最後まで野良の心で死んでいった子。 | アバターもえくぼ

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6畳×6畳に60匹の猫がいた
壮絶な多頭飼育崩壊現場から
引き出した負傷猫
「アバター」
通称「アバちゃん」と
楽しく明るく
ほがらかな生活を書いています。

今朝はもの悲しい朝の

当番でした。

 

 

ゆうべ保護部屋で

一つの命が消えました。

 

 

昨年の9月に小樽から保護されてきた

「たそがれ」が

虹の橋を渡ったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

亡くなる朝の写真です。

 


もうすでに身体はペラペラで

死に場所を探して

台所の前まで

這っていましたが

 

こんな状態でも触ろうとすると

 

 

シャーと言うのが

切なかったです。

 



もう身体に触れるだけでも

この子のストレスになるのは

目に見えてます。


 

ほんの一カ月前までは

卒業したブスこと

鳥羽丸のうしろで

 

 

元気でこっちを睨んでたのに…。。

 

 

 

 

 

 

そう、たそがれは

スーパー野良。

 

 

小樽の餌やりさんからの相談で

ツキネコが

保護してきましたが

 

 

おかあさんが

保護部屋にボラに

入るようになって3年。

 

 

入居した時の

たそがれは

歴代でも一番

おっかなかった子でした。

 

 

 

 

 

 

 

ケージの中に

ごはんを入れるだけで

怒るもんだから

 

手がふるえて

何度ごはんを

かっぱがしたか分かりません。

 

かっぱがす=まかす

 

 

 

 

 

 

ケージの中を拭くのも

おっかないので

 

 

夕方の当番の人に

張り紙をしてたのを

覚えています。

 

 

 

 

 

心の叫びの

伝言板。

 

 

当時のおかあさんの

保護部屋のブログには

こう書かれてました。

 

 

「そうは言っても、

いつか、

この子もベタベタになる日が

来るのかもしれない。

 

それは家猫になった時かも

しれない。

 

その日を信じて

お世話がんばります‥。」

 

 

残念ながら、ベタベタになる日は

来ませんでした。


 


保護部屋にくる子も

もちろん

家猫になるという

希望を持ってやってきます。



ノンキャリのたそがれも


口の中の治療や

風邪の治療も行っていた為、


薬の関係で

どうしてもケージ管理を

していたこともあり 


生粋の野良の

たそがれには

それがストレスに

なったかもしれません。



あまり、ストレスが

かかる治療は

F I Pを誘発してしまうことも

あります。



それでも部屋にフリーに

なってからは

他の子達とも仲良くなり、

みんなと

くっついて生活 しており

そこは救いでした。

 


この、「おまるベット」も

たそがれが

のんびりできる

秘密基地でした。











みるみる食欲が落ちてきたのは

ここ何週間で

 

 

亡くなる2日前、

茹でていったササミを

食べてくれてたけど

 


 

 

 

 

 

そのあと、べったりと

床に這いつくばってて、

 

ああ、、もう弱ってるんだな

しんどいのかなと

思いながら

 

 

お皿をかたずようと

手を伸ばしただけで

 

 

ペラペラな身体になっても

バッタのように

逃げて行ってしまった時

 

 

こんな姿になっても

たそがれの脳みそが

「人間は嫌だ」を忘れてないのを

痛感し、

悲しくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

これじゃあ

つかまえて

点滴だってできないよね。

 

 

せめて人間に対して

嫌な気持ちのまま

死んでいっては

ほしくはなかったです。

 


100匹いたら

100匹の

看取り方があります。



 

たそがれ‥

あのまま野良のまま

外で暮らした方が幸せだったかい?

 

人間は怖かったかい?

 

たそがれの目には

人間はどう映ってたんだろうね。

 

 

 

おかあさんは

今でも猫の幸せは

苦労の少ない

平穏な家での猫生の方が

いいに決まっていると思ってます。

 

 

外猫は一見、

自由きままな猫の生活も

見えるけど

 

 

寒い日もある。

危険もある。

ひもじい思いもする。

そんな生是しいものではないのです。

 

 

 

でも、たそがれを見てたら

猫の幸せって

どこにあるのかなと

思ってしまったのも

正直な気持ちです。

 

 

むやみに擬人化するつもりは

ないけれど

 

おかあさんが

あっちの世界に行った時

 

心を1ミリも通いあえなかった

たそがれと

一回話をしてみたいな。

そんな気持ちになりました。

 

 

たそがれ、

 

シャーシャー言いすぎて

喉が痛くないかい?

箱にちゅーるいれとくね、

 

 

お疲れさま。

ゆっくり休んでね。

 

 








おかあさん、今日は

おっかない顔をして

空気砲をぶっぱなしてる

たそがれの姿と

同じくらい、

 

 

 

 

 

 



仲間とのんびり過ごしている

たそがれを

思いだしてあげようと

思っています。

 

 

 

 

 

7月19日(金)

 

今日は、羊毛で

たそがれが最後に食べた

ササミを作ってみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

たそがれ、おつかれさま。。

今度生まれてくるときは

もっと人間に心を許してね。

 

 

そして、ちょっとは

撫でらせてね。