アニメレビュー【四月は君の嘘】 | ぽっぽの何となく日記

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中途半端なオタクである私、ぽっぽが何気ない日常や遊戯王カードゲームやジャンプ感想や特撮もの等、オタクっぽいこと語りまくるブログです。お付き合い頂ければ私は幸せ。

今回はアニメレビュー!
本編長めなので、雑談は無しでやります。



四月は君の嘘!!

エイプリルフールの時のタイトルが『四月は君の嘘』だったのは、ちょうどその頃に観てたからです。まさかの伏線()
割と最近のアニメな気もしてましたが、もう7年前なんですね。
漫画原作のアニメで、漫画はかなり前に読んでます。
その時もかなり感動した覚えはありますが、果たしてアニメはどうだったのか。
一言で言うと、

















最高だった!!

いやー、大当たりでしたね。
作画良し。
声良し。
演出良し。
非の打ち所無しですわ。
最終回なんかは泣きながら観てました。
こういう作品に出会うことがあるから、アニメ視聴は止められない。
好みはあると思いますが、個人的にはドツボでした。
『そんなにオタクじゃない人にアニメ勧める場合』は、今後この作品を推していこうと思います。
流石にオタ以外の人に『小原好美がー、ロリかすみんがー、ママライブがー、』とかは熱く語れないし()

そんなカテゴライズするくらいには、ストーリーは分かりやすく、万人受けする感じです。
感想書くに当たって、物語のネタバレ含めガッツリ内容を語っていきますが、本当はこの駄文を読むより、アニメの方を観てほしいレベル() 未視聴の方にも届くように書きますけどね。



ジャンルとしては、音楽をテーマとした青春ラブコメですね。
中学生4人がメインです。



まずは主人公の有馬公生。
天才的ピアニストで、幼少期にはコンクール総嘗め状態。 ピアノ齧ってる人には『あの有馬公生!?』と言われるレベルの有名人。
ただ、母の死がキッカケとなり、ピアノの音が聴こえなくなるトラウマが生まれ、ピアノから離れた。





そんな公生が、ヴァイオリニスト宮園かをりと出会うところから物語はスタート。
天真爛漫、奇想天外なかをりに振り回されながらも次第に惹かれていく公生。
かをりは自らの演奏の伴奏に公生を指名する。





最初は拒否していた公生だったが、かをりとの練習などを経て、再度ピアノと向き合えるようになっていく。 暴力も恫喝もありですが、この辺はすべて終わってみれば可愛く見えます()
この作品は2クール作品なんですが、1クール目はほぼ『公生がトラウマを克服しピアノに向かい合うようになる』『公生がかをりに惹かれていく』描写に充てられています。
その描写も実に丁寧なもんで、『あぁ、これは公生も惚れますわw』ってなるやつです。
ただ、この2人が彼氏彼女の関係になることはありませんでした。
それは、有馬公生にとって宮園かをりは『友人のことを好きな女の子』だから。






公生には2人の幼馴染みがいて、それが澤部椿と渡亮太。
公生とかをりの出会いは、椿の紹介によるもので『かをりが渡のことを好きなので、仲介を頼まれたが、3人だと気まずくなりそうなので公生も誘った』というもの。
まぁ椿は椿で、公生のことが好き(無自覚)なので、ダブルデート狙いもあったのかも。
なので、公生はかをりに惹かれつつも『彼女は渡のことが好き』というのが前提にあるので、特にアクションを起こしたりは無し。






2クール目から、話は大きく動き出します。
これまで元気に振る舞っていたかをりが倒れ、入院が多くなっていく。
本人は検査入院と言い張るも、かつて母を病気で亡くした公生はそれを信じることが出来ない。
そして、実際にかをりは難病に侵されていて、もう永くないことを知る。

この辺りが観てて本当に辛かったですね。
1クール目は元気そのものだったかをりが弱っていき、ヴァイオリンを持つことさえ出来なくなっていきますので。
かをり自身は不治の病である自覚はあり、1クール目の天真爛漫さも『悔いを天国に持ち越さない』為のものということも分かり、余計に辛くなるのです。





