今日、英国の一流紙、ガーディアン紙に羽生結弦選手のオリンピック優勝の記事がでた。
まずこちら。
Winter Olympics men's figure skating: Chen hits back as Hanyu wins gold – as it happened
So Nathan Chen had the highest score in the free skate with a 215.08. Hanyu was second at 206.17.
You could spin that as a negative and say he should’ve done better in the short program. Or you could say he redeemed his first Olympics with a brilliant skate that beat not only some of the best skaters here but the best skaters ever. (ネイサン・チェンは、215.08というハイスコアをもって、フリースケートを制した。 羽生は206.17で続いた。 もちろん、SPでもっと良い結果を出していたら、と言うこともできるが、チェンは生まれて初めてのオリンピックにおいて、ただならぬ史上最高のスケーターたちに打ち勝つ素晴らしい滑りを見せたのである。)
Yuzuru Hanyu has a pretty case to be the GOAT now. That’s back-to-back gold medals. Shoma Uno is 20 and may have many more battles with Chen to come. (ユヅル・ハニュウはもう、GOAT、Greatest of All Time、史上最強のケースと言ってよいであろう。金メダルの2連覇である。 ショーマ・ウノは、今後何度もチェンと対決するかもしれない。)
And Javier Fernandez, who came into these Olympics with world titles and European titles but a 14th-place finish in 2010 and an agonizing fourth in 2014, caps his career with Olympic bronze.(ハビエル・フェルナンデスは世界選手権と欧州選手権のタイトルを持っているが、オリンピックとしては2010年の14位、そして2014年は4位に泣いた。今回の銅メダルは彼のキャリアで輝くに違いない)
またこちらは、
Yuzuru Hanyu retains Olympic figure skating gold as Nathan Chen roars back
https://www.theguardian.com/sport/2018/feb/17/yuzuru-hanyu-nathan-chen-olympics
Skating third-to-last behind deafening support that amounted to a home-ice advantage, Hanyu finished with an overall score of 317.85 in his first competition in four months after suffering a right ankle injury that prompted questions over his fitness entering the Olympics. (日本のフィギュアスケートの大スター、ユヅル・ハニュウは、考え得る限り一番満足できるやり方で負傷からのカムバックを果たした。フィギュアスケートでは米国のディック・バトンが1948年と52年に達成して以来初めての、オリンピック金メダルの2連覇である。 右足首の負傷をかかえてオリンピック競技に間に合うのかさえ疑問視されていた羽生は、 耳を覆うばかりの声援を受けて、4か月の競技ブランクを乗り越え総合で317.85を叩き出した。)
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羽生選手、宇野選手と、日本人選手のワンツーフィニッシュもとても嬉しかったですが、個人的にはSPで大崩れしたネイサン・チェンがフリーで巻き返したことがすごく嬉しかったです。
まだ18歳で、ジャンパーとしての強みを前面に出して台頭してきた選手です。羽生選手の一番のライバルとして評され、ケロッグやコカ・コーラなどの巨大スポンサーがつき、NBCにより北米プライムタイムの放映でフィギュアスケートは競技時間が予定されました。
それらの期待やプレッシャーを若い肩にすべて引き受けてのオリンピック。 緊張はない、といいながら、おそらく平常心では演技ができなかったのではないでしょうか。 団体戦での大崩れも悪影響を与えたでしょう。不安な気持ちのままSPを迎えてあの演技。
後のインタビューでは、「もうメダル圏内は到底無理、とプレッシャーが全て取れた。とにかくオリンピックを楽しもうと思って、はじめて自分を出し切ることができた」と答えていました。 そんな中での圧巻のフリーの演技でした。 17位から一気に5位までごぼう抜きで、6本のクワドジャンプにチャレンジし、フリーに限ればトップのスコアでオリンピックを終えることができました。
Chen, who had not lost a competition all season until this week, admitted succumbing to the pressure that had built in the run-up to Pyeongchang as he emerged as a gold medal favorite and one of the centerpieces of NBC’s Olympics promotional push. ”I mean, as much as I tried to deny it, I did feel the pressure a lot. I think that tightened me up and made me super cautious out there and that’s not the right way to skate.” (今回の試合まで、今シーズン負け知らずだったチェンは、平昌へ至るまでの間に積み重ねられていったプレッシャー、NBCのオリンピックプロモーションとして、自分が金メダル候補としての重責を担うことは相当なものだったと話した。「認めまいとしようとすればするほど、プレッシャーを感じていました。 そのため必要以上に慎重になり、滑りが硬くなってしまったのです。スケートに悪影響を与えました」)
本当のことを言えば、私は羽生選手と、ネイサン・チェン選手の白熱の対決をぜひ見たかったんですが、まだ18歳。 若い彼には、オリンピックは次の機会があります! 頑張れ! ともあれ、フリーで羽生選手をしのぐスコアを出したことは、彼の今後の自信となるでしょう。 あの団体戦とSPのままで終わってしまっては、あまりにも気の毒、胸が痛んだことでした。
そして、忘れてはいけない。 個人戦フリーでの田中刑事選手。 団体の時よりもずーっと攻める姿勢が見えて、すごく良かったです。 やっとオリンピックを楽しんでいる演技を見ることができ、そして終了後のさわやかな笑顔を見ることができて、本当に嬉しかったです。
その他にも語りたい選手はたくさんいますが、それはまたあとのお楽しみと言うことで・・・。
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羽生選手へのお祝いのメッセージも、引き続きどうぞ!
https://ameblo.jp/popular2/entry-12303262881.html

