20才のじいちゃん。せつない膝まくら。 | アバターもえくぼ

アバターもえくぼ

6畳×6畳に60匹の猫がいた
壮絶な多頭飼育崩壊現場から
引き出した負傷猫
「アバター」
通称「アバちゃん」と
楽しく明るく
ほがらかな生活を書いています。

 

じいちゃんです。

 

 

ゆうべ、保護部屋の当番に入ったら

じいちゃん

いつになく、うろうろして

 

おかあさんの膝に

コテンと頭を

乗せてきました。

 

 

よっこいしょマクラの

代わりに

よっこいしょ膝マクラです。

 

 

 

 

 

 

 

じいちゃん、なした?

 

しんどいかい?

 

 

 

 

 

 

 

少し前まで、カツオを

わしわし

食べてたじいちゃん。

 

20才のじいちゃん。秋に向かう。

(過去ブログ)

 

 

ただ、本当に北海道は

寒暖の差が激しく

 

 

あれからじいちゃん、

風邪をひいてしまいました。

 

ガタっと体力が

落ちてしまったようです。

 

 

鼻が通らないのか

もう固形のものを

食べるのが難しくなってきました。

 


チームじいちゃん。

 

無駄にならないよう

家からそれぞれ

持ち寄って

 

 

インドのお供え方式で

一口でもと願います。

 

 

 

 

 

 

 

 

じいちゃん、困るよね。

 

本当は、

歯ごたえあるもの

わしわし食べたいよね。

 

 

 

 

 

 

 

ボラのピュアさんが

ササミのゆがいたのを

持ってきてくれました。

 

前日は、ゆで汁を

飲んだようですが

もう身は食べないです。

 

 

 

 

 

 

 

腎臓が悪化してるのか

水も口をつけるだけでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ、なんかこの光景

つい数時間前に

見たような・・。。。。

 

 

妙玄さんのブログです。

 

 


 

 

そっか、どろじいちゃんも

食べなくなったか。。

 

 

お供えのように

いろんなものを手を替え、

品を替え、

 

施設であれこれ

どろじいちゃんの世話をしている

 

妙玄さんと愛さんの姿が

目に浮かびます。

 

 

じいちゃんも結局、この日は

牛乳を五口くらい飲んで

ご馳走様でした。

 

 

 

 

 

 

・・・とその時。

 

保護部屋にお客さんが。

 

元スタッフのミッチーさんが

東京から

帰省してツキネコに。

 

 

その帰りに

じいちゃんに会いに

寄ってくれたのです。

 

 

 

 

 

 

ミッチーさんの第一声

 

「じいちゃん、

本当に羊毛みたいだー」

 

じいちゃんも東京からの

お客さんに

興味深々です。

 

 

 

 

 

 

 

ミッチーさん、

じいちゃんを

撫でながら目頭を熱くしてたのは

気のせいでしょうか。

 

 

冬にまた会えるかな。

難しいかな。

 

でも、いっぱい

撫でてもらえてよかったね

じいちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、じいちゃんは

もう1回だけ

おかあさんの膝に

頭を乗せて

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと静かに床に

横たわりました。

 

 

 

 

 

 

 

床は冷たくて

気持ちいいのかな。

 

 

 

 

 

 

もともと看取りでこの保護部屋に

入居してきた

じいちゃん。

 

 

命のことは神様がきめることで

人間が

苦しませてはいけないので

 

このまま、自然に

いつものように

じいちゃんが、好きなものを

好きなだけ口にしてもらえば。

 

 

それがだんだん減っていっても

それが今のじいちゃんの

身体なんだと

受け入れないと

だめですね。

 

 

その時、ピュアさんがぽつりと

ひとこと。

 

 

 

 

 

 

 

「じいちゃんは

元気な時から

きっと人に好かれてた

猫だったんだね。」

 

 

そうだね。きっと、そうだね。

 

その人あたりのよさで

今も随分と得してるんだよ。

それって大事なことだよ。

 

 

だから、ここまできたら

苦しまず、

なんだかここでは

のんびり過ごせたな~

楽しかったな~なんて思いながら

 

 

じいちゃんの時を

穏やかに過ごしてほしいです。

 

 

 

毎日『一啓蒙・一羊毛』 

 

 

8月15日(水)

今日の

一啓蒙・一羊毛は

 

 

「じいちゃんのために

肉が付いててよかった

膝まくら」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保護部屋で2カ月過ごした

じいちゃん。

 

そろそろ命の火が消えようと

しています。

 

もう鼻水、涙、ヨダレ、

 

そしてもう今日は

歩くこともやっとで

床に行き倒れていますが

 

つい数日前までは

好物のカツオを食べ

楽しそうでした。

 

 

20才。最後は

幸せだったかな。

 

なぜか、ゆうべは

甘えるように

膝に頭を乗っけてきました。

 

ちょっとだけ家猫の

気分になってくれたら嬉しいです。

 

おかあさん、ここ2年で8キロ太り

なかなか痩せられず、

膝に肉もたっぷりついてますが

 

ここにきて、

じいちゃんの

膝まくらに役に立って

よかったなと痛感しています。

 

染み入る啓蒙ですね。

 

 

明日も

一啓蒙、

一羊毛がんばります・