しばらく前の連休に、香川にうどんを食べによだれ行きました。



旅行に行く前には、まずは宿題を終わらせるのがお約束。


今回は、夏休みを前にして先生が

「子どもたちは違う意見かもしれませんが、私は優しさだと思っていますウインク

と、読書感想文の宿題を先に渡してくれました。


そのお陰で、出発前日に息子の尻を叩きながらやらせた私がぐったりしてからの出発でした。



最初はご存知、明石海峡大橋を渡りました。


とってもいいお天気なので、空の青さが沁みますね。

淡路島では、日本三大鳥居があるというおのころ島神社へ。

なお、大きさを実感するために、足下に身長135センチの息子が写っているのですが、完全に別人にしか見えない顔なので、問題なし。
日本三大鳥居のあと2つは、平安神宮と厳島神社だそうなので、私は3つコンプリートです。


このおのころ神社は古事記にあるイザナギとイザナミが、棒を突っ込んでコオロコオロと混ぜて日本列島を作ったという国生み伝説の地。

「おのころ」は漢字にすると「自凝」と書きます。

音だけで考えると不思議な印象ですが、自ら凝り固まったという語源を考えると納得ですね。

なお、島ともついています(つかない表記もあり)が、周りが水に囲まれているのではなく、実際には「丘」です。

それとも神代では、棒で混ぜ混ぜして日本を作るまで島だったけれど、周りに大地が出来上がったから丘になったのかな?


日本の国土もすべての神々もここから生まれたという特別な場所。
当然ここは縁結びの神様でもありますが、うちの近所の神社よりも小さな神社です。

なお、イザナギとイザナミは、セキレイの交尾を見て性行為を学び、神様を生んだそうです。

しかし鳥の交尾が参考になるのだろうか?と私はかなり疑問に思っています。

だって、鳥の交尾の基本形は、オスがメスの背中に乗って尾っぽを下げて、メスは尾っぽをあげるという、文字通り尾を交差するんですから。

ちなみに、大学で習ったところによると、性欲は本能だけれど性行為は学習だそうです。

だからイザナギとイザナミは鳥から学習するまで性交を知らなかったというのも、なかなか興味深い。
神話にはいろんな象徴や真理が内含されてる、と確認した気持ちです。


同様に子どもを生むのは、身体の機能だけれど、子育ては本能ではなく学習です。

私が若い頃までは、母性本能なんて言葉も言われてましたけど、そんな本能ありませんから!

例えば、おかしな子育てをされた人や、放置された人は、どう子育てすればいいかがわからない。
虐待の連鎖が起きる原因でもあります。

人間は愛でも子育てでも家族内のモデルだけでなく、本や画像や周囲からも学べるので、リセットも可能だと思いますけれど。



さて、ここの駐車場には無人販売所があったので、ご近所のお土産分を含めて段ボール一箱の淡路玉ねぎを購入しました。

淡路玉ねぎ美味しいですよね!

この玉ねぎ、お世話になっているお隣さんに渡したら、いつものお菓子のお土産よりもめっちゃ喜んでもらえましたウインク


おのころ神社に行く道すがらにも、田んぼや畑の近くに、2階建てほどの高さで木で組んだ屋根付きの櫓のようなものが見られます。

また、鶏舎のような簡素な造りの建物もありました。

最初は木組みだけしかなかったので、ひょっとしたら?という思いで見ていましたが、いくつか見ていくうちに思っていた通りのものを発見しました。

それはもちろん玉ねぎ。
収穫後の玉ねぎを吊るして乾燥させるための櫓なのです。

さすがに特産品ですから、ちょっとやそっとの掛け場所では足りないのでしょうね。

こういう地元ならではの景色や風物詩を見ると、あぁ旅先だなー照れとほのぼのします。



さて、本題のうどんの最初は、友人にリサーチしておいた美味しいうどん屋さん。
本陣山田屋。

結論から言うと、衝撃的な美味しさ!

