右足に負傷を抱えてのフリー出場。 どうなることかと思っていましたが、素晴らしい渾身のフリーの演技! 果敢に4回転をいくつも入れての、やりきったという氷上でのフィニッシュでした。 フィギュアスケートと言う競技には、負傷はつきものです。 競技練習中の失敗も、もちろん避けられないものです。
フリーは欠場した方が、という声もあった中、羽生選手のいない全日本でのエースとしての責任を見事に果たしました。 足の心配をしながら見ていたので、一つずつジャンプが決まるごとに、「よし!」とか「やった!」とか声が出てしまいました。 今日の演技、表情も本当にやりきる決意が現れていました。強くなったなあ・・・! しっかり治して、世界選手権に備えてほしいです。
早速の動画アップ、ありがとうございます! 感謝してお借りします。
そして、高橋選手、堂々の銀メダル! インタビューでおもわず、「まじで・・?」と苦笑いするところが、本当におかしくて。 フリーでは最後の方はちょっとガス欠かなと自分でも思ったのではないでしょうか、しかしそんな先輩に届く後輩がいなかった、ということですね。 全日本の最終グループが目標と言っていた高橋選手ですが、表彰台の2番目に高いところに立ってくれるとは。 復帰という経験を思いっきり楽しみ、そして結果まで手にした高橋選手のニュースは世界中を駆け巡るのではないでしょうか。
ソチオリンピック前後の高橋選手はスケートがつらそうでした。 今の高橋選手は本当に純粋にスケートが楽しくてしかたがない、それもアイスショーではなく、試合が楽しい、という気持ちがキラキラと輝きだしているようです。
そんな高橋選手に負けない!という気迫の演技を見せてくれた宇野選手に拍手!です。 SPの朝の公式練習で足を強く捻挫した、ということで歩くこともできなかった、という宇野選手。 中1日をゆっくり休み、フリーは気迫とアドレナリンとこれまでに培ってきた経験とつみあげた練習で乗り越えました。 初めて今シーズン、自分を信じた演技ができた、と話した宇野選手。 怪我があったからこそ、自分を信じるしかなかったという状況だった。怪我にも感謝、と話した昌磨君は、また一段と大人になり、大きくなったように見えました。世界大会でシルバーコレクターと呼ばれているが、1位を目指して頑張りたい、と。 なにか、ふっきれたようないい表情をした宇野選手を見ることができて、嬉しいと思いました。
また、3位に入った田中刑事選手。 表彰台に乗れて良かったです、本当に。フリーで巻き返して表彰台に乗りました。今季、悔しい表情を見ることが多かったので、全日本での笑顔は嬉しい限りです! 田中選手に似合うフリー、大切に滑ってください。
友野選手、4位。立派な成績です。昨年、世界選手権で3枠をとりもどすことに大いに貢献した選手です。ぜひその枠を自分で使ってほしかった。 本人も、残念でしょう。 しかしまだ若いのでまだまだこれからです。
そして、高志郎君、4回転を降りたかっただろうねえ・・・。 残念ながら、二つともパンクしてダブルになってしまいました。 6分練習ではサルコウもトウループもクワドをしっかり降りていたのに。 その2発を果敢に取り入れてチャレンジしたその心意気は偉かった。 最高難度の構成を本番で落とすことなく、先を見据えての挑戦。 そして演技のあと、「ごめんなさい・・・」とつぶやいたのがわかりました。 ジュニアから入って、全日本選手権で5位。 立派な成績です!
謝ることなんてないですよ! 君は精一杯やった。 全日本というたいへんに緊張する場での最終滑走。そこでこれまで踏ん張った経験はきっとこれからの自信になります。 悔しさは、ジュニア世界選手権ではらしてください! 今度こそ、クワドを着氷して、SPとフリーを揃えてください! そして、来年はシニアに参戦して、ぜひチャレンジャーシリーズで経験をつんでください! ヨーロッパの試合なら、応援に行きますよ! (朝日新聞記事)(毎日新聞)
さて、いまニュースで世界選手権の代表の情報をチェック。
男子は、宇野選手、田中選手、そして羽生選手が代表に選出。 高橋選手は辞退されたそうです。 ファンはがっかりしたかもしれませんが、レジェンドの矜持なのでしょうか。 高橋選手の世界選手権復帰を喜ぶファンたちは世界中に多かったのではないかと思いますが、「え、まじで?」と言っていたそのトーンには、「後輩、もっと頑張れよ・・・」という響きも聞き取れたような気がします。 フリーの演技終わった時点で表彰台はないと思った、と正直な感想を漏らしていました。 しかし、今の日本男子の中では世界選手権にまだ選ばれるだけのポジションにいるのだ、と認識できただけでもうれしかったのではないでしょうか。 あるいは心配になったか・・・。
フリー150点台はいまやジュニアの女子がたたき出しています。 宇野選手以外、160点に届いた選手がいなかったことは、課題でしょう。 2位の高橋選手も151点です。 しかし、彼は4年のブランクがある32歳です。 ちなみに、今回の全日本のフリーのTESでは、ISUの世界選手権に要求されるミニマムに届いていません。 なので、彼が今回230点台で2位と聞いて、「マジか・・・?」といったのはそういう心配もしてのことでしょう。
今回、高橋選手のゴールは世界選手権への切符ではなく、全日本で思い切りチャレンジすることだったのでしょう。だから4回転ジャンプにも挑戦した。 3回転ジャンプだけにしておけば、もっとGOEがとれたでしょう。 しかし、若手のシニア男子はせめて総合で250点台はだしていないと、世界で戦っていけないでしょう。 田中選手、世界選手権で今季いちばんの演技を見せてください!日本男子は羽生、宇野両選手に続く世代が育つことが喫緊の課題ですね。ジュニアに期待しましょう!
こちらフリーのスコア表。
国際試合のミニマムリクワイアメントは以下の点数です。TESの点数になります。男子はSPが34点、フリーが64点です。
女子は、坂本選手、紀平選手、宮原選手。 こちらは順当に。 そして、金メダルの狙えそうなメンバーです。女子の試合は本当に見ごたえがありました。 「しのぎを削る」という表現がぴったりです。 埼玉での世界選手権、日本選手の男女が金メダルを狙えるのではないか、と楽しみです!
しかし、テレビではアイスダンスやペアの競技は一切放映しなかったんでしょうか。見つけることができないんですが・・・。 どなたかご存知だったら教えてください。
全日本2018年、リザルト、プロトコルなどはこちらで。
....................................
Keiji Tanaka
Yuzuru Hanyu
Rika Kihira
Satoko Miyahara
Tatsuya Tsuboi
Koshiro Shimada
Tomoe Kawabata
Yuna Shiraiwa
Shoma Uno
Keiji Tanaka
Kazuki Tomono
Rika Kihira
Mai Mihara
Kazuki Tomono
Shu Nakamura
Hiroaki Sato
Hina Takeno