『君の名は…Twitter ver.』② | porcorosso381の隠れ家

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第六話 子午線



あれから10年後の夏

マキからの手紙

帰国するから逢って欲しいと…

今更、マキと逢ったところで何も変わらないだろう

なのに逢ってどうすると言うのか?

もう、マキへの想いは断ち切ったはず…

でも、もし、この機会を逃したら俺は一生、後悔して生きていく事になるのかなぁ…

ふと、そんな気がした

その頃、俺はリサとつき合っていたけれど、どうしてもマキに会いたい気持ちを抑えることが出来なかった

リサは思いやりのある女性で、俺に優しくしてくれるので、ついつい甘えてばかりいた

そんなリサへの裏切りだろうか?

でも、逢ったところで、あの頃とは違って何も変わらないよね

もう、二人とも大人になっている

マキに逢うのは少し怖いけど、逢ってみよう…

そう思って電話を握り締めた

https://youtube.com/watch?v=mtGwOtQSOhw&feature=shares











第七話 悪い夢

マキはアメリカで二人の男児に恵まれたらしい…

子育てで毎日、バタバタしていると言っていたが、幸せだとは一言も言わなかった

あの頃のマキは、どうして結婚を急いでいたのだろう…

そんな事を考えながら、あの頃を思い出し、楽しく会話していた

帰り際にマキが…

『ねぇ、昔のように踊ってくれない?』

「えっ⁉️ いいけど…」と俺

マキがリクエストした曲は
Good-Bye Boy / アン ルイス だった…

その曲で、あの頃のようにマキとチークダンスをしていると、時間は10年前にフィードバックした

その時に気づいたしまった!

"まだ愛してる"

そんな感情が心と身体を支配する…

どうしても抜け出せない自分がいた

しかし、そんな気持ちをリサが感じ取らない訳がない…

季節が秋へとフェーズを変えて行くように、結局、リサとも疎遠になってしまった

俺はいったい何をしているのだろう…

https://youtube.com/watch?v=KAP2lFGen8U&feature=shares










第八話 センチメンタルクリスマス

あの時…
「卒業したら結婚しよう」
そう言っていれば良かったのか?

もう冬だと言うのに、そんな事ばかり考えていた

このままでは本当にダメになりそうなので、気分転換のつもりでX'masイブの夜に立ち寄ったディスコ

小さな店だけど客層は大人で雰囲気も良い

キャンドルライトが灯るカウンターの奥に、小柄で可愛い女性が一人でカンパリオレンジを飲んでいる

無意識に引き寄せられて…

「あの… ココ…」
『どうぞ』

ジンバックを注文して

「待ち合わせじゃなかったの?」
『してたけど… 来られないみたい…』

ジンバックをお代わりして

「飲み物、同じのでいい?」
『えぇ…』
「じゃ、彼女のもお代わりで」

カンパイ‼️🥂

暫く見つめあう二人…

「あの… 良かったら…」
『ねぇ、 一緒に踊ってくれない?』
「よ、喜んで!」

暗い店内のチークタイム…

忘れかけていた ほのかな薫り…

ゆっくり伝わりくる暖かさ…

ごく自然に 彼女にキスをしていた

https://youtube.com/watch?v=KHCn3RXCSro&feature=shares










第九話 朝のシルエット

どれくらい一緒に踊っただろう…

このまま時間が止まって欲しいとさえ思った

「初めましてなのに… そんな気がしない」
『私もそう思ってたのよ…』

「どうして踊りに誘ってくれたの?」
『あなたが寂しそうに思えたからよ』

「色々あって 彼女とケンカして…」
『ケンカのいい所は仲直りができることね』

年下だろうにサバサバしていて オシャレなことを言う…

そして、どうして楽しい時間ほど すぐに過ぎてしまうのだろう…

「そろそろ帰ろう… 駅まで送るよ…」

店を出て腕を組んできたのは彼女だった

「今夜はありがとう… 楽しかったよ」
『こちらこそ…』

「また一緒に踊りたくなったらどうすればいいの?」
『あ… 来週も一人で来るわ』

どうしよう…

彼女の電話番号を聞いた方がいいかな?

でも、まだ、名前も知らない…

「あの… ところで、君の…」
『マキです』

「え〜っ⁉️💦」
『なに⁉️💦  嫌いな名前なの?』



「大好きだよ…💕」

その夜、二人は…

https://youtube.com/watch?v=aTw0DFTkr2Y&feature=shares