汚いぞ~~!(追記あり) | ロンドンつれづれ

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気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

 

女子、日本勢…。

 

坂本選手の着氷、宮原選手の2つのジャンプでのミス…痛恨ですが、フリーでの巻き返しを期待しています!

 

(追記) 坂本選手と宮原選手のBユーロの解説の要約を追記しました。

 

坂本選手、ルッツのエッジがちょっと怪しいと解説のマークが演技中に。 しかし、ステップは「マルティディレクショナル」、つまりあらゆる方向に移動して素晴らしい、と。 ジャッジに好かれる手本のようなスケーティングスキルだとも言っていました。そして演技後には三原選手と坂本選手の友情について触れ、マイ・ミハラがリンクに戻ってきたことは、カオリにも良かった、と。

 

 

マークは宮原選手の優雅な滑りが大好きで、6分練習の時にも、「クラッシーな滑り」、品格がある、と。ジャンプを二つミスした宮原選手に「頭の角度、首などを優美に使う選手」、ステップはこれまでのどの選手よりも素晴らしい、と優しい解説をしていました。

 

 

 

そして紀平選手、あっぱれ!!

 

 

 

 

 

素晴らしい演技でした! 美しいトリプルアクセル。 コンビネーション。ジャンプのたびに手に汗握り、カートウイールで立ち上がって応援、そして最後まで乱れることなく、クリーンな演技!!

 

私だったら85点前後は出すでしょう。

 

しかし、演技中37点まで上がったTESが、キスクラで待つうちに34点台まで下げられたのはなぜ?? これまでの紀平選手のSPの自己ベストは83点台です。 

 

そして、PCS. もっと高くてもいいだろうに。

 

スケーティングスキルもトランジションも、難しいポジションも、音楽の解釈も、シェルバコワ選手より総合2点も低いとは思えません。 

 

シェルバコワ選手はステップ中に足元がふらつくというミスもあったが、トリプルアクセルなしに、自己ベストの81.00。 TESは43.86。 

 

紀平選手はミスのない演技でトリプルアクセルも入れて79.08。 TESは43.68。

 

???

 

プロトコルをじっくり調べなければ気が済みません…。

 

紀平選手の3アクセルと、コンビネーションにqがつけられています。きっかり1/4回転が足りないところに着氷、ということです。

 

しかし、これは演技中にはついていませんでした。 つまり、キスクラにいる間にqをつけることが決まってGOEをマイナス2から1にした。 もともとは、3Aには2.29点のGOEがついていました。 コンビネーションジャンプもも元々は1.59点のプラス。二つのジャンプで3.88点のGOEが付くところ、実際には0.03点しかついていません。

 

TESのスコアが落ちたのは、ここでGOEがほとんどつかなかったことが大きいでしょう。3.85点を、qのマークをつけられたことで失っています。 しかし、実際に本当にクオーター丁度の角度で回転が足りなかったんでしょうか? 

 

89度ならOKで、90度ならqが付くんですが、その1度を肉眼で見極めた? 怪しいところです。 ここに2つqをつけたことで、明らかに順位が変わってきます。

 

こういうことをするから、ジャンプの回転やエッジをAIで評価するべきだということになります。

 

 

 

 

一方、ロシアのシェルバコワ選手は、ふらついていたステップシークエンスにもプラス4-5のGOEがついて、1.32点ももらっています。 また彼女のジャンプはルールブックの規定のeffortless, 軽々と跳ぶ感じではないのですが、多くのジャッジがGOEに4をつけています。 彼女のルッツエッジは怪しいことが多いですが見過ごされます。またプレロテーションに至っては、ISUはまったく放置です。

 

結局、ジャッジはGOEだけで10点以上を彼女のTESに着けています。

 

 

http://www.isuresults.com/results/season2021/wc2021/FSKWSINGLES-----------QUAL000100--_JudgesDetailsperSkater.pdf

 

 

www.isuresults.com/results/season2021/wc2021/

 

 

技術点では紀平選手の方が4点もベースバリュ―、基礎点が高いところ、GOEでうんと差をつけられて最終的に同じような点数にされています。

 

また、PCSではシェルバコワ選手が軒並み9点台なのに比べ、紀平選手はすべて8点台に抑えられています。 すべてのコンポネンツで、今の紀平選手がシェルバコワ選手よりも落ちる、ということはちょっと納得がいきません。

 

GOEとPCSはこれまでもそうですが、ジャッジの気持ち一つでかなり恣意的につけることができ、また今回、qをつけられた回転不足については、テクパネルの目視で本当に正確に判定できるのか、という点が問題です。 

 

導入当時に多くのファンが危惧した通り、qを便利に使っているように見えます...。 URと呼ぶにはクレームが付きそうなジャンプに、qを恣意的につけて、GOEを下げる、という。

 

今回のSPのスコアとプロトコルには疑問を持たざるをえません。 

 

今の審査のシステムでは、勝たせたい選手をジャッジのスコア操作により、勝たせることはこのように簡単にできます。

 

きっとこれから、ファンたちがスローモーションの画像をチェックするでしょう…。怒っている人は多いと思います…。

 

今回の女子のSPは私の独断で、紀平選手には84.50点、シェルバコワ選手には78.50点をつけたいと思います。

 

最も、始まる前からロシアとアメリカに牛耳られている感じのISUですから、驚きませんが。

 

 

この調子では男子の方も、思いやられます…。

 

以下、男子の滑走順。 グループ4に鍵山選手。グループ5に宇野選手。グループ6に羽生選手。

 

- Men - Short Program (isuresults.com)

 

フジテレビ放送予定。