中国で… | ロンドンつれづれ

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中国のファンが怒っているらしい。

 

なんでも、「羽生結弦」という名前を、企業が7件も商標登録に申請しているらしい。

 

羽生選手が所属する全日本空輸(ANA)は取材に対し、申請について「状況は把握しています」という返答をしたらしいから、なんらかの対策をとっているということだろうか。

 

それにしても、本人になんの許可もなく、個人名を商標登録しようとは…。 中国の商魂たくましすぎる。

 

そしてこんなことまで見つけ出す中国の羽生ファンのリサーチ能力、すごい。 なんでも8月4日にウェイボーに書き込みがあったらしく、「もし申請が通れば皮革製品などに名前が使われる可能性がある」としているそうだ。

 

「羽生結弦」の登録申請は、現在「審査中」のものが数件あるそうだ。 ただし、ANAの広報によると、「商標登録申請がされている状況は把握しています」とした上で、「当社が確認している範囲で、全体として7件の申請がなされ、すでに5件は却下されていることを把握しています」、だそうである。

 

 

 上記の商標DBでは、過去にも「羽生結弦」で商標登録申請されていた記録が見つかったということで、17年8月~18年7月の間に計5回の申請があり、いずれも審査の結果「拒否、却下または無効」の判断が下されている。申請したのは4社で、いずれも今回の企業とは異なるということだ。(Jcast News)
 
中国でも羽生結弦選手の名前は有名なので、おそらくこれまでも審査の結果「却下、無効」の判断がなされているのだろう。
 
商標登録もだが、新幹線などの技術も、日本がもたもたしているうちに中国の方が先に特許を申請してしまう、という記事を前に読んだことがある。 日本の名産品などの名前も先に中国が国際的に登録してしまうので、日本が使えなくなったということも聞いたことがある。
 
「羽生結弦」の名前を、勝手に商標登録されて本人が使えなくなったりしないよう、ANAさんはじめ所属先や関係者の皆さんが羽生選手をしっかり守ってくれることを期待したい。 中国のファンも、それを心配してウェイボーで情報拡散したという。ANAの公式アカウントでも「ご教示とご心配くださり感謝します。関係部署が本件の進行を懸念しています。全日空は今後も羽生結弦選手を守ります」と発表しているようである…。
 
こういうことは選手本人が関わったりしているとストレスがたまるので、ぜひ弁護士などのプロを組み込んで、ANAという企業がしっかりと対処し、所属選手を守ってくれることを願いたいと同時に、スケート連盟の中にも、選手を守る部署というか担当をつくる必要もあるのではないかな、と感じるのである。
 
昨今の過熱するフィギュアスケートブームの中で様々な被害にあう選手たちをしっかりと守るシステムがあってもいいのではないかな、と思うのである。 それは、トラブルに対応するプラクティカルな専門家と、メンタルをサポートする医療者とのチームで行い、業務委託でも良いからいざという時に選手が個人的に対応する必要の無いようにしておけば、所属スポンサーがいない選手でも安心することができるのではないだろうか。 試合などで上がる巨額の収益をそういうことのために使ってもいいのでは…?
 
ANAさん、羽生君のサポート、よろしくお願いします。
そしてスケート連盟の皆様、選手たちを被害から守るためのプロの対策、ぜひご一考を。