前回のブログで、美術教室が始まる前に読み聞かせをしていると書きました。
幼稚園の年中さんと、年長さん合わせて30〜40名ほどに、
お弁当を食べた後、美術教室が始まるまでの時間に読み聞かせをしています。
はじめは、読み聞かせにあまり乗り気ではなかった子どもたちも、今では、楽しみにしてくれています。
「まだ ほん よまないの?」と催促されることも、しばしば。
どんな絵本を読んだのか、反応はどうだったのか、読み聞かせをする時に気をつけたことなど、もしかしたらご興味がある方もいるかも知れないと思い、書いてみることにしました。
読んだ本の中でも、おすすめを少しずつご紹介していきます。
<読んだ本リスト>
・おひるねけん
・うえきばちです
・ろくべえまってろよ
・たからものみつけた!
・ほげちゃん
・ほげちゃんまいごになる
・やねうらべやのおばけ
・えんぴつとケシゴム
「おひるねけん」
絵本の表紙に、大きな「おひるねけん」の絵が書いてあります。インパクトがありますね。
この本の導入(絵本を読む前のフリ)の時に、表紙を見せて、「この券、すごいんです!」と言ったら、子どもたちの目が輝きました。「さあ、どんな券なのか、見てみましょう」と言って読み聞かせ始めました。
導入の「すごいんです!」を裏切らない、予想外の展開と、券が持つ力のすごさに、みんな夢中になっていました。
ライオンの口の中から外を見ている絵のところは、少しわかりにくいかなと思ったので、「ここに牙があるね、ライオンさんのお口の中なんだね」と補足を入れました。
最後のシーンでは、ほっこり。温かで、穏やかな気持ちになります。
この絵本、外国の雰囲気が漂っていますが、作・おだしんいちろう 絵・こばようこ と、お二人とも日本の方なのですね。
年中さんと、年長さんにもわかりやすく描かれています。おすすめの絵本です。
「うえきばちです」
この絵本は、以前、小学校の低学年でも読み聞かせたことがある、お気に入りの絵本です。
言葉がシンプルで、絵のインパクトが強く、驚きの展開で頭が柔軟になる絵本なので、年齢を問わず楽しめます。
表紙の植木鉢は、とてもシンプル。子どもたちも、ふーんという感じだったので、「このうえきばち、ふつうの植木鉢ではないんです」と一言いうと、興味を持ち始めました。
あとは、ページをめくる度に、この絵本がもつ不思議な魅力に、驚き、叫び、興奮状態でした。発想の柔軟性を見せてくれるので、美術をする前には、ぴったりの絵本だったなと思います。
今日は、この2冊のご紹介でした。
他の絵本についても、またご紹介していこうと思います
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