アニメ映画レビュー【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎】 | ぽっぽの何となく日記

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中途半端なオタクである私、ぽっぽが何気ない日常や遊戯王カードゲームやジャンプ感想や特撮もの等、オタクっぽいこと語りまくるブログです。お付き合い頂ければ私は幸せ。

 

 

やはり駄目じゃったか(^_^;)


対魔忍がやたら『Fateの後釜』を狙った動きをしてるけど、お前さんには無理だよ。
Fateは『ゲームを出す為にエロゲーにした』誕生秘話があるけど、お前さんはまずエロありき。 それも、やれ『感度3000倍』だの、やれ『箱化』だの、かなりニッチな性癖を追求しているお前さんが、FGOになるのは土台無理なんだよ。

いや、俺は対魔忍プレイしたことは無いんだけどさ(^_^;) お噂はかねがね()
今回のGOGOも、なんか立ち位置が面白くて気にはしてましたが、結局はリリースから1年経たずサ終ですか・・・さもありなん(^_^;)

さて、ここからが本題。 
前振り関係無いように見せかけて、『対魔』というところまでは同じかもしれない。忍ではない()
本当はこの映画観たのは5日ほど前だったんだけど、文面考えたり他の記事書いてたらこのタイミングになりました(^_^;)
ガッツリとネタバレありますんで、気にする人は避けた方が良いです。




【鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎】

評価:A
一言感想:情けも容赦も無いんだよ!

【あらすじ】
今から70年前の昭和31年。日本の政財界を裏で牛耳る龍賀一族によって支配されていた哭倉村。
血液銀行に勤める水木は当主・時貞の死の弔いを建前に野心と密命を背負い、また鬼太郎の父は生き別れの妻を探すために、それぞれ村へと足を踏み入れた。
龍賀一族では、時貞の跡継ぎについて醜い争いが始まっていた。そんな中、村の神社にて一族の一人が惨殺される。それを皮切りに恐ろしい怪奇の連鎖が始まっていく。水木と鬼太郎の父の出会いと運命、圧倒的絶望の中で二人が見たものは……。




誰もが知ってる国民的アニメの一つ『ゲゲゲの鬼太郎』。 その6期(猫娘を猫姉さんにしたやつ)を骨格とした、完全な前日譚ですね。
とはいえ、6期観てなくても全く問題無しです。俺自身、6期は観てないし。
猫姉さんも出てくるけど、二言位しか喋ってないはず。

本当はスルーする気だったんですけど、観た人の評価が非常に良いので、折角なので観てきた。
今作でまず触れておきたいのは『PG12』という年齢指定ですね。 『12歳以下のお子さんが観る時は大人が管理してね』というやつ。
まぁ鬼滅とかも同じ区分なんで珍しい訳ではないんだけど、鬼太郎って子ども向けなイメージが強い(実際、朝に放送されてて5歳の姪も観たいと言ってたw)のに、と少し驚きましたね。







まぁPG12なんて、生ぬるかった訳ですが(^_^;)

グロい描写(顔に鉄パイプ刺されて目玉が鉄パイプ経由で飛び出す等)はそこそこありましたが、問題はそこじゃない。
この作品は『人間の悪意を煮詰めたような作品』なんですね。 こんなん子供に見せられるか・・・とまでは思わないけど、少なくとも5歳の姪に見せたい作品では無いですな(^_^;) 
そもそも、観たとしてもキョトンとなるだけかな。






今作の主人公の1人である鬼太郎の父、目玉おやじ。作中では『ゲゲ郎』と呼ばれてましたので、今回はそれで呼びます。
目玉おやじはCV野沢雅子なんですけど、ゲゲ郎はCV関俊彦でイケボでしたわw



関俊彦さんは声優語でもうやってたな。

もう一人の主人公が戦闘面では普通なので、今回のバトル要素は全て目玉のおやじが頑張ってました。 メチャクチャ格好いいバトルシーンでしたわ。 
格好良かったんだけど、この映画のタイトルは『鬼太郎誕生』なので、それはイコールで『目玉のおやじ誕生』にも繋がる。
なので、まぁ物語の終盤は、お察しです(^_^;)







もう一人の主人公・水木。
これはこれで、人間の欲望の塊というか野心に燃えて、今回の闇深村に足を踏み入れてます。
自分を慕ってくれてる女の子も利用しつつって感じですが、そんな水木がゲゲ郎と知り合い、対立しつつも徐々に絆を深めていき、最終的に相棒と言い合えるまでのバディになる、今作はその辺も見物です。
ちなみに『ゴジラ−1.0』と同じく、特攻隊から生還した系主人公ですw