混んでいるのは覚悟の上で早めに行ったつもりでしたが、まず店の駐車場に至るまでの細い道路が入店まちの渋滞。

道路に警備員さんが常駐し、無線かトランシーバーで連絡をとりあって誘導していました。

結局、全部で一時間弱は待ったと思います。

お店も日本家屋に洋風のランプが下げられていていい雰囲気。

先日行った天下一品の信楽のお店と同様の佇まい。


ここでは友人にオススメされた釜揚げうどんを食べるべし…だったのですが、あまりにも外が暑かった炎炎ひまわり煽りひまわり炎炎ので、心が折れそうに…。

結局、釜揚げ一つと冷たいうどん3つを我が家では注文しました。

なお、
「みんな暑いだろうから、俺がお勧めの釜揚げを食べてやるわ。
少し分けてやったらエエんやろ?」
と気遣いを見せた旦那。

旦那には家族愛はあるのです。
子どもたちに朝から晩まで怒鳴り散らしていますが、愛がないわけではない。
ただ、それだけでは語りきれない数々がある。


確かに暑くはあるけれど、女は冷え性なもの。

私にとっては熱いうどんを冷房の効いた中で食べるのも悪くないのですが、何度も言ってくる旦那が釜揚げを食べたいのかもしれないし、何度も断るのも悪いし、暑いのも事実。
(旦那はもともと丸○製麺でも釜揚げを選ぶことが多いです。)

なので、私と子どもが冷たいうどん、旦那が釜揚げを食べることになりました。


しかし結局、旦那は
「この釜揚げの表面がフワッとする。俺はこういうのは好きじゃない」
などと何度も何度もブツブツ言い始め、他の家族をイヤな気持ちにさせたのです。
(しっかりコシはありましたけどね!)


私はお互いに分け合いっこして釜揚げを食べて、評判通りとても美味しいと思ったので、やっぱり旦那の言葉になんか乗らなきゃ良かったとつくづく思っていました。


ちなみにこの後に移動して、旦那が調べてきた経路の途中に近い別の有名うどん屋にも行ったのですが、全国チェーンの丸○製麺の方がずっとウマイ!という結論でした。


あまりにも不味くて、息子はほとんど残しましたし、私もかなりウンザリ。


後で口コミ確認をすると、

「昔は旨かったけど、観光客目当てになってからヒドイ」

「香川県見として恥ずかしい」

などの辛口コメントがチラホラ。


さすがにそんなに酷くないでしょう?という思い込みで面倒くさがって細部確認しなかったのが仇になりました。

(というか車酔いするので、途中から決定した店なんか、私には検索できません。)



最初はさらにもう一店舗、友人にオススメして貰ったうどん屋さんも行くつもりでした。


しかし息子が2店舗目のうどんが不味いことと満腹なことによりうどんを残し、それを娘と旦那が分けて食べたダメージのため、

「うどんはもういいわ…ショボーン

となってしまいました。



まぁ瀬戸大橋を渡るプランからしまなみ海道を渡るプランに変更したので、時間が押していたこともあります。


しかも、しまなみ海道に行くためのインターチェンジを降り損ねて、次のインターチェンジまで行って折り返したので、42キロの移動の無駄も発生したので、時間はギリギリです。


朝にも一度、旦那は自分の一方的なおしゃべりに夢中になって、ナビの音声を無視し、インターチェンジを通り越していましたし、2度のタイムロス。


しまなみ海道の美しさももちろんですが、早く到着出来たら村上水軍の博物館に行ってみたかったので、プランを変更していたのです。



香川に来たついでに、観光として丸亀城も行こうと思っていたのですが、丸亀城よりも外せないと思い出したのが、こんぴらさん。


噂に聞く階段を上ってきました。

ちなみに写真は途中の旭殿だったかな…。

この付近にある資生堂パーラーからの誘惑の声に負けてしまいそうでした。
暑い中でのひんやりデザートがいいですよねぇ😋

本宮はさらに上ですが、ついた頃には足がヘロヘロで、ちゃんとした写真が撮れませんでした。

さらに奥の院までは、本宮までと同じ位の階段があります。

大抵の神社では、我が家は奥の院まで行くのですが、今回はすっぱり諦めました。


下山して戻ってくる頃には、元気一杯でさっさと上っていた息子の膝下も笑っていて足ピリピリ、娘と爆笑爆笑笑い


しまなみ海道はギリギリでしたが、村上水軍博物館に寄れなかった場合の、第2プランの狙い通り、夕暮れに通過。
夜の海と夜の島は、ただの暗闇ですから、夕暮れに間に合って良かったです。

夕暮れに浮かぶ島々は、情緒たっぷり。
それに今時はスマホのマップで現在地がわかるので、それだけでも楽しかったです。