およそ4年前の2020年9月7日、私は日経新聞大分支局に1本の電話を入れた。支局へはじめての電話だった。

 

「今日の日経MJの記事にとても感動したので電話しました!」

 

1面に特集で組まれたコンビニの24時間問題。その中にあった記者の論評に胸を打たれ、勢いで電話した。松尾支局長が丁寧に対応してくれた。これを書いた鈴木編集長(当時)は支局長の元同僚だった。

 

ここから縁が転がり始める!

 

直後に来社いただき、当社の歴史や理念、取り組んでいることなどの取材を受けた。

 

すると、なんと!!

 

 

↑2021.2.3 に脱プラスティック活動について紹介していただいた。当社としては日本経済新聞に初めて掲載された特集記事であった!とても名誉なことで、私は「経営のホールインワン」だと喜んだ。

 

 

さらにつづく。

 

 

↑2021.6.4 食品廃棄の削減について特集記事を組んでもらった。

 

 

さらにさらに・・・

 

 

↑2021.12.17 シフトのない工場(ユニークな雇用形態)について取り上げていただいた。

 

 

 

今年に入り・・・

 

 

↑2024.1.19 品切れ容認とフードロス対策について検証記事を掲載いただいた。

 

 

このように当社の経営について世に知らしめていただいたわけだが、これら記事には共通項がある。

 

「どうやって社会貢献しているのか?」

 

ここにスポットが当たっている点である。「どうやって儲けているのか?」でないのが特徴だ。

 

 

 

 

情報は発信した者のところに新たな情報が加わり戻ってくるという。

 

 

↑2021.3.23 私は大分日経懇話会での登壇を松尾支局長に依頼され「令和の商人道・実践的SDGs経営」の演題で発表した。「背伸び」した挑戦だったが、この講演を経て価値観を共感し合える経営者とのネットワークができた。

 

私は日々1時間くらいかけて日経を読み込むが、「これは!」という記事を見つけては、松尾さんに「プチ感想文」を伝えてきた。その都度ものすごく価値ある情報が戻ってきた。「これは!」の記事を書いた何人かの記者は大分に講師として呼んでいただき交流することができた。

 

 

 

 

「令和の商人道」のタイトルは、「売らずして売る」から始まる私がつくった社内標語を見て、松尾支局長が命名した。その意味で、このユニークなマーケティング戦略は支局長と私の合作と言える。

 

コロナ禍をはさみこの3年間、当社は経営の質の面で大きく成長ができた。要因は「令和の商人道」の実践にある。

 

その松尾支局長が異動で大分を離れることになった。未完の「令和の記者道」を追い求めると言う。

 

ならば、ご縁に感謝し、パロディ版「令和の記者道」を餞別におくりたいと思う。

 

 

 

松尾さん、ありがとうございました。おもしろい記事、楽しみにしています。