと、ちょっと誇らしく思って見ていました。