「はいさい、遥香ちゃんっすよ。」
「ごきげんよう、天野天音よ。 スパロボ好きとしては本当に今さらなんだけどアニメ『スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター』を観たわ。 サクガガーとか、ペース早過ぎとか突っ込みたいところは山ほどあるのだけれど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・面白かったわ。」
「面白かったんすか!?」
「面白かった・・・・・・・・・表現が難しいわね・・・・・・・・アニメとしてはさておき、スパロボ好きとしては良かったと言うか・・・・・・ほらスパロボOGって従来のスパロボと違って、オリジナル機体だけのスパロボじゃ無い?」
「そっすね。」
「言いかえると『全機体が主人公機』みたいなもんなのよ。 その機体数も多いのに2クールしかないから、1話に1回は新機体のお披露目があって、その登場シーンがゲーム内の専用BGM使われちゃったりして・・・・・・無駄に熱かったって感じかしらね。」
「なるほど、スパロボはBGMも良いの多いですからね。」
「私のおススメはスパロボαの『マリオネット メサイア(レビ・トーラー)』と『エースアタッカー(リアル系主人公)』よ。 あとゼンガーさん。」
「あの御方は卑怯でしょう・・・・・・・・・・・・。 ま、雑談はここまでにして、今回から第2回遊戯王トーナメントの準決勝っす。 ヘルカイザーさんと、シャークさんのデュエルっすね。」
「1回戦でそれぞれどんなデッキかはもう分かってるでしょうし、詳しい説明は無しで行きましょう。 火力重視の【Sinサイバー流】が勝つか、展開力で勝る【シャーク】が勝つか、そこだけよ。」
「そっすね。 それじゃ、早速見てみましょう。 デュエル・スタンバイッ!!!!」
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「・・・・・・・・・・・・・俺の相手はまた遅刻かよ・・・・・・ふざけやがって。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・始めるぞ。」
「・・・・・・・・・・てめぇ、人を待たせておいてそれか?」
「知らんな。 俺は勝利にしか興味が無い。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・勝利のみをリスペクトするプロデュエリスト・ヘルカイザー亮・・・・・・・なるほど、噂通りのようだな。 プロデュエリストってやつは、どいつもこいつもイラっとさせてくれる。」
「ふん・・・・・・・・・神代凌牙、貴様のことは知っている。 最強の水属性使い・・・・・・・・・そして全国大会で反則をし、表舞台から追放されたと。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「散々な言われ様だったな。 まだ年端もいかぬ貴様に、周りの人間は思いつくがままに罵声を浴びせた。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・ちっ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・だが、俺はそんな貴様を高く評価する。」
「・・・・・・・・・・・・・・・何?」
「勝利への渇望。 それこそがデュエリストの本分。 勝つ為なら無様にもなろう!! 汚くもなろう!! 人から何を言われても構わん!!! 貴様のあのデュエルからは、そんな思いが感じられた。」
「・・・・・・・・・・・・遊馬の奴に言われたのと同じようなことだが・・・・・・・・・また意味合いが違うな。 確かに、あの時の俺は何としても勝利が欲しかった・・・・・・・・。」
「そんなお前から勝利をもぎ取る。 それは通常の勝利よりも俺を満たしてくれるはずだ。 さぁ、始めるぞ!!!」
「その上から目線・・・・・・・・イラっとくるぜ!!! 身の程を教えてやる!!!」
「「デュエルッ!!!!」」
VS
【ヘルカイザー亮】LP8000 VS 【神代凌牙】LP8000
