先日、北海道からこちらに来ていた母と3人で、新幹線に乗りお墓参りに行った。

 

母と叔母は3年振り、私と叔母は6年振りくらいだった。

「用事もないのに電話しないで」と言われてから、

母は叔母に異様に気を使っていた。

いつもなら自分絶対正義論をかざして否定しまくってくる母も

駅での待ち合わせに少々手こずってイライラしていたが、我慢しているのが分かった。

 

 

私の方は久しぶりすぎたのと、叔母の状態が分からずに

どう接していいか分からず探り探りだったが、

相変わらず人を気遣ういい人だなと改めて感じた。

 

 

とは言え、

新幹線でも在来線の中でも飲食店の中でも常に母が真ん中にいて、

端っこ同士の私と叔母が直接二人で会話を交わす機会はあまりなかった。

せっかく会ったのに大事なことが聞けていないな・・

ずっと気になっていた騒音問題、大丈夫なのだろうか・・・。

 

 

そう思っていたとき、

 

実は仕事が大嫌いだったけど、年金をもらう時期を

遅らせるために嫌々我慢して働いていたこと、

仕事を思い切って辞めて2年前に年金暮らしに切り替えたこと、

今は好きなことしかしていないこと。

そして実はその頃から騒音問題もおおかた解決に向かっていたこと

を話してくれた。

 

 

騒音問題に対して、叔母の方からは特に何かを働きかけたわけでもなかったという。

その話を聞いて、奇跡だ、と思った。

 

 

自分を大切にすることで他人や周りの状況も変えることができる、

ということを学んで、身をもって体験してきた私にとって、

叔母さんのその話はまさに、

嫌々やっていた仕事を辞めて自分を大切にしたことで

物理学の法則が働いて周りの状況も変えることができた。

そういうことを証明していると思った。

結果として問題も自然と解決に向かったんだと思う。

 

 

ずっとずっと気になっていて、私に何かできることはないのか、

どうしたらいいのかと自分のことのように悩む時期もあっただけに、

騒音問題が解決していたことは本当に本当に嬉しくて、

本当に良かったな!! と心から思った。

 

 

そして私は言わずにはいられなかった。

 

「叔母さんが仕事を辞めて、好きなことだけするようになったから、

周りも自然と変わっていったんだね!」

 

するとその言葉に叔母は一瞬意外そうな顔をして、

「そういうこと教えてもらったりしてるんだよね。」

 

 

その言葉の意味は深くは追及しなかったが、

叔母もまた、いろいろいい方向に変化しているようだった。

叔母を変えようとしたわけではなく、私は私を変えることに専念した、

そのことが生んだ奇跡だと思った。

 

 

 

でも、奇跡はそれだけではなかった。