昨日はさすがに日本のメディアでも、イスラエルとアメリカによるイラン攻撃を報道していた。
イスラエル・アメリカは、イラン国内の複数個所にミサイルを落とし、テヘランの女子小学校を爆撃、子ども165人が犠牲となり、がれきの中で子供のカバンや教科書が散乱する悲劇的状況などを、欧米では1日中報道していた。
一般市民、特に小学校などをターゲットにしたこのような攻撃は、「防衛」とは言えず、明らかな国際法違反である。
イランは1970年代に革命によって親米派のパーレビ国王が追放され、イスラム原理主義の政党がホメイニ氏によってたてられて、現在のハメネイ師まで続いている。
確かに独裁的で、女子のヒジャブ強制など、問題にされることも多いのだが、だからと言って他国がこのような形で介入し、一国のトップを殺害することを正当化はできない。
また、この攻撃を「イランの国民を圧政から解放した」という論説が出回っているが、そうとばかりも限らない。
イランで体制批判派が多数というは疑問です。都市部での体制批判派は多いとしても、地方では明らかに体制支持派が多いでしょう。イラクのフセイン体制やシリアのアサド体制のように恐怖政治で締め付けているだけでなく、イスラム体制の元でイスラム的な貧困救済や慈善は全国、特に地方には広がっていま… https://t.co/2qI1tgiUyL
— 川上泰徳:中東ジャーナリスト/映画『壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記』自主上映会受付中 (@kawakami_yasu) February 28, 2026
今回のアメリカ・イスラエルの攻撃で多くの子どもや市民が殺害されている。たとえ、現政権に反対しているイランの国民がいたとしても、こう言う形の介入を望んだ人は少ない、ということもSNSでは出回っている。
ベネズエラ攻撃の時もそうだったが、トランプの考える「正義」を、相手国がありがたがるとは限らない。 トランプの「正義」は、主に彼のために役立つ結果を導くに過ぎない。 ウクライナにしても、ベネズエラにしても、エネルギーや資源の利権をアメリカが手に入れた。
イランもまた、そうではないか? 日本はこれまでイランとは独自に良い関係を築いてきているし、ホルムズ海峡を閉鎖されることでの弊害は大変に大きい。 アメリカに追随するだけでなく、日本の利益を一番に考えて動くのが政治家の役目ではないか。
そもそも、力による現状変更については多くの先進国が反対しているはずだし、国連も批判している。ロシアがやるのはいけなくて、アメリカやイスラエルならOKというのはダブルスタンダードに過ぎる。
それにしても、イランとの核協議が決裂したわけでもないのに、イランの指導者を殺害という暴挙にでたトランプ氏…。 トランプはなぜ「今」このような軍事行動にでたのだろうか。
ここ最近のアメリカでの「トランプ大統領とエプスタインファイル(小児性愛の顧客リストなど)」の報道を見ているとわかる。 FBIが、最近解放したファイルに、大物の名前がいくつも乗っていたのに、トランプに関する部分だけが隠されている、という批判が高まっていたのだ。
トランプは、高まる報道や国民の要求、エプスタインファイル疑惑から目をそらせたい、それが今回のイラン攻撃の一番大きな理由ではないかと私はすぐに疑った。
日本でも統一教会問題が大きく報道されることを避けるために高市さんは急な解散・選挙にうってでて、その思惑通りに報道も国民の関心も、統一教会問題からはそらされてしまった。
同じように、イラン攻撃のおかげで、メディアはそのニュース一色になってしまった。そしてもちろん国民の関心も、エプスタインファイルからそらされてしまった。
そもそもエプスタインという人物は、イスラエルのモサド(諜報機関)と関係があると言われているユダヤ系アメリカ人で、自分の持っている島で定期的に行っていた12-17歳ぐらいの未成年の女の子や男の子を相手にした性虐待パーティに、世界中の権力者を招待していたと言われている。
