昔、あるセラピストさんの個人セラピーを、受けていました。

 

4ヶ月くらいの間、月に2回ほど飛行機で通っていました。

 

その最終回の日のことです。

 

飛行場に着いたら、乗ろうと思っていた飛行機が欠航していました。

 

カウンターには長蛇の列ができています。

 

(今だったら、飛行場に行く前に運行状況を確認しますが、

 当時の私は事前の確認ができていませんでした。)

 

しばらく頭の中が混乱した後で、セラピストさんに連絡し

 

「2本後の飛行機を取り直します。遅れますが行きます。」と、伝えました。

 

 

 

 

羽田に降り立った後、目的地に向かう電車の中で、いろいろと考え込みました。

 

それはそうですよね。

 

「何故よりによって、私の予約していた飛行機が、突然欠航になったんだろう。」

 

電車に乗っているすべての人が、何の悩みもなく

 

明るく幸せに暮らしているように、見えます。

 

 

「私の内面は、こんなに満たされずに、不愉快で、真っ暗なのに。」

 

そのときに、自分の内面に抱えている深い深い断崖絶壁(だんがいぜっぺき)の、

 

闇を見たような気がしました。

 

このような目に合わないと、存在にも気がつかなかったであろう闇。

 

できるなら日の目をみずに、隠し続けていたかったみっともない自分。

 

それを表に出すくらいなら、なんとかして最終回のセラピーを受けないでおこうと

 

画策していたずるい自分。

 


ところが真っ暗な私の意に反して、私の足はセラピストさんの元に向かっています。

 


隠れていた闇の私が、セラピストさんの元で表に出ることは、

 

もう行く前からわかっています。

 

それをしたくなくて、抵抗してみたけど、だめだったというところでしょうか。

 

 

 

深い絶望感と少しの希望とともに、セラピストさんの家の扉をノックしました。

 


セラピストさんは、私の隠れていた闇が暴れていたことも含め、全部お見通しでした。

 

そのことにまず、少し安堵(あんど)しました。

 

そしてセラピーの間、闇の私は居心地が悪い思いで、

 

まな板の上にのせられている気分でした。

 

 

 

闇が表に出ることは、いいことです。

 

自分の中の深い闇を表に出すことで、光を当てて、

魂を軽くする道がひらけるからです。

 


人にはいくつもの隠された姿、顔があります。

 

それを隠そうとすると、より厄介なことが起きることも、

 

この件を通して学びました。

 

 

 

同じ電車に乗り合わせた人々には、それぞれの魂の旅路があります。

 

セラピストさんのセラピー場所にいる私たちにも、それぞれの魂の歴史があります。

 

その魂たちがある場所で一瞬交流し、影響を与え合う現実は、地球での奇跡です。