本日は多くの県立高校の卒業式でした。昨年度より大分豊府高校の評議員を依頼されており、来賓として卒業式に出席しました。

 

 

コロナ対策もなくなり、マスクなしの通常の卒業式がようやく戻ってきました。吹奏楽の生演奏での入退場など、厳かな中にも華やかな素晴らしい卒業式でした。

 

式の中には「来賓挨拶」という次第が必ずあります。紹介されたら、一人一人立ち上がり一言述べるのですが、入学式も卒業式もほぼお決まりのフレーズを全員が繰り返します。

 

「卒業(入学)おめでとうございます」か「おめでとうございます」のどちらかです。

 

(一応来賓と言うソレナリの立場の)5~6人の大人たちが同じことを言って、生徒たちはどう感じるのだろうか?と毎回思います。

 

で、、仕事柄かつ性格上「サービス根性」が沸き立つのです!

 

今日は

 

「受験勉強、よく頑張りましたねェ~~!大学はたのしい~~~よォ~~!」

 

と伝えました。

 

寒い体育館の厳かな雰囲気の中、ほぼ全員の白い歯がキラリと光り場が和みました。

 

 

ところで、受験は「勉強」と言います。「受験学問」とは言いません。では、「勉強」と「学問」の違いは何なのでしょうか?

 

「勉強」という熟語を国語辞典で調べると本当に「気が進まないことを仕方なしにすること」と出てきます。だから文字通り、受験は「勉強」なのがうなずけます。

 

一方「学問」は自ら学び、問いを立てることと出てきます。

 

 

 

↑は今年の年頭所感で社員に話したスライドの1枚です。テーマは「頭が良い人と悪い人、どこが違うのか?」ちなみのこの場合の「頭のよい人」とは、学歴のことでなく、賢い人の意味です。

 

では、良い人と悪い人の両者はどこで別れるのか?

 

↓の表で説明しました。

 

 

 

 

キーワードは黄色の「記号接地」です。

 

「記号接地」とは、(私なりの解釈では)概念を見つける作業または、「~~とは?」を言えるようにすることです。つまり「問い」を立てること。いい問いが生まれるには、新しい学びと過去の学びとの掛け算が必要です。

 

この一連の流れこそが頭が良い人になるためのトレーニングで、一般に「学問」と呼ばれる。(あくまで川邉説)

 

「大学はたのしい~~~よォ~~!」に込めた思いは、実は「勉強」卒業おめでとう!「学問」の世界へようこそ!のメッセージでした。

 

「記号接地」できたかな?