そこから、
公生が自分の恋心を自覚して渡に宣戦布告したり、
椿も自身の恋心を自覚して公生に告白したり、
かをりも、公生の演奏を聴いて『身体に負担が大きいからと医者に反対されていた手術』を受けることを決意したり。




公生の進路に関わる大事なコンサートの日。
それは奇しくもかをりの手術と同じ日。
演奏中、公生はかをりの幻影を見る。
2クール目では全く見れなかった2人の共演。
この時点で、公生には(そして視聴者にも)『あ、手術ダメだったんだな・・・』って分かるからしんどいし、2人の最後の演奏が心を打つのです(;ω;)




そして最終回。
明確に死を訃げられるシーンは省かれ、少しだけ時が経って公生とかをりの両親が墓参りをするシーン。
ここで、公生はかをりの両親から手紙を渡される。
その手紙が、この作品の醍醐味でもあり、見事な伏線回収にもなってます。
今回はその手紙の全文書いてみます。
途中の()は公生の独白なのでご注意を。



拝啓 有馬公生様。

さっきまで一緒に居た人に手紙を書くのは、なんだか変な感じです。 
君はひどい奴です。 
グズ、のろま、アンポンタン 

君を初めて見たのは五つの時。 
当時通ってたピアノ教室の発表会でした。 
ぎこちなく登場したその子は椅子にお尻をぶつけ、笑いを誘い、大きすぎるピアノに向かい 

一ー音を奏でた途端、私の憧れになりました。 

音は24色パレットのようにカラフルで メロディーは踊りだす。 
隣の子が泣き出したのにはびっくりしました 

それなのに、君はピアノをやめるんだもの 
人の人生を左右しといてひどい奴です 
最低、のろま、アンポンタン 

同じ中学だと知った時は舞い上がりました。 
「どうやれば声かけられるのかな」 
「購買部にサンドイッチ買いに通おうかな」 
でも、結局眺めてるだけでした。 
だってみんな、仲良すぎなんだもの 
私の入るスペースは無いんだもの 

子供の頃に手術して、定期的に通院して、中一の時に倒れたのをきっかけに入退院の繰り返し 病院で過ごす時間が長くなりました。 
ほとんど学校に行けなかったな。
あまり自分の体が良くないことは分かってました。
ある夜、病院の待合室で、お父さんとお母さんが泣いてるのを見て「私は長くないのだ」と 知りました。

その時です。わたしは・・・ 走り出したのです。

後悔を天国に持ち込まないため、好き勝手やったりしました。
怖かったコンタクトレンズ 
体重を気にして出来なかったケーキホール食い
偉そうに指図する譜面も私らしく弾いてあげた

そして・・・ 一つだけ嘘をつきました 
「宮園かをりが渡亮太くんを好き」 という嘘をつきました。

その嘘は... わたしの前に、有馬公生くん。 
君を連れてきてくれました。
渡くんに謝っといて。
まあ、でも、渡くんなら、すぐ私のことなんか忘れちゃうかな。
友達としては面白いけど、やっぱり私は一途な人がいいな。
あと、椿ちゃんにも謝っておいてください。
私は「通り過ぎて居なくなる」人間。
変な禍根を残したくなかったので、椿ちゃんにはお願いできませんでした。 
というか「有馬くんを紹介して」なんてストレートに頼んでも、椿ちゃんはいい返事をくれなかったと思うな。
だって椿ちゃんは「君のこと大好き」だったから。
みんなとっくに知ってるんだから。
知らなかったのは君と、椿ちゃんだけ...  

わたしの姑息な嘘が連れてきた君は想像と違ってました。
思ってたより暗くて卑屈で依怙地でしつこくて盗撮魔。
思ってたより声が低くて、思ってたより男らしい。
思ってたとおり、優しい人でした。 

度胸橋から飛び込んだ川は冷たくて気持ちよかったね。
音楽室を覗くまん丸の月はお饅頭みたいで美味しそうだった。
競争した電車には本気で勝てると思った。
輝く星の下で二人で唄った「きらきら星」楽しかったね。
夜の学校って、絶対なんかあるよね。
雪って桜の花びらに似てるよね。
演奏家なのに舞台の外のことで心がいっぱいなのは、なんかおかしいね。

忘れられない風景がこんな些細なことなんておかしいよね 
(そんなことないよ) 

君はどうですか、わたしは誰かの心に住めたかな 
(そうだね) 

わたしは、君の心に住めたかな 
(土足で上がってきたよ) 

ちょっとでも、わたしのことを想い出してくれるかな 
(忘れたら、化けて出てくるくせに) 

リセットなんか、やだよ 
(するもんか) 

忘れないでね
 (うん) 

約束したからね 
(うん) 

やっぱり、君でよかった。
届くかな
届くといいな 
有馬公生くん。 
君が好きです! 
好きです! 
好きです! 

