【気になる木.122】
「はい、現在までに分かってる被害の状況なんですが、何しろ政府も、初めて遭遇する災害という事で、まだ正確なところは把握出来て無いというのが実状なんでしょうが、それでも厚生省が先ほど行った緊急会見では、実に東京23区の市民の半数以上に、この兆候が見られるのではないか?、との見解も出されています!」
「それは単純に、二人に一人と云う事ですよね!?」さすがに加藤も気色ばむ。
「そうです。ただしこれはあくまで概算で、今後随時、上方修正(!)していくとの事です!」
「それは、地方に飛び火して行くという事ですか?」
「はい、現在分かっている時点で、北は秋田県、南は広島県で、それぞれ数名の感染が確認されてます。それよりも端の県では、今のところ発症の報告は出ていません。それで、つまり都心に近付けば近付くほど感染者の比率が上がるという事で、よって東京に何らかの『発生源』が存在するのではないかとの推測も出来る訳です」
「その『発生源(?)』とやらが、僕だぴょ~ん♪」俺は苦笑いして、自嘲気味に呟いた。
「それは単純に、二人に一人と云う事ですよね!?」さすがに加藤も気色ばむ。
「そうです。ただしこれはあくまで概算で、今後随時、上方修正(!)していくとの事です!」
「それは、地方に飛び火して行くという事ですか?」
「はい、現在分かっている時点で、北は秋田県、南は広島県で、それぞれ数名の感染が確認されてます。それよりも端の県では、今のところ発症の報告は出ていません。それで、つまり都心に近付けば近付くほど感染者の比率が上がるという事で、よって東京に何らかの『発生源』が存在するのではないかとの推測も出来る訳です」
「その『発生源(?)』とやらが、僕だぴょ~ん♪」俺は苦笑いして、自嘲気味に呟いた。
【気になる木.121】
「トイレットペーパーが10万!?」
「はい、そんな影響で都内では現在、『トイレットペーパー狩り』と『帽子狩り』が頻発しているらしく、警察でも外出時の際の注意を促しています!」
「いや~、にわかには信じられない話ですね~。ねえ、テリーさ…えっ! えぇ~!?」ここで加藤は、まるで今気付いたといった感じで、隣のテリーを振り返った。さて、当のテリーはと云えば、まるで『くいだおれ太郎』を連想させる、奇抜でフザケた衣装はいつも通りなのだが、同じくトレードマークの帽子を、今日は何故だか被っていなかった。
「テリーさん、まさか…?」
「何云ってんすか、加藤さん! たまにはねー、気分転換ですよーっ! 気分転換っ!!」力強く云って、ぺちぺちと自分の頭を叩いて見せるものの、その口元が紫に腫れている…
「なるほど~…その情報は確かみたいですね、阿部さん! 他には何かあるでしょうか?」加藤は、同じく腫れ上がったテリーの目を見ないようにして、淡々と続けた。
「はい、そんな影響で都内では現在、『トイレットペーパー狩り』と『帽子狩り』が頻発しているらしく、警察でも外出時の際の注意を促しています!」
「いや~、にわかには信じられない話ですね~。ねえ、テリーさ…えっ! えぇ~!?」ここで加藤は、まるで今気付いたといった感じで、隣のテリーを振り返った。さて、当のテリーはと云えば、まるで『くいだおれ太郎』を連想させる、奇抜でフザケた衣装はいつも通りなのだが、同じくトレードマークの帽子を、今日は何故だか被っていなかった。
「テリーさん、まさか…?」
「何云ってんすか、加藤さん! たまにはねー、気分転換ですよーっ! 気分転換っ!!」力強く云って、ぺちぺちと自分の頭を叩いて見せるものの、その口元が紫に腫れている…
「なるほど~…その情報は確かみたいですね、阿部さん! 他には何かあるでしょうか?」加藤は、同じく腫れ上がったテリーの目を見ないようにして、淡々と続けた。
【気になる木.120】
阿部さん の『撤去ー!!』が、静かなスタジオに響いて、VTRは終わった。気まずい空気の中、虚ろな表情で加藤が云った。
「阿部さん…今のV、必要でしたか?」もっともな質問だ。
「いえ、是非とも現場の生の声をお届けしようと…」
「『生』にもホドがあるでしょ~!?」そう云う加藤の言葉も、ニュアンスだけで、曖昧ではある。「なんっか、イマイチ納得いかないけど~…わっっかりました~阿部さん、ありがとうございます…」言葉通り、加藤は首を振りながら次の質問に移った。「ところで、今現在の外の様子はどうなんでしょうか?」
「はい。昨夜のパニックほどでは無いですが、現在も都内各所で、日用品・食料品を買い求める人々で、首都圏は混乱が続いています。特にトイレットペーパーと帽子の不足は深刻で、ネット上では現在、両者とも10万円を超える高値で取り引きされているそうです」
「阿部さん…今のV、必要でしたか?」もっともな質問だ。
「いえ、是非とも現場の生の声をお届けしようと…」
「『生』にもホドがあるでしょ~!?」そう云う加藤の言葉も、ニュアンスだけで、曖昧ではある。「なんっか、イマイチ納得いかないけど~…わっっかりました~阿部さん、ありがとうございます…」言葉通り、加藤は首を振りながら次の質問に移った。「ところで、今現在の外の様子はどうなんでしょうか?」
「はい。昨夜のパニックほどでは無いですが、現在も都内各所で、日用品・食料品を買い求める人々で、首都圏は混乱が続いています。特にトイレットペーパーと帽子の不足は深刻で、ネット上では現在、両者とも10万円を超える高値で取り引きされているそうです」