円山公園から八坂神社へ。
 鴨川の四条大橋で夫と待ち合わせのため、八坂神社境内を通り抜けることに。

 鳥居が見えてきた。
 八坂神社は、平安京遷都(794年)以前より鎮座する古社。
 主祭神の素戔嗚尊(スサノヲノミコト)はあらゆる災いを祓う神様として信仰されており、全国約2,300社鎮座する八坂神社、祇園信仰神社の総本社。
 2020(令和2)年の本殿国宝指定と併せて、境内・境外合計26棟の建造物が重要文化財に指定。
 南・西手水舎や神輿庫など建築年代の新しい建造物も、八坂神社の信仰の柱である祇園祭に欠かせない建造物として重要文化財に指定。中世~近代以降の八坂神社の社殿建築の歴史を見ることができる。

19:07 八坂神社 東北門 到着
 東北門を背後に。この通りにも右手に小さなお社が点在している模様。
 地元の方と思われる方が連れの方に『ここを真っすぐ行ったら、テレビでよく見る門の所に出る』と話されていた。
 どうせなら本殿が見たいので左の道へ。この通りにも左手に複数のお社が。
 美御前社(ウツクシゴゼンシャ) [重要文化財]
 1591(天正19)年建立。ご利益は美容祈願。
 祭神が容姿端麗であったとの言い伝えから美容の神として信仰があつく、社前に湧き出るご神水『美容水』を肌に数滴つけると身も心も綺麗になるという言い伝えが…
 舞殿(右)と南楼門(左)。
□ 舞殿  [重要文化財]
 1903(明治36)年建立。
 祇園祭の際に三基の神輿が奉安されるほか、結婚式や各種奉納行事(舞妓による舞踊等)が行われる。たくさんの提灯は、花街の置屋や付近の料亭から奉納されたもの。
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□ 南楼門 [重要文化財]
 1879(明治12)年建立。
 八坂神社の表参道・正門。入母屋造。祇園祭の神輿や結婚式の際は必ず正門より出発。
 舞殿(左)と本殿(右)。
□ 本殿 [国宝]
 現在の形の起源は平安時代に遡り、本殿の建築の初見は『二十二社註式』所引の935(承平5)年の太政官符。
 1220(承久2)年、火災で焼失[1148(久安4)年に再建]。
 江戸幕府の直轄事業として修理された本殿は1646(正保3)年5月28日に正遷宮(完成した社殿に御祭神をお遷しする儀式)が行われ、同年11月18日に焼失。
 江戸幕府の最後の直轄事業として、1654(承応3)年再建。その後、氏子からの寄進により貞享・明和・文政期にも修理がなされている。
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 南楼門と南手水舎。
 こういう処の自販機は景観に配慮されているなぁ。
□ 南手水舎 [重要文化財]
 1887(明治20)年建立。
 立派な瓦屋根。舞殿や南楼門に提灯が連なっているけれど、手水舎にも提灯が連なっているのが面白い。
 南楼門の向こう側に石鳥居が見える。
 南楼門を背に舞殿を。
 舞殿と本殿
  四条大橋に行きたいので、四条通方面の西楼門へ向かう。
 振り返り舞殿を。
 西楼門を出る前に振り返って1枚。
 西楼門から四条通を。
 階段下から西楼門を。
□ 西楼門 [重要文化財]
 1497(明応6)年建立。翼廊は1925(大正14)年建立。
 四条通に面する八坂神社最古の建造物。応仁の乱により焼失し、1497(明応6)年に再建。1913(大正2)年に四条通の拡張に伴い東に6m、北に3m移動し、1925(大正14)年に左右に翼廊を建て現在の姿に。
19:21 八坂神社を後に。
 東大路通を渡った先から八坂神社 西楼門を。
 駆け抜けたわ(^_^;)
 因みに、八坂神社といえばテレビなどで西楼門を取り上げたりするので正面入口と思われがちだけれど、南側にある南楼門が正式な入口とのこと。八坂神社に参拝する際は、本殿がある南側から入るのが正式な参拝経路。

 これで2日連続夜間ライトアップされているお社に。抜け道に使ってしまったけれど、ほんと、京都は立派な寺社も小さな寺社も数が凄いわ…。