幻滅 | ロンドンつれづれ

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関税戦争、憲法違反ともいえる移民への取り締まり。大学や学者などを「リベラルの牙城」と呼んで、攻撃したり首にしたりする反知性主義。自分に都合の悪い報道をするメディアを締め出したり、批判したりする。

 

24時間以内に停戦させると豪語していたロシアのウクライナ侵攻も、まったく思うようにならず、プーチンにすり寄るトランプは、世界中から批判されている。

 

イスラエルに武器を送りバックアップし続けているが、ネタニエフもトランプの言うことを聞かず、停戦の約束の期間中にガザに爆撃をして市民を虐殺し続けている。ガザへの支援物資をブロックして、もう2か月以上たち、子どもたちはやせ衰えて飢え死にしている。こんな非人道を許しているのが、トランプだ。

 

最近では旅行でアメリカに入ろうとする観光客の携帯電話をチェックし、「アメリカに反するような活動をしていないか」とパスポートコントロールで尋問したりしているというが、アメリカはトランプによって、北朝鮮のようになってきている。移民たちで建国したアメリカ、自由の女神が泣いているだろう。

 

外から見たアメリカは救いようのないほど変容してしまったが、アメリカ国内からもトランプ就任後100日を超えて、あちらこちらから幻滅の声や批判の声が聴かれるようになっている。

 

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トランプ氏、大波乱の100日間祝う 国民の間に幻滅も

 

トランプ氏ほど、米国を大きく揺るがした大統領はほぼいない。盟友イーロン・マスク氏は連邦政府職員を大幅に削減。トランプ氏自身は広範な関税を導入し、同盟国を非難、対外援助を大幅縮小するなど、世界との関係を再構築した。

世論調査によると、トランプ氏にとっての就任後100日間は、歴代大統領が享受してきた「ハネムーン期間」とはならなかった。27日に発表されたワシントン・ポストとABCニュースの調査では、トランプ氏の業績を支持するとの回答は39%にとどまった。

 

調査では、最も人気のある政策課題である移民取り締まりに関しても、適正手続きなしの強制送還をめぐる論争が続く中、支持が低下していることが示された。

トランプ氏は怒り、調査結果を否定したが、株式市場が動揺する中、一部の政策を緩和する必要があることを暗に認めている。就任以来、米株価は6%超下落した

「トランプ関税」を受けインフレ再燃の恐れがあると警告していた、連邦準備制度理事会のジェローム・パウエル議長を解任するという脅しについては、最近撤回した。

2017~2021年の1期目にはトランプ氏を制御しようとする補佐役もいたが、2期目は盲従する忠誠者に囲まれている。トランプ氏はこの日、記者団に対し、2期目の目標をすべて達成する軌道に乗っているとの認識を示した。

 

(中略)

トランプ氏は、ホワイトハウスのエントランスホールに飾られていた米国初の黒人大統領、バラク・オバマ氏の肖像画を外し、自身が暗殺未遂から生還した絵に差し替えた

かつて自身を相手取った訴訟に関与していた法律事務所に対しては、政府へのアクセスと契約発注を停止すると圧力をかけている。政権批判の温床になっているとして、大学への数十億ドルの助成金を凍結した。

トランプ氏には焦りの兆候も見られる。大統領選に向けてウクライナ紛争を24時間以内に終わらせると公約したが、ロシアは停戦案を拒否している。

テレビのリアリティー番組の元司会者でもあるトランプ氏は、当時の約束は「冗談」だったと主張しているが、CNNは、就任前に50回以上、同様の発言をしており、真剣さを強調しようとしていた節さえあると報じている。(c)AFP/Ben TURNER, with Aurelia END in Washington

 

トランプ氏、大波乱の100日間祝う 国民の間に幻滅も

 

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トランプ氏、米経済縮小は「バイデン氏のせい」 関税との関連否定

 

[ワシントン 30日 ロイター] - トランプ米大統領は30日、米経済が第1・四半期にマイナス成長となったことについて、自身の「関税とは無関係」とし、関税が本格的に発動されれば経済は急成長を遂げると主張した。

トランプ氏は自身のソーシャルメディアへの投稿で、経済の不振は「バイデン(前大統領)が悪い数字を残したせいだ」と非難。「景気拡大が始まれば、かつてないほどのものとなるだろう。我慢強くあれ!!!」と呼びかけた。

(中略)

下院民主党のハキーム・ジェフリーズ院内総務は「これはジョー・バイデンの経済ではなく、ドナルド(・トランプ)、あなたの経済だ」と反論。「トランプ経済であり、失敗した経済であり、米国民はそれを知っている」と述べた。

 

 

トランプ氏、米経済縮小は「バイデン氏のせい」 関税との関連否定

 

