Wに続いて、ディケイド視聴完了。
うーん・・・・・・ディケイドに関しては複雑な想いがあるのですよね。
好きな部分は大好きなんだけど、嫌いな部分が目立つというか。
良く言えば何でもあり、悪く言えば雑。
まずはディケイドで一番誉めたいのはBGM。
耳に残るBGMからの説教タイム→お前は何なんだ!?→通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ→BGMが処刑用に変わり変身、の流れの水戸黄門感w
あそこまで徹底してやってくれたら、逆に清々しい。
ディケイドがあくまで『通りすがり』であって、この世界の問題はその世界のライダーが解決すべきってスタンスなのも、その水戸黄門感にあってたと思います。
そして、ディケイドの通常体は好き。
他のライダーと比べて異色で目立つ風体ながら、動きはカッコいい、というのは見事。
『ディケイドってピンクだよねー。』って呟きに『マゼンダだ』ってリプ返してくる中の人も好き(笑) 中の人、10年経っても客演出てくれるし好き。 ジオウではもはや客演とは言えないほど関わってたらしいけどね。 早く未視聴ライダー未納めてジオウまで行きたい。
最初は演技微妙だったけど、そこは殆どのライダーそうだから。 ディケイドの魅力の大半は中の人ありきだと思う。
こんなん見せられたら、RX直撃世代おじさんとしては白旗上げるしか無いじゃんよ。
Wてつをは販促、もとい反則。
これに限らず『シンケンジャーの世界』とか、そんなんアリ?ってのをしっかりやってくれる攻めっぷりは本当に良かった。
さぁ良いところは語ったので、ここからは不満点。
まず、ディケイドのストーリー前半は『再構築された平成ライダーの世界を回る』って感じに展開されます。
その辺はWと同じ2話1エピソード構成。 そこの出来はピンキリあって、個人的にはアギトカブト響鬼辺りは楽しめました。
やっぱりレジェンドを出してほしかったってのはあるけど、それができないならこの手法はありだと思う。
でもね、
この手法を取るならどうしてもやらないといけなかったことがあるでしょ?
何故、全ライダーの同時変身シーンをお出しできなかったの?
オリジナルキャストを用意して、かつ2クールしかやらなかったディケイドでしか出来なかったことだと思うんですよね。
最終回でも映画でも良いから、10人並べての同時変身。すこく観たかったです。
あと最強フォームがダメ。最低の最強フォームだと思ってる。
ストーリー、シリアスにやってる時に何故ガンバライドカードを貼り付け始めたのか・・・ってなるね。
しかも、このフォーム動きづらいらしくて、全然動かないしね。
Wのエクストリームもそうだったらしいけど、まだあちらは動こうとする感じはあったので。
ディケイド以外のライダーの扱いは、基本的に酷かったね。小野寺クウガが特に。
クウガを2号ライダーにって試みは面白かったんだけど、それだったらもっと活躍させてほしかった。
怪人にビビって逃げるシーンとかあったけど『いや、お前クウガじゃろがい!!』ってなる。 ヒロインと同じくらい捕まったりするしな!!! 一回捕まって洗脳されるシーンあったけど、洗脳の意味がなくてマジイライラした。 変身して敵対することすらしないなら何のために洗脳されたん?
製作側としては(おそらく)ファイズの啓太郎みたいな、主人公パーティに居る男の賑やかしみたいな枠にしたかったんだろうけど、それならこいつはクウガにしない方が良かったと思う。
あとライジングアルティメットは普通にダサいと思う。 アルティメットの良いところほぼ消えちゃってる。
正確には3号ライダーだけど、小野寺クウガが仕事しないから2号ライダーの風格を出しているディエンドさん。
製作側には空気清浄機とか呼ばれてて草。俺はPCのヒートシンクみたいだなと思ってます。
こいつも『お前は何なんだ!?』枠ですね。 ディケイドはこんなんばっかです。
ディエンドの世界をちゃんとやったにも関わらず、こいつの意図が全く読めない。
何故お宝を求めるのか、兄を助けるために世界を巡ってた風だけど何故にノープランだったのか、何故に主人公の過去を知ってた風なのか、その辺りが描写不足で全く感情移入出来ず。
物語後半は主人公に異常な執着をみせ、どんどん気持ち悪くなっていき、本編終了後の戦隊とのコラボ映画では前半は主役のような活躍だったにも関わらず、ディケイドに利用されていたと受け取り『僕の気持ちを裏切ったな』と、まさかのラスボス化。 意味分からん・・・まぁ映画は本編と違うってことで目を瞑るけどさ。
アナザーディケイド(本物)
流用してるのか、完全新規なのか、読めないですね。
顔は一緒っぽい。
鳴滝さんもなぁ・・・意味深に出てくるけど、こいつも何なのか分からない。 ディケイドのせいで大ショッカーが勢力を増してヤバいってんでディケイド撃破しようとしてたのかと思ってたけど、完結編映画でこいつ自身がスーパーショッカーの大幹部とかになってたり、急に『ライダーは良いよなぁ』と言ったり。 まぁ嫌いなのはディケイドだけでライダーは好きなのでしょう。 厄介な古参ファンってところか、大体わかった。 『ライダーってのはこうあるべき! ピンクのバーコードなんて認められないわ!』
キバのキャラ? いいえ、ヒロインが完結編映画で変身した仮面ライダーキバーラです。
完結編では中盤、ディケイド・ディエンド・小野寺クウガ・キバーラ・キバ・響鬼での戦闘があるので、何かもうしっちゃかめっちゃかでしたね。
白いキバット、キバーラで変身するのですが、こいつも本当に何なのか・・・鳴滝の部下なのは確実っぽいけど、それ以外の情報が全く無い。 本家のキバットと絡んでたっけか?
特にイベントなく、いつの間にか味方パーティに混ざってた。 そこまでは良いんだけど、最終回で小野寺クウガを暴走させたのとか、何故そんなことしたかは当然のように語られず、そのくせラスト一緒に旅に出るから、これまた『お前は何なんだ!?』ってなる。
ま、色々語ったけどこれが一番ひでぇわな。
俺たちは仲間だ!ってやった直後に、キバ(本物)が現れて『お前はライダー倒さなきゃいかんかったのに、救ってどうするの?』とか言い出して、本物のレジェンドライダー達が現れて大戦勃発。
仲間宣言したばかりのクウガとディエンドも敵に回って、至近距離射撃。
ヒロインの『ディケイドー!』って叫びで、いつものベルト画像。『ライダー対戦は劇場へ!』からの『新番組、仮面ライダーW!』は当時観て酷かったですが、今観ても酷かったな!!
映画も数ヵ月先だったし、お出しされたのは流れた予告とは全く別物だし、その完結編もなんかフワッとしててつまらないしで、擁護できる要素がねぇ。 でも、そんな映画もラストのめっちゃ動くクライシス要塞(擁護できる要素)で許しそうになってしまうのですよ。 RX世代おじさんじゃけぇ(;∀; )
以上、ディケイド感想でした。
『ディケイドに物語はありません』を免罪符にしたかのような、フワフワしたキャラクター達、主人公が仲間に裏切られたままの最終回など、嫌いな部分が多すぎますが、好きな点もあるので嫌いになれない、そんな作品です。
さぁ次はオーズだ!!!!