昨日は、プライベートガーデンをご紹介しましたが、今日はいつも公開されているウェストガーデンの方をご案内します。
邸宅を正面に見ながら入り口を入って右側の方に進みますと、一般公開のガーデンがあります。 こちらには高低差があまりなく、車いすの方も見やすい作りです。
入ってすぐに、古いレンガの建物が現れます。 こちらはかつて定期的に古い宮廷料理などを作って出していましたが、今はそれも中止になっています。たまにここで結婚式などのオケーショナルイベントが行われているのを見かけます。
古い宮廷料理は、中世のころの調理法や味付けをそのままにして出してくれるようです。一度体験したいな、と思っています。
庭はアリスの庭のように作ってあって、金色にキラキラ輝く噴水も特徴があります。
ウェストガーデンの中心には、大きな噴水があって、その周りにはシンメトリーに花壇が作ってあります。
季節の色とりどりの花が美しく、香りの高いバラが多く植えてありました。 あと1週間早かったら、バラはもっと盛りだったと思います。 前日の豪雨も、花を荒らしてしまったような気がします。
それでも、色とりどりの多様な種類の花が迎えてくれました。
美しい紫の小花です。
バラはまだ雨の露がキラキラしていました。
これは葉がふかふかとした毛におおわれており、こんなに濡れていなければもっとウサギの耳みたいな感触だと思います。 奇妙な花です。
我が家のポピーと同じ種類の色違い。 赤の一重です。
これはなんでしょう、珍しい花です。高山植物みたいな風情です。
中心の円形のガーデンの右手に入っていくと、ゲートのように植樹してあるガーデンにつきます。
このゲートを潜り抜けると、いくつもの小部屋のようになったガーデンを見ることができます。
合間にある小さな噴水はちょろちょろと水の出る音も心地よい感じ。
こちらのゲートをくぐったら、ピンクのグラデーションのバラと小花が植えてありました。 良い香りが…。
ひとつひとつの小部屋のようなガーデンにそれぞれテーマがあるようです。本当に秘密の花園みたい。
こちらは、紫でまとめたコーナー。
天気は良くなかったですが、曇り空は花の色を却って美しく見せていたかもしれません。
蔦バラやクレマチスの這うこんなレンガの飾り窓は、シェイクスピアの時代から変わっていないんじゃないか、そんな気分にさせてくれます。
今でも貴族の一家が住んで、色々なファンクションに使用しているところが凄いと思います。
もちろんこれだけの広大な敷地を手入れして維持し、邸内の書物や調度品などもつねに磨き上げて手入れをしておくには莫大な資金がかかりますが、英国の貴族たちは自分の邸宅を一般公開してその入場料を維持費に充てているようです。
大きな家族経営の会社のようにしているのではないでしょうか。
ハットフィールドハウスも、地元の人々がボランティアでずいぶんと手伝っており、コンサートなどローカルイベントの開催地にもなっていますが、また雇用も創出しているのでは、と思われます。
かつて大地主は小作人に土地を貸し出して賃料をとりたてたり、地元の政治家になって税金を取り立てていたのでしょうが、今は違う形でローカルピープルとの結びつきがあるようです。
多くのマーナ―ハウス(貴族の大邸宅)は、ゴルフ場やホテル、会議場なども経営しています。
G7などの国際会議が地方の貴族の館で開かれることは多く、また多くの貴族がロイヤルファミリーと直接の血縁だったりします。
ハットフィールドハウスにもエリザベス女王が宿泊に来た時の写真などが飾ってあり、血縁の関係があるようです。
庶民から見たら、まったくかかわりのない上流社会の人々ですが、こうやって庶民に邸宅やガーデンを一般公開し、少しでも地元の人々の潤いの場として提供してくれることはありがたいです。
入場料は支払いますが、1日過ごすことができるこれだけ広大なウッドランドと美しい花々を見ることのできるガーデンがあるなら、まったく高いとは思えません。
また、お天気の良い週末にでもぜひ出かけたいと思いました。
今度もまた、違う種類の花々を見ることができると期待して…。
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さて、ここから先は、虫系嫌いな人はスルーして見ないでください。
今日は朝から土砂降り、庭にはカタツムリやらなめくじがたくさん出てきてます…。
猫も今日は外出する気分じゃないらしく、ずーっと家の中。
そんな折…。
温室のドアに、こんな長いものが。
10センチ以上はあるでしょう…
しぇ~~!! ミイナも興味津々。
思わず、押さえようとするミイナ。 やめてくれ~~。 ああ、よかった、ガラスの向こう側で。
カタツムリもですが、ナメクジはもっと嫌です…。 しかし、これは腹がオレンジ色していないだけ、ましな方のナメクジです。 外が黒くて、腹がオレンジのやつが一番嫌ですね~!
そういえば、ちょっと前には、スローワームという小さい蛇みたいのを庭で押さえていたミイナです。 箸でつまんで救出し、池の方のガーデンに逃がしましたが。
これは蛇じゃなく、手足のないトカゲだそうです。
先日、庭の隅の土くれを片付けていたら、そこからも2匹にょろにょろ出てきました!ひえ~~!! 庭のあっちこっちに生息しているみたいです。
あんまりびっくりして、写真とか撮る暇はなかったんで、グーグルでイメージみつけました。
そうそう、これです。 うちの庭に出たのは、太さ1.5センチぐらい、長さが30センチぐらいの。
顔は、トカゲですね、やっぱり。 蛇の顔じゃないですね。 日本では見たことないんですが、イギリスには結構いるみたいです。
前に飼っていた猫は、これを食べたりしていたようで、半分になったのを玄関の前に置いてあったりしました。
日本では、息子が幼稚園の時に「カナヘビ」というのをよく採ってきて、知らないうちに肩の上に乗せられたりして、大騒ぎでした…。男の子のお母さんって、大変なんですよ…ダンゴムシとか…。
カナヘビは慣れたら、可愛かったです。 やっぱり手足がある方が受け入れやすい…。