「先攻は俺がもらう。 ドローッ!!! 俺は手札からフィールド魔法『Sin World』発動!!! 更に、自分のエクストラデッキから『サイバー・エンド・ドラゴン』を除外する事で、手札のこのカードを特殊召喚する。 来い、『Sin サイバー・エンド・ドラゴン』!!!!」
「なっ・・・・・・・1ターン目から攻撃力4000だとっ!?」
「ヘルカイザーのデュエルに様子見など有り得ん。 最速で勝利を得るのみだ。 俺はこれでターンエンド。」
【ヘルカイザー】 LP8000 手札4枚
モンスター 『Sin サイバー・エンド・ドラゴン』(攻撃表示:ATK4000)
魔法&罠 『Sin World』(フィールド魔法)
【シャーク】 LP8000 手札5枚
モンスター 無し
魔法&罠 無し
「俺のターン、ドローッ!!! ・・・・・・・・・・・・俺はモンスターをセットしてターンエンドだ。」
【ヘルカイザー】 LP8000 手札4枚
モンスター 『Sin サイバー・エンド・ドラゴン』(攻撃表示:ATK4000)
魔法&罠 『Sin World』(フィールド魔法)
【シャーク】 LP8000 手札5枚
モンスター 伏せ1枚
魔法&罠 無し
「俺のターン、ドロー!!」
「(俺の伏せたモンスターは『シャクトパス』。 このカードを戦闘で破壊したモンスターの攻撃力を0にするモンスターだ。 Sinモンスターは強力だが、デメリットも大きい。 Sinモンスターの攻撃は封じられるからな。 シャクトパスはSinサイバーで攻撃するしかねぇ。 攻撃力だけがデュエルじゃねぇってことを教えてやるぜ。)」
「・・・・・・・・・・・・・・・・つまらん。」
「何っ!?」
「Sinモンスターの弱点である攻撃抑止に目を付け、余裕を感じているようだが・・・・・・・・・温すぎる。 そんなもので、この俺が満たされるものか!! 俺は手札から『サイバー・ドラゴン・ツヴァイ』を召喚!! ツヴァイの効果により、手札の魔法カードを見せ、このターンツヴァイは『サイバー・ドラゴン』として扱う。 更に、貴様に見せた魔法カード『エヴォリューション・バースト』をそのまま発動だ!!!」
「くっ!! そのカードは!!」
「自分フィールド上に『サイバー・ドラゴン』が表側表示で存在する場合のみ発動する事ができる。 相手フィールド上のカード1枚を破壊する。 貴様のモンスターを破壊・・・・・・・・『シャクトパス』。 なるほど、これでSinサイバー・エンドの攻撃力を0にするつもりだったらしいが・・・・・・・・残念だったなぁ。」
「ぐっ・・・・・・・・。」
「バトルだぁっ!! Sinサイバー・エンドでプレイヤーにダイレクトアタック!! エターナル・エヴォリューション・バースト!!!」
【シャーク】 LP8000→4000
「ぐぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
「神代凌牙・・・・・・貴様はその程度か。 この俺に満足いく勝利を与えることすらも出来ない、凡百のデェリストなのか?」
「・・・・・・・・言ってろ。 鮫の牙は、てめぇの喉元まで迫ってるぜ。」
「闘志は消えていないようだな。 面白い。 俺はこれでターンエンドだ。」
【ヘルカイザー】 LP8000 手札3枚
モンスター 『Sin サイバー・エンド・ドラゴン』(攻撃表示:ATK4000)
『サイバー・ドラゴン・ツヴァイ』(攻撃表示:ATK1500)
魔法&罠 『Sin World』(フィールド魔法)
【シャーク】 LP4000 手札5枚
モンスター 伏せ1枚
魔法&罠 無し
「俺のターン、ドローッ!!!」
「(このターン・・・・・ツヴァイだけでも。) 俺は手札の『スターフィッシュ』を通常召喚。 更に、自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが召喚・特殊召喚された時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。 来い、『シャーク・サッカー』!! 俺はレベル3の『スターフィッシュ』と『シャーク・サッカー』でオーバーレイ!!」
「これが神代凌牙の真骨頂・・・・・・水属性エクシーズか。」
