ヨーロピアン・チャンピオンシップ、女子の結果がでました!
4回転を持たないコストロナイア選手の優勝、1位がシェルバコワ選手、3位がツルソワ選手。この順位はGPFと一緒ですね。
今回、ロシア女子3人とも、ミスがありましたが、コストロナイア選手がSPからの貯金で逃げ切りました。
以下、夫の感想です。
Despite a fall on her 3Flutz...! (3フルッツで転倒したにもかかわらず・・・)
Her TES dropped 10 points after reviews...! (エレメンツ見直しの後、TESのスコアは10点も下がったからね)
2 under-rotations, and a downgrade... (回転不足を二つ、ダウングレードをひとつ取られた)
She also got lower GoE's, and (as usual) lower PCS...(彼女はGOEもPCSも他の二人より低いし)
The Russian girls have difficult high-scoring programs, but the risks don't always pay off.
They all made costly mistakes...! (ロシア娘たちは、高得点を取れる難易度の高いプログラムを揃えているけど、リスクも高い。 今回は痛いミスをしてしまった)
By a skater with "only" 3A's... (これでツルソワとシェルバコワは3Aしか持たない選手に、3回続けて敗れている)
So World's could become a contest between Rika and Kostornaia...
And if Rika can land a quad as well... she will have a big advantage...!
シェルバコワ選手、冒頭のクワドのコンビネーションでほぼ20点近くを稼ぎました。ひとつのジャンプパスでこの高得点は男子並み。 が、2番目の4ルッツがダウングレードの上転倒。 フリーでは圧倒的なTESでトップですが、総合では2位です。
ツルソワ選手は、冒頭の4ルッツで転倒。転倒なのにー4のGOEのジャッジがいますね。 そして4Tがダウングレード。 ジャンプミスが響きましたし、PCSが上位ふたりに比べて低いため、3位。
そしてスイスのパガニーニ選手、健闘しました! 4位です。 この選手のPCSはもうちょっと高くてもいいのに、と思います。
プロトコルはこちらで。
http://www.isuresults.com/results/season1920/ec2020/index.htm
そして、ほぼ同時に行われていた、US National では、女子はアリサ・ルウ選手の逆転優勝、そして男子のSPはネイサン・チェン選手が114.13点というスコアでリードというニュースが入っています。2位のジェイソン・ブラウン選手もクワドなしで100点を超えているようで…。 ネイサンとジェイソンのジャンプのGOEはほぼ+5と+4のGOEのオンパレードです。 う~ん…。
上位二人のPCSが48点以上、10点満点がいくつも並ぶのを見ると、もう本当にPCSは機能していないな、という感想を持ちます。 PCSがほぼ満点、ということはこのプログラムはもう改善の余地がない、伸びしろがない、ということになりますね。 いや、まだまだトランジションも芸術表現も向上できるし、ジャンプ前のセットアップを短くすることで音楽表現も向上できる、と思うのですが。
プロトコルはこちらで。
https://ijs.usfigureskating.org/leaderboard/results/2020/27988/SEGM011.html
チェン選手、確かにクリーンでジャンプミスのない演技ですが、アメリカ、国内選手権のスコアの爆盛り、いつも通り凄すぎる。 これは世界選手権や北京オリンピックに向けてのプロパガンダでしょう。 国内戦にどんな採点をしようと、外からのコントロールはできないですが、逆に全日本の採点の低さが際立って感じられます。
世界選手権やオリンピックに向けてロシアやアメリカが印象操作をしている横で立派な態度といえるかもしれないけれど、相手はこちらのルールでプレイはしないという中で、正直者がバカを見る、ということにならないといいのですが。
プロトコルを見ると、男子SPの競技中、回転不足もエッジエラーもたった一度ずつ。夫曰く、「テクパネルは、ポテトチップとビールを片手に、トランプでもしていたんじゃないの、足をテーブルの上に乗せてさ」
ロシアの国内試合のスコア・インフレもたいがいだが、アメリカのGOEやPCSの爆盛りはもう笑ってしまうレベルに達している…。 怖いのは、こういう採点をするジャッジが、4CCや世界選手権に派遣されること。 審査員を選ぶのはISUではなく、各国のスケート連盟ですから。
各国の国内試合ではスコア・インフレが起こりやすいことは誰でも知ってはいるが、それを国際試合にまで持ち込むジャッジやテクパネルがいることもわかってる。 それをナショナル・バイアスという。 そういう審査があるからこそ、そういう言葉が生まれるのでしょう。