ロンドンつれづれ

ロンドンつれづれ

気が向いた時に、面白いことがあったらつづっていく、なまけものブログです。
イギリス、スケートに興味のある方、お立ち寄りください。(記事中の写真の無断転載はご遠慮ください)

蓼科で死に物狂いになって、ログハウス外壁に防腐防虫の薬を塗り、東京→福岡に帰ってきて10日。

今度は息子の転勤のための引越し作業に追われていた...。

何しろモノが多い家である。箱に詰めるだけで、毎日朝から晩までかかっても、まだモノがでてくる。


天井まで積み上がった段ボールの迷路をかき分けて生活。


これ、よそのお宅はどうしてるんだろうか。結婚して子どものいるご家庭なんて、もっと荷物は多いんだろうに。作った箱を順次引き取ってどこかにストレージしてくれたらいいのに。

本棚や押し入れ、タンスから出したものの箱は、引っ越し当日まで数を増やしながら部屋中を占拠する..

台所用品や洗面道具、着替え、タオルなど最後の最後まで待ってから詰めるのだが、転勤族の息子、2年おきにこれはキツい...。

それにしても、いつも思うんだが、引っ越し屋さんはすごい! 

あの本がギッシリ詰まった重い箱をふたつ重ねて、エレベーターの無い3階から炎天下、何十往復も...

しかし、10時前に来た引っ越し屋さんが全ての箱や家具を積み終わったのは午後4時をまわっていた...。重労働である。まさか、これを毎日やってるんじゃないだろうな...

掃除機をかけ、床を拭いたあとの部屋はがらんとしていて、アレ、こんなに広かったんだ、と思った。




ところで、当日の朝、引っ越し屋さんより先に来たのはエアコンの業者さんで、全てのエアコンを引越しが始まる10時前に取り外してしまった。

これはキツかった。当日、福岡の気温は37度まで上がっていたのだ...。麦茶やジュースは最後まで冷蔵庫で冷やして引っ越し屋さんにも出していたが、私達も含め、みんな尋常じゃない汗のかきようだった。引っ越し屋さんだって、部屋の中が少しでも涼しいほうがマシだろうし、なによりもあの暑さの中、6−7時間も最後の箱詰めや、掃除をしていた私は、熱中症になりかけたのである...。

猛暑の中の引っ越しでは、エアコンの取り外しはなるべく荷物引き取りの最後の方にできないものか。どのみちエアコンの積み込みは一番最後のほうだった。

そして、引っ越し先では、エアコンをまず最初に取り付けてもらいたい。

風も通らない蒸し蒸しした室内で汗を垂らしながらの最後のふきそうじ、灼熱のベランダの掃除をして、さあ、最後に汗でドロドロの体をスッキリさせるため、シャワーだけ浴びようと立ち上がったら、クラクラめまいが...。 

気をつけて水分補給はしていたつもりだったが、何時間も猛暑の中で動いていたら、ひどい頭痛もしてきて、これは熱中症だと思った。

真夏の引っ越しは自殺行為であることが今回よーく分かった。しかし、日本の企業というのは社員の都合や健康をかんがえないものなのだ。ハイ、君は再来週転勤ね、今度はここね!と本人の意向もへったくれも無い。

いまだ独身の息子は、入社以来転勤はこれで7回目。2−3年おきだ。転勤ばっかりだから結婚できないのか、結婚してないから転勤を押し付けられるのか...。

お金もかかるし、息子もウンザリしている。

「次に転勤って言われたらもう辞めるかも」って脅かせ、と言っておいた。息子、「ああ〜、博多、好きだったのにな〜!」と残念がることしきり。

最後、鍵を返してホテルに直行。もうヘトヘトだ。最後にこれまで食べられなかった「モツ鍋」を食べた。


美味しかった。さらば、博多よ、美人の多い街だったなあ。

さて早朝の新幹線に飛び乗り、先ほどやっと大阪につき、今度は8階の見晴らしの良いマンションである。引っ越し屋さんと同時にエアコンの業者さんも来た。ここはエレベーターがあるので、多少楽ではないか。

室内は暑いが、風が通るので、窓を全開にして、私はベランダに避難している。昨日よりは楽だが、体が疲れているので無理は禁物だ。一気にどっとくるだろう。

皆さんも真夏、猛暑の中での引っ越しは、考え直してくださいませ、キケンですよ〜!