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!! 現れろ、『No.30 破滅のアシッド・ゴーレム』!!! バトルだ!! アシッド・ゴーレムでツヴァイに攻撃!!!」
【ヘルカイザー】 LP8000→6500
「くっ・・・・・・・・・・。」
「ふん、ようやく煮えたぎってきたぜ。 次は骨までいかせてもらう。 俺はこれでターンエンドだ。」
【ヘルカイザー】 LP6500 手札3枚
モンスター 『Sin サイバー・エンド・ドラゴン』(攻撃表示:ATK4000)
魔法&罠 『Sin World』(フィールド魔法)
【シャーク】 LP4000 手札4枚
モンスター 『No.30 破滅のアシッド・ゴーレム』(攻撃表示:ATK3000)
魔法&罠 無し
「俺のターン、ドローッ!!! バトルッ!! Sinサイバー・エンドでアシッド・ゴーレムに攻撃!!! エターナル・エヴォリューション・バースト!!!!」
【シャーク】 LP4000→3000
「ぐっ!!!!」
「俺はこれでターンエンドだ。」
【ヘルカイザー】 LP6500 手札4枚
モンスター 『Sin サイバー・エンド・ドラゴン』(攻撃表示:ATK4000)
魔法&罠 『Sin World』(フィールド魔法)
【シャーク】 LP3000 手札4枚
モンスター 無し
魔法&罠 無し
「俺のターン、ドローッ!!! ・・・・・・・・・・・・来たぜ!! 俺は手札から魔法カード『サイクロン』を発動!! フィールド魔法『Sin World』を破壊する!!」
「くっ!! Sinサイバー・エンドはフィールド魔法が存在しない時に破壊される・・・・・・・・。」
「俺は手札から魔法カード『サルベージ』を発動!! 墓地の『スターフィッシュ』と『シャーク・サッカー』を手札に加える。 『スターフィッシュ』を通常召喚し、『シャーク・サッカー』を特殊召喚!! 2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!! 現れろ、『No。17 リバイス・ドラゴン』!!!」
「またランク3エクシーズか・・・・・・・・・。」
「リバイス・ドラゴンの効果発動!! 1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事で、このカードの攻撃力を500ポイントアップする。 バトルッ!! リバイスでダイレクトアタック!! バイス・ストリームッ!!!」
【ヘルカイザー】 LP6500→4000
「ぐぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
「これでライフは互角だ。 俺はこれでターンエンド。」
【ヘルカイザー】 LP4000 手札4枚
モンスター 無し
魔法&罠 無し
【シャーク】 LP3000 手札3枚
モンスター 『No.17 リバイス・ドラゴン』(攻撃表示:ATK2500)
魔法&罠 無し
「俺のターン、ドロー!!! 魔法カード『竜の霊廟』を発動し、デッキから『ハウンド・ドラゴン』と『Sinトゥルース・ドラゴン』を墓地へ送る。 更に、モンスターをセットしてターンエンドだ。」
【ヘルカイザー】 LP4000 手札3枚
モンスター 伏せ1枚
魔法&罠 無し
【シャーク】 LP3000 手札3枚
モンスター 『No.17 リバイス・ドラゴン』(攻撃表示:ATK2500)
魔法&罠 無し
「俺のターン、ドローッ!!!!」
「俺は手札から『ハンマー・シャーク』を召喚。 ハンマー・シャークの効果を発動!! このカードのレベルを1つ下げ、手札から水属性・レベル3以下のモンスター1体を特殊召喚する。 俺は2体目の『スターフィッシュ』を特殊召喚。 ☆3の『ハンマー・シャーク』と『スターフィッシュ』の2体でオ-バーレイ・ネットワークを構築!! エクシーズ召喚!! 深き水底から浮上せよ、『潜航母艦エアロ・シャーク』!!!」
「エアロ・シャーク・・・・・・・・・・これが奴のエースモンスターなのか?」
「更に、俺はエアロ・シャークのエクシーズ素材を2つ取り除くことで、手札の『エクシーズ・リモーラ』を特殊召喚!! この方法で特殊召喚に成功した時、自分の墓地の魚族・レベル4モンスター2体を選択して