カヌレ、全部食べれなくてゴメンね。
たくさん叩いてゴメンね 
わがままばかりでゴメンね 
いっぱいいっぱい、ゴメンね 

ありがとう 
(君は自分勝手だ) 
(お礼を言うのは僕なのに) 

PS. 
私の宝物を同封いたします。
要らなかったら、破って捨ててください。



(もうすぐ、春が来る)
(君と出会った、春が来る)
(君のいない、春が来る)


見事なタイトル回収でした(;ω;)
宝物ってのが、幼少期の2人の写真ですね。
たまたま写りこんだやつ。




かをりは5歳の頃に公生に出会っており、中学で再会してからずっと仲良くなりたかったと。
ただ、幼馴染みトリオが仲良すぎて入っていけなかったと。
かをりは公生に接点を持つ為だけに『渡くんを好き』という嘘を吐いたと。
ただ、自分が死ぬことは分かってたので、付き合ったりは考えてなかったと。
残る自分の人生を使って、公生に『もう一度ピアノに向き合わせた』と。
この手紙のシーンはマジで泣けました。





ちなみにボロクソ言われてる渡君ですが、彼も彼で良い男だし、本心は語らないけど一瞬だけ映る待受画面が『かをりとのツーショット写真』だった辺り、本気だったんだろうなぁと察せられて良いのです。




最終的に、公生は椿と付き合うんでしょうね。
それはそれで良いと思う。 母親を亡くした公生を支えていたのも椿だしね。
ただ、そうなれたのも『かをりが嘘を吐き続けたから』ってところがあるんですよね。
存命中は本心を隠し続けて、公生にも椿にも『公生を好き』って伝えなかった。
実際に『付き合った事実』もない訳ですしね。



かをりという少女の魅力がこれでもかと詰まったラブレター(敢えて遺書とは言うまい)でしたね。


音楽がテーマだけあって、曲はどれも良かったです。
特にOP。


1クール目は『光るなら』。
フレーズだけは聴いたことあったけど『君だよ、君なんだよ』ってこのアニメの曲だったんですね。
この曲が作風にピッタリ過ぎて、曲が変わるのを残念に感じました。




そしたら2期のOPも神だったっていう。
『七色シンフォニー』。
今から歌詞見てみると、かをりが亡くなった後っぽくてあれですね。
そして何となく『DAN DAN心惹かれてく』に似ている気がするw





こんな感じ。
いや、本当に久々に大当たりでした。
漫画もかなり好きでしたが、それを越えるアニメになったと思います。勿論、原作の良さあってこそのアニメ化ですが。



ところで、漫画・アニメと来て、この作品はもう一つあるんですよね。











実写映画/(^o^)\

山﨑賢人は本当、実写化御用達俳優やな。
しかも主演は広瀬すず。確か『氷菓』で広瀬アリスの方と共演してたやんね。 まぁ向こうは(原作通りなら)恋愛ものじゃないけど。

しかもなぁ・・・キャッチコピーの『一つの嘘が奇跡を起こす、切ない青春ラブストーリー』ってのが不安しかねぇ。
確かに一つの嘘が二人を引き合わせたけど、別に奇跡は起こしてないんだよなぁ( ゚ε゚;) かをりは亡くなるし、公生がまたピアノ弾けるようになったのも周囲のサポートの賜物な訳だし。それとも実写はかをり生存ルート? そんなんやってみろ、戦争だぞ?
そもそも実写化なんて、8割が微妙になるやつだしなぁ。














チャレンジすっかぁ!!!

てなわけで、【実写映画レビュー】四月は君の嘘、近日ブログ投稿予定w
まだ観てないからいつ書けるかは未定だけど、タイトル的に今月中には終わらせたい。
ではではー。