語学力こそ治安対策?慎重かつ大胆な行動が大事! | ぽるぶら Yoshiのブログ

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  企業のグローバル化が花盛りですが、日本では南米初のリオ五輪についてマイナス報道が後を絶ちません。グローバルとは次元を下げることだと思いますが、以前にも数字で示したように10万人当たりの殺人件数が世界平均の9.0件に対して日本は0.3件、日本があまりにも恵まれているとしか言いようがありません。それでも先日のように1件で19人も殺害する輩がいたり、秋葉原でも殺傷事件はあったわけで、国内とて安全とは言えませんが、そんな治安の心配をするなら海外でビジネスをしようなどとは思わないことです。だからとネットビジネス?それこそ無法地帯です。実際に、グローバル企業の人事担当者で、中国はもとより、インド、南米と実際に回られれている企業は私の知る限り決して多くはありません。


  今回も10回目のブラジル出張に来るにあたって、妻からは「どうしてそんな危険なところにわざわざ行くの?」との指摘がありました。ま、ビジネスパーソンでもない妻の心配はわかりますが、五輪選手団の家族に限らず、大手企業でさえブラジルは遠いの危ないだの投資を控える始末。それでもこれからはBRICSだと言っているのであれば、まずは足を運び現場の感覚を知るべきでは?もちろん、それにはリスクは伴います。No Risk High Returnなど基本的には存在しません。


  もちろん大事な社員を預かる会社としては、最低限、時には最大限の配慮と準備をするべきですが、防弾車と護衛をつけることより大事だと私は思うのはやはりその土地の言葉が話せることではないでしょうか?英語ができれば世界で通じる!は真っ赤な嘘で、中国、ブラジルに限らず、一部の階層の人を除いて英語は話せないのは日本も同様でしょう。そんな中で、言葉ができないと行動範囲も限られ、行動範囲が限られると自ずと外界から浮いた存在になります。犯罪者心理からすれば、それこそカモです。人が大勢集まる場所で、地元の人と語り合う外国人は狙う優先順位を下げるでしょう。言葉の不安がなく颯爽と行動している人よりもおどおどしている人を狙うでしょう。


  「虎穴に入らずんば虎児を得ず」とはよく言ったもので、海外で商いをするのに、会議室や日本式居酒屋で議論を戦わせても何も生まれません。マーケティングと言うならいかに地元の人と関わり、現場をその足で歩けるか?古い手法だとお思いでしょうが、ネットで情報だけは飽和している現状では最後は生身の人と現場です。かく言う私も言葉はまだまだ不安で、先日もポルトガル語の留学生女子に逆に面倒を見てもらったくらいです。が、財布の位置、捨て金の用意、ルートの確認など慎重に準備をした上で、行動だけは思い切って大胆に・・・小心者の私ですが、これから海外へ出る人のために何等かのアドバイスができる感覚だけは身につけたいと思います。