表側守備表示で特殊召喚できる。 俺は『シャクトパス』と『ハンマー・シャーク』を特殊召喚!!」
「レベル4のモンスターが3体だとっ!?」
「☆4『エクシーズ・リモーラ』と『シャクトパス』と『ハンマー・シャーク』の3体でオーバーレイ・ネットワークを構築!! エクシーズ召喚!! 最強最大の力を持つ深海の帝王! その牙で全てのものを噛み砕け! 現れろ、『No.32 海咬龍シャーク・ドレイク』!!!」
「さぁ、バトルだ!! シャーク・ドレイクでてめぇの伏せモンスターに攻撃!! デプス・バイトォッ!!」
「俺の伏せモンスターは『サイバー・ドラゴン・ツヴァイ』・・・・・破壊される。」
「ここからがシャーク・ドレイクの真骨頂だ!! 効果発動!! 1ターンに1度、このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。 破壊したそのモンスターを相手フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000ポイントダウンする。 さらに、このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。」
「なんだとっ!?」
「鮫は1度喰らい付いた獲物を決して逃さねぇ!! もう1度ツヴァイに攻撃だ!! デプス・バイトォッ!」
【ヘルカイザー】 LP4000→1700
「ぐぅっ!!!!!!!」
「これで終わりだ!! エアロ・シャークでダイレクトアタック!!! ビックイーター!!!!」
【ヘルカイザー】 LP1700→0
WIN 【シャーク】
「・・・・・・・・・・・・・・・・俺の負け、か。」
「・・・・・・・・・・・・・デュエル前にてめぇに言われたこと・・・・・・覚えておいてやるぜ。 そこまでの執念を持って勝利を追求する態度は・・・・・・・俺も嫌いじゃねぇ。」
「ふん・・・・・・・これから先、貴様の前には多くの困難が立ちはだかるだろう。 過去の自分、過去の仲間、そして今の友。 決して揺るぐことなく、勝利を追い求めろ。 自分自身に負けること無く、な。 お前はもう子供じゃない。」
「ちっ・・・・・・・上から目線のお説教はイラッとくるぜ。 ま、このトーナメント・・・・・・てめぇの代わりに勝利をもぎ取ってやるよ。 ・・・・・・・・・・・待ってろよ、遊馬。 てめぇに挑戦するのは、この俺だ。」
**************************************
「はい、そんな訳で準決勝1戦目終了。 決勝に進むのはシャークさんでした。」
「コナミさんお願いします。 CXで良いんで、私のエアロ・シャークさんの効果を原作再現にしてください。何でもしますから!!」
「ん?今何でもするって(略) まぁ確かに今回エアロ・シャークさん単なるエクシーズ・タンクでしたからねぇ。 そしてリモーラが強い・・・・・・・・・・。」
「あの展開力はパないわよねぇ。おかげでこのデッキ、ドレイクさんが1デュエルで3回出ることも稀にあるわ。」
「そんなシャークさんデッキも、次のデュエリストパックで強化されそうで楽しみっすね。 そして、【真サイバー流】の方も年末のストラクで強化が・・・・・・・。」
「強化・・・・・・・・・・・されてるの、あれ。」
「確かに何とも微妙な効果でしたね・・・・・・・・・・ランク5ならもっと強いの多いし、そもそもこのカードが素材としてサイドラ持ってたら墓地からサイドラ特殊召喚出来ないっていう構造的欠陥。」
「青眼のことを考えると、手札・デッキ・墓地からサイドラSSとかで良かったような気もするのだけれどね。」
「再録カードに期待するっすよ。 んじゃ、今回はここまでっす。 次回は、ジャックさんとカイトさんのデュエルっす。」
「我が魂対決ね。 どっちが勝つのやら。」
「ではでは、お相手は橋本遥香と、」
「天野天音でした。 ・・・・・・・・ところで最近気付いたけど、ヘルカイザーの中の人って、ギャグ漫画日和の聖徳太子なのね。」
「え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
~to be continued~