水木に思いを寄せる少女。
都会に憧れる田舎の令嬢にして、今作のメインヒロインにして、今作の中ボス
CVは種﨑敦美w ここにも出るのかw
メチャクチャ可愛い娘・・・なんですが、間違いなく今作でひどい目にあってる存在トップ3に入る。
最初は『そんなに都会に出たいのかぁ』位に思わせといて、次第に『この娘は都会に行きたいんじゃなくて、この村から離れたいんだなぁ』となり、最終的には『この娘が生まれてきた意味とは・・・』ってなるんですよね(白目)
その辺は後述。




人懐っこい少年・時弥くん。
マジで良い子だったんですが(過去形)







吐き気を催す邪悪

今作はこの龍賀時貞が亡くなり、龍賀家の跡取りを決めるところから話が始まるのですが、実はこいつが真の黒幕。
これまで数多くのアニメ作品を観てきたけど、『マジでコイツ早く◯んでくれねぇかな』と思いながら、映画観たのは久しぶりでしたわw
『妖怪に操られて〜』とかじゃなく、コイツ自身が真の外道なのが手に負えない。

まず、龍賀家というのは『М』という薬を高値で販売することで富と権力を手にしてきたんですが、そのМを生み出したのがこの時貞。
んで、そのМの原材料になるのが『幽霊族の生き血』なんですね。

そう、こいつゲゲ郎の奥さん捕まえて生き血を得て薬に変えていたのです。
なんならゲゲ郎の奥さんだけじゃなく、幽霊族を大量に拉致って薬に変えていた。
村の地下には大量の幽霊族が監禁され、その生き血をМへと変える施設がありました。
ちなみに、すべて村ぐるみなので村の住人の大半は悪人よ。




そして、明言したわけではないけど、村の女は大体ヤッてる。 それは孫娘でもある沙代ちゃんも例外ではなく()
鬼太郎で近親◯姦ネタとかぶっ込んでくるとは思わなかったわ(・・;)
その事実を水木が知ってることに気づいた沙代ちゃんは怨霊化。実の母親含め村人の多くを殺害、そのまま水木も殺そうと暴走。 ここで良心が咎めて自分で留まった・・・とかじゃなく、シンプルに横槍が入って、そのまま沙代ちゃんもお亡くなりに。
田舎村に産まれ、色々と制限を課せられ、祖父に犯され、怨霊化したまま死亡、人を殺してるから鬼太郎世界的に地獄逝きだろうことを思うと、この娘の産まれた意味とは何だったんだろうなと。
観ながら何とも陰鬱な気分になったものです。
・・・いや、PG12あかんくない?



んで、先程少し触れた時弥くんですが、中盤でゲゲ郎&水木と少し交流するんですが、その後しれっと死亡。 それは『時貞が体を乗っ取ったから魂が消えた』からという救いようの無さ。
これ明言された訳では無いですが、おそらく時貞は最初から『自分の転生用の器』として時弥を生み出しており、実の娘(画像の庚子)を孕ませてますね。 ・・・いや、本当にろくでもねぇな。

しかも、この乗っ取り見事に成功するんすよ。
普通の作品なら時弥くんが乗っ取られる前に、ゲゲ郎達が助け出すんでしょうが、この作品は全く間に合わない。どころか既に乗っ取られた状態でゲゲ郎達の前にあらわれる。
その時の『体は時弥くん、顔は時貞』の状態が何とも醜悪。 
更に言えば、この時点で時弥君が成仏してるならまだ救いはあったんでしょうが、時が流れ70年後、現在の鬼太郎が村を訪れた時に怨霊と化した時弥君が現れるというね・・・時弥くんが何をしたと言うんだ(・・;)



この作品の容赦の無さは見事なもので、水木以外は、ほぼ全滅します。
実は生きていたゲゲ郎の妻はかつての美しさを失った姿で発見されました。 ただ、その身にはゲゲ郎との子供を宿しており、そんな妻子を守るべく、ゲゲ郎はこの村の呪い全てをその身に受けることを決意するのです。
当然、一人の体で押さえつけられるものではなく、ゲゲ郎の体は滅びていく。 そんな中、一つだけ願いを抱くのです。 『自分の子供と、新たに出来た相棒が、その目に映すであろう未来を、儂も見たくなった』と。





それで、儂が生まれたってわけ。

目玉のおやじって、鬼太郎の片目に転生したと思い込んでたけど、そうじゃなかったんだね。


こんな感じ!!
本当に容赦も救いもない作品で、観た後に陰鬱とした気分になること間違いなしだけど、一番最後に『鬼太郎誕生』という本当に文字通り『小さな希望』が産まれるので、少しだけ救われた気分になります。
あと、鬼太郎のちゃんちゃんこの誕生秘話も明らかに。 そりゃ強いわけだわ、あのちゃんちゃんこ。
正直、鬼太郎の前知識はほぼ不要です。 6期を見る必要なんて全くありません。
和風ホラーミステリーの良作、観た後にヘコむような作品が好きな方なら絶対に刺さるので、この機会に是非どうぞ!
んじゃ、今回はここまで〜。