毛が抜ける… | ロンドンつれづれ

ロンドンつれづれ

気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

60の声を聞くころから、前頭葉の毛が薄くなり始めた。

 

それは年齢だから仕方がないとはいえ、やはり髪の毛が薄くなると一気に老け込むので、悲しいのだ。 そして、洗髪の時の毛の抜けように呆然とする…。一度にこんなに抜けて大丈夫?と。

 

日本に帰国して数週間。その間、まずは暑さに疲労困憊し、それから蓼科の家の外壁塗装という肉体労働的手入れ(と、蜂刺されのストレスも)、さらにとんぼ返りで福岡→大阪への引っ越し、それも猛暑の中でエアコンなし…。

 

70の声を聞く年齢になって、このところの肉体労働は本当にキツい…。猛暑の中、クーラーを取り外した後の引っ越し作業を何時間も、それも2日連続で、というのは本当に体にキツかった。

 

そして、その後10日ほど経つが、いまだに部屋の中は段ボール箱だらけ、まだあれが無い、これはどこにしまった?という生活である。

 

食欲も落ちているし、おなかの調子もなんだか毎日悪い…。

 

で、気になるのは抜け毛である。

 

上記のように、60歳を過ぎたころからメッキリ抜け毛が多くなり、ポニーテールに束ねた時の毛髪量の少なさに愕然としていたが、昨年秋から冬にかけては「あれ、抜け毛が減ってきたな?」と思っており、なんだか毛量も回復したかな、と喜んでいたところである。

 

仕事を辞めてストレスも減り、だんだん体が慣れてきたかな、と。

 

しかし、その後、フルタイムの仕事をまた引き受け、さらにストレスの高い通訳の仕事を3月・5月と2件引き受け、ストレスマックスの試合を5月に行い、有給休暇はこれらのストレス源のために使い果たした。やっと3日前、8月末日にフルタイムのマタニティカバーの仕事は終わったが、この8月の有給休暇も、蓼科の山荘の手入れと息子の引っ越しで体を酷使した。

 

きっとそのせいだろう、自覚症状としては初めて、「これ、熱中症だろうか?」というのを体験した。 頭痛がひどく、意識がもうろうとして、気力がゼロになるのだ。これはエアコンなしの引っ越し作業中に起きた。

 

何を言いたいかというと、メンタルもだけれど、まずは圧倒的に体力を使い果たす状況があった夏だったのだ…。暑さだけでなく…。

 

福岡で最後のスケートの個人レッスンは、1時間予約してあったのに、20分経過した段階で、「センセイ、今日はもうこの辺で…」とネを上げた。「謝礼は1時間分お支払いしますが、もうちょっと体がキツい…」と、我ながら珍しく弱音を吐いたのだ。

 

もっとも個人レッスン前にまず30分のウオーミングアップ滑走、それからグループレッスンを1時間やったあとだったが。だから、正味2時間滑って、体力の限界が来た、というところか。

 

昔は、4-5時間滑っていたこともあったのに。 いや、それどころか、4-5年前にはスウェーデンでの湖の縦走というのをやって、1日渾身の滑走を6-7時間、10キロもある荷物を背負って滑りこなしたのだ。3日間も。1日に確か40キロメートルは滑っていたはずだ。

 

 

58歳で始めたスケートも、年々歳々、体力の衰えを感じる。 若い子と同じ練習量なんて、無理に決まっている。それを無理していると、体にくるのである。

 

 

で、抜け毛の話に戻ろう。

 

ここ1週間ぐらい(つまり、引っ越しの後)、ちょっと指で髪をかき上げただけで、10本ぐらいの抜け毛が指に絡むのだ。 洗髪の時なんて、本当にさだ子みたいにごっそり抜けてホラーだ。

 

1日掃除機をあてないと、床の上に私の抜け毛が散らばっている。怖いぐらいに。

 

そして、ポニーテールにした時に、めっきり少なくなっていることが分かる。ゴムをかけるのに、明らかに前よりも2回ぐらい多くまかないと、ゆるゆるである。

 

 

いや~ん! 禿げちゃう!

 

これまでも少なかった前頭葉の部分にくしを当てると、スカっと滑るように後ろに行ってしまう。つまり、髪の毛の抵抗が感じられない。どの毛も細く、短く、もう前髪は産毛のようである。

 

体を酷使すると、こういう結果になるのだろうか。あるいは、あまりの暑さに、夏毛にかわっているんだろうか、猫みたいに。そして冬になると冬毛(ウインター・コート)になるんだろうか。いやいや、そんなこと、これまでなかったぞ…。

 

 

コロナに罹ると、その後遺症として恐るべき脱毛がある、と聞いているが、あれも体が大変に疲れてしまった結果だろう。

 

私の今の状態は、暑さと労働のための過労が原因の一時的なものと思いたいが、年齢的に回復は難しいかもしれない。若い人なら体の回復と同時に、髪の毛も生えてくるだろうが…。

 

失って見てわかる、髪の毛の大切さ・・・顔をいくら化粧しても、髪の毛が貧弱だと、どうにもならないのだ。

 

昔は、「おばさんってどうして帽子をかぶるんだろう」と思っていたが、自分が高齢になるとよくわかる。

 

少なくなった髪の毛でもきちんと見えるために、帽子は大変に役に立つのである。

 

色々しなくても、出がけにちょっと帽子を頭に載せるだけで、なんとか様になるのである。

 

 

ああ、そうだ、帽子づくりをまた再開しなくちゃ。

 

もともと、帽子が大好きな私である。

 

今は、ファッションというよりは、必要にかられて帽子をかぶる日々である。

 

おなじかぶるなら、自分の好きなデザインのものが良いではないか!