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すべて悪いことはひとのせい。うまくいく根拠もないのに、大言壮語を吐き散らす。失敗すれば、それはまたバイデンのせい。

 

こんな無責任な大統領、見たことありません…。

 

それなのに、周りはおべっか合戦。

 

しかし、共和党内からも疑問の声が出始めた…。

 

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閣下のおかげで米国は偉大」 追従競争…保守からも「トランプ会議は北朝鮮式」

 

トランプ米大統領がホワイトハウスで開く閣議は北朝鮮の独裁政権を連想させるという批判が、米国の保守陣営内部から提起された。

政治専門メディア「ザ・ヒル」によると、保守評論家アン・コールター氏は30日、ソーシャルメディアXに「金正日(キム・ジョンイル)スタイルの賛辞をなくして閣議を開くことはできないのか」と投稿した。

コールター氏が北朝鮮を連想した理由は、閣僚らが会議で自身の政策成果を報告しながらトランプ大統領のリーダーシップを称えるためと解釈される。

 

こうした会議は公開形式で数回開かれ、そのたびに長官らはあたかも「追従競争」でもするかのようにトランプ大統領に賛辞を述べた。

この日の会議でヘグセス国防長官は「トランプ大統領の当選と就任以降、新兵が『トランプ大統領が率いる米軍』に入隊しようと殺到したため全員を受け入れるのが難しく、従来の将兵も離脱しようとしない」と報告した。また「大統領閣下のリーダーシップのために我々は軍をまた偉大にしている」と話した。

ラトクリフ中央情報局(CIA)長官は「大統領の業績を詳細に説明したいが(秘密であるため)できない。しかし我々は大統領閣下が米国の国家安全保障態勢に非常によい影響を与え、あなたのリーダーシップのために米国人が安全だということを知っている」と報告した。

貿易交渉を主導するベッセント財務部長官は「あなたが舵を取った100日間は記念碑的だった。私は過去100日間を平和合意、貿易合意、税金合意を準備した期間と見るため、今後の100日間は収穫することになるだろう。あなたが交渉のテコとリーダーシップを提供し、これは驚くほどの結果を生み出すだろう」と述べた。

 

 

「閣下のおかげで米国は偉大」 追従競争…保守からも「トランプ会議は北朝鮮式」

 

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本当に気持ち悪いほどおべっか使っている。トランプの所業は歴史が評価するだろうし、その時にこういう態度を取っていた連中は皆、それなりの評価しか受けないだろう。

 

何より、就任100日後の世論調査では歴代大統領の中で最低の支持率を誇ったのだから…。

 

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トランプ氏 世論調査で“惨敗” 演説で自画自賛も... 

 

 

 

トランプ氏 世論調査で“惨敗” 演説で自画自賛も アメリカ

 

 

政治も経済も無知、専門家のアドバイスに耳を貸さない頑強でナルシストの老人に、いったい、なんの力があるというんだろう? 周りが持ち上げなければ、単純な思い付きや嘘を並べるだけの老人にしか見えないが…。

 

日本にも、トランプはビジネスマンだからディールを好むとしたり顔で解説する人もいるが、自分のビジネスは6回も倒産させており、借金をロシアのオリガルヒに肩代わりしてもらっているところを見ると、ビジネスマンとしても優秀とは言えない。

 

アメリカの経済が立ち行かなくなっている原因を外国との貿易や移民のせいにして、Us and Them (俺たちとあいつら)という典型的な対立構造を創り出し、人々の怒りを煽って選挙に勝って権力を手に入れた。しかし、それすらズルをした可能性が高いことを最近のトランプの発言から推測されている…。

 

こんなトランプ氏になぜここまで追従する人たちがいるのか、まったく理解できない…

 

もっとも日本でも、森なんたらという老爺がいつまでも力を持ち続けているようだが、何を見返りにもらうんだか、そういう年寄りに力を持たせ続けている連中の罪だろう…。

 

民主主義の功罪として、「愚民の代表は愚かなリーダー」ということがいえる。

 

愚民の聞きたがるような単純な説明やデマをまき散らして人々の怒りを煽り、自分の得票につなげる。 まさにポピュリズムそのものだ…。 兵庫県知事選でも、その手を使った人たちがいたではないか…

 

 

 

ところで数年前のブレグジット・ショックの際に、英国大学の教授たちとの夕食会で、「教育の敗北」という言葉が出た。トランプの勝利についても同じ現象がある、と話題になった。

 

アメリカでは識字率が低く、人々は数行よりも長い文章を読もうとしない。つまり、難しいことを書いた新聞や本を読まない人たちの数が多い。だからトランプがツイッターで乱発する短い簡単な英語しか理解できず、それが彼らに訴える力があるのだ、ということだった。