モサドはそれを写真や動画に取ったものを数多く持っていて、それをネタにして世界中の権力者をゆすっていると言われているが、これがあながち陰謀論とは言えないことが分かってきている。つまり、イスラエルはエプスタインを使って、世界の権力者たちをゆするためのワナを仕掛けていた、と言ってもいいかもしれない。
例えば、エプスタインがプーチンに送ったEメールの中では「私のキッチンでトランプが12歳のビキニを着た少女たちと戯れている写真が欲しいか」などと書かれていることも、報告されている。 トランプがプーチンに首根っこを押さえつけられている理由がこれだとしたら、トランプのロシアに対する態度が、実によく理解できる。
そして世界中の政治家や経済界の大物が、イスラエルの諜報機関に弱みを握られているとすれば、欧米の大国のトップがそろってイスラエル側についていることも理解できるではないか…。どうりで、イスラエルのガザでの大量虐殺を批判しないわけだ…。
すでに、エプスタイン・ファイルでは英皇室のアンドリュー王子や、クリントン元大統領、そしてビル・ゲイツなどの名前も挙がっており、アンドリュー王子は英国警察に逮捕されたりしている。日本人の大物の名前もこれから上がってくるかもしれない。すでに千葉工業大学の伊藤学長(デジタル庁会議メンバー)の名前も挙がっているようだ…。
エプスタイン・ファイルについては、この数日、日本でもやっと詳しく報道を始めていると思っていた矢先のことである。そして、イラン攻撃が、そこから国民の目をそらすためだと考えたのは、私だけではないらしい。
トランプ米大統領の軍事行動 背景にエプスタイン文書めぐる焦り? (2026年3月2日掲載) - ライブドアニュース
それにしても、おのれの犯罪やスキャンダルを隠すために、165名もの子どもたちの命を犠牲にしたということなのか…。トランプの罪は重い…。
世界に以下の3人がいなければ、争いも暴力も今の世の中よりもずっと少なく、多くの善良な市民たちの命が奪われることも無かっただろうに。
この3人の年寄りの誰一人として20年後には生きていないだろうに、こいつらが今おかしている罪のしりぬぐいを、20年後の私たちはまださせられているだろう。
自分の罪深さについて、思いをなすことがあるだろうか。 いや、無いからこそ、平気で人殺しを続けているのだろう。 あの世があるなら、この3人には灼熱の地獄が待ち受けていることを願ってやまない。
ところで、イランは今回の報復としてイスラエルだけでなく、UAEのドバイやカタール、バーレーンやヨルダンなどアメリカの同盟国を攻撃した。
アメリカが戦争をすれば、同盟国が攻撃されることは、今回実証された。 近いうちに訪米する高市サンだが、トランプに何を要求され、何を勝手に約束してくるだろうか。考えると憂鬱になるのだ。
トランプは「目標を貫徹するまで、アメリカ国民の命が今後も失われるだろう」と平気で宣言している。国民をコマのように使い、その命を大切にしない。 このような「指導者」を国民は本当に求めているのだろうか。
「戦闘員には最後まで戦っていただく」と言った高市さんもトランプと同じだが、政治家の仕事は国民を戦場に送り出し、命を差し出すことを要求することではないだろう。
戦争をしなくても良いように、外交努力に全力をそそぐことが、政治家の一番大事な仕事ではないか。
自分たちの無能や失敗を、国民の命で補うような政治家を、私は認めない。
「改憲を私にやらせてください!」の裏に、なにが隠れているのかを、私たちはしっかりと見抜かないといけない。
ところで、日本の報道も、イギリスの報道も、国際法違反をきちんと指摘したものが少なかったのは残念だ。
さらに、小泉防衛相は、基本的にイスラエルとアメリカの今回の行動を支持する声明を発表した。これはさらに残念だった。
世界が無法状態になり、力のある国が暴力で他国に介入し、蹂躙し、その国の子どもや市民を殺しても、罪に問われない。
そんな状況が当たり前になってしまってはいけない。
国連の無力を言うなら、いったい誰たちが国連を軽視し、国際法を守らないでいるのか、誰のせいで国連が機能しなくなってきたのかを反省した方が良い。



