男性のフェミニストのマルクスさんと言う人の漫画が素敵です。
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彼はパートナーが性被害にあって、自分も苦しんだことから、日本社会の中に埋め込まれた女性蔑視の文化に疑問を持つようになります。 電車の痴漢にしても、「触ったぐらいで減るもんじゃない」とか、女性専用車両を敵視する男性や、家庭内における文化の中に潜んでいる男尊女卑にたいし、漫画で警鐘を鳴らしています。
ご紹介する記事は、親による無意識の性虐待について。 ハーバービジネスオンラインの記事で見つけて、ご本人のブログで探そうと思ったのですが、みつかりませんので、こちらにご紹介します。
それは異性の親の子どもに対する無自覚の性的ハラスメントで、日本の家庭ではけっこう当たり前に起きていることではないか、と思います。 テレビでも芸能人などが「私、高校生の時にお父さんと一緒にお風呂はいってたよ!」などと話しているのを聞くことがありますが、違和感があります。
確かに、親の方に『嫌らしい』気持ちは無いのかもしれません。性的な興味をもって、思春期に入った異性の子どもと一緒にお風呂に入りたがっていたら、それは明らかな性的虐待です。
が、もしそういう気持ちが無いにしても、大人になりかけている子供にとって、自分の体は、人とは一線をひくべき、プライベートなものになります。 そのプライベートなスペースに、親であろうと侵入することは避けなくてはなりません。 正常な自我が育たなくなります。
いつまでも娘とお風呂に一緒に入ることを自慢するような父親がいますが、そういう父親の精神状態こそ心配しなくてはいけないことであって、平気で他人に吹聴すること自体、すこしおかしいと思わなければいけないでしょう。 そして、これは母親と息子であっても同じことです。
通常、小学校の4年生ぐらいになったら、お父さんはもう娘とお風呂に入りたがらないほうがいいでしょう。 それを超えてまで一緒に入りたがるようであれば母親が厳しく父親を叱るべきです。 娘のプライバシーを守ることを教えるべきです。
いつまでも一緒にお風呂に入りたがるお父さんを気の毒におもって、嫌だといいだせない子供もいるでしょう。 子供にそういう思いをさせること自体、親のわがままです。
この漫画にあるように、英国人の友人宅に2か月泊まった時も、2歳の娘のお風呂は、母親が洋服を着たまま入れていました。 同じく2歳の息子を抱いて一緒にお風呂に私が入っていると、そこの家の娘が羨ましがって、すっぽんぽんになって入ってくるので、結局一緒に入ってアヒルで遊びながら入浴しましたが、「日本では親子で一緒にふろに入るんだ」と説明したことを覚えています。
小さい時から親子でお風呂も別、寝室も別という、子供であってもそのプライバシーをしっかり守るやり方は、日本とはまったく違う文化なのだなと思ったことを覚えています。 どちらが良いとは言いませんが、中学生になった娘とお風呂に入りたがる父親がいたら、イギリスでは逮捕されるでしょう。
https://marx-bksou.com/feminism-of-male/
ちなみに、日本の銭湯や温泉で、5歳位になった女の子を男湯につれていくお父さんがいますが、あれも英国では考えられません。 不特定多数の男性のいるところに、赤ん坊とはいえない女児を裸で連れて行くこと自体、犯罪とみなされる恐れがあります…。 日本なら安全で、欧米だからアブナイ、ということは無いと思います。
マルクスさんの漫画ブログは、この他にも男性が読んでも役に立つ記事がたくさんありますので、ぜひのぞいてみてください。
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児童虐待防止のための活動をしている社団法人を応援するために、2019年5月のISUアダルト世界選手権に出場しました。 このチャリティ・チャレンジの募金活動にご協力いただける方は、下のリンクに飛んでください。
今後、児童虐待予防のための動画やパンフレットの制作にかかりたいと思っています。 1)子供に対するどういったしつけが虐待に当たるのかをわかりやすく説明する、親になる人たちへのDVD, 2)子供たちが虐待とはなにかの知識を得るため、そして誰に報告すればよいかの啓発のDVD, 3)子供たちが性的虐待から自分を守るためのDVD, また欧米で広く使われているアセスメントシートの紹介、導入なども視野に入れています。
子供の虐待を問題だと考える方のご支援をお待ちしています! 6月いっぱい、寄付は受け付けておりますのでよろしくお願いいたします!
https://japangiving.jp/supporter/project_display.html?project_id=40000234