 

 

調べてみると、日本の識字率はほぼ100%であるのに比べ、アメリカは79%。

 

しかし実際のところ、成人の54%が小学校6年生以下の英語理解力だという。 これでは人口の6割近くが新聞や本を読むことが困難だ、と言うことになる。つまり新聞やテレビで、政治解説などを理解することは難しくなるだろう。

 

アメリカ国内では、ニューハンプシャー州の識字率が一番高く、カリフォルニア州が一番低いそうだ。 州によってもばらつきがあるようだ。 

 

Literacy Statistics 2024- 2025 (Where we are now)

 

 

また、IQの国際比較をした資料があるが、日本は平均が106で、香港に次いで2位である。英国は99で17位。

 

アメリカはどうか。 平均が97で30位だ。日本より9ポイントも低い。ボーダーラインIQが70-85と言われているから、平均値を見る限りアメリカではボーダーラインの人口が日本より多いのだろうか。

 

IQ: Intelligence quotient by country

 

資料では アメリカ人の84%が、85から145(天才レベル)のIQだ、というから、ボーダーライン以下のIQは16%ということか。

 

IQ distribution in the United States (and more) | by Mike Sage | Medium

 

 

 

独裁者は、人民に知識や情報を与えないことで彼らを支配することが常とう手段だ。昔から独裁者は「焚書」を行い、情報をコントロールして庶民を愚民に抑えてきた。 独裁者にとっては、国民の識字率など低い方が管理しやすいのかもしれない。

 

どこかでみた風刺漫画に、一兵卒の寝起きする部屋には、Don't think! (考えるな!つまり命令に黙って従え)、そして士官の部屋には、Think!(自分の頭で考えろ!)と書かれていたのを見たことがある。トランプ政権は、自分たちに黙って従う愚民を求めているのだろう。

 

 

自分を批判するメディアをコントロールしようとしたり、大学教授や学生などの知識階級を弾圧する政策や、海外の映画に関税をかけてシャットアウトすることなどを表立ってやり始めているトランプは、ファシズムの道を歩み始めているのかもしれない。

 

自由と平等とチャンスの国、アメリカは、たった一人のナルシストのために変貌してしまったのか?  いや、陰謀論を簡単に信じて彼の言うことを支持する国民たちが後ろに控えていることを忘れてはいけない。

 

すべての悪いことは人のせい、うまく行ったことは全部自分の手がら、自分さえ良ければそれでよい、という人たちの割合が増えてくると、同じタイプの独裁者に権力を与えるようになるだろう。愚民の代表は愚かなリーダー、まさにその通りである。

 

民主主義とは、そういう落とし穴もあることを、我々はよく知っておく必要があるということだ。

 

こうなると、英国大学の教授たちの「教育の敗北」という言葉が重くのしかかってくるのだ。

 

日本もSNSによる嘘やデマの拡散に簡単に乗せられる連中が増えてきているから、アメリカで起きていることは対岸の火事ではない。 日本国内でも陰謀論を拡散している人たちもいるのだ。

 

人々が本を読まなくなって久しい。電車の中でも、スマホを手にする人ばかり、本や新聞を手にしている人はほとんどいない…。もっとも、現代はスマホでニュースも本も読むことができるが。

 

ブログでもラインでも、長い文章を書く人は敬遠される。 改行を繰り返す短い文章が好まれるらしい。  日本でも、人々はだんだんトランプ式の短文が好むようになり、人々は難しいことを考えたり聴いたりすることを避けるようになってきているのか…。

 

 

しかし、尊敬できないリーダーは、いつの日か人々から見放されるだろう。トランプの支持率が下がり続けているのはその証左だと思う。

 

特に、最近ローマ教皇の扮装をした写真をアップロードし、「俺じゃない」と嘘をついた件ではさすがに呆れた人が多かったと思う。これまでも、ガザをリゾート地化した写真(自分の黄金の銅像とともに)をアップしたり、王冠をかぶったキング・トランプをアップしたりしていたが、ローマ教皇は、多くの人の反感をかっただろう。

 

トウルース・ソーシャルという自分のSNSでアップしたものを、さらにホワイトハウスのオフィシャルXが拡散したんだから、「俺じゃない」というのは通用しないだろう。

「誰かが作って投稿した」トランプ大統領 教皇に扮した画像は自身と“無関係”

 

ローマ教皇はガザの人々を支援し、人種差別を批判してきた人道主義者であり、トランプとは対極のところにいる人だった。トランプのこのコスプレ写真は世界中のカソリック信者を冒とくしたものだと言えよう。

 

 

 

 

ねえ、アメリカの人、本当にトランプでいいの? これでいいの? と世界中の人が思っただろう。