宇宙の「一なるものの法則」に基づくアセンションや、魂の霊的進化においては、「自己奉仕から他者奉仕へ」というところがポイントになってきます。

 

 「自己奉仕」というのは、自分への奉仕、つまり自分の事だけ考えて、自分が満足するように振舞うということです。「自分を大事にする」「自分を尊重する」というのとは異なります。

 一方「他者奉仕」というのは、文字通り他の存在への奉仕を重んじるということです。

 

 日本のスピリチュアル業界で盛んに言われているのは「自分の願望を第一に考えましょう」ということで、「自己奉仕」に当たります。

 「ジャイアンみたいに他人の事は考えずに、とにかくやりたい事をやりましょう」と言っているスピリチュアルリーダーもいます。

 ジャイアンは他人の迷惑を顧みず、腕力で公園に人を集めて「ジャイアンリサイタル」を開催して、「騒音」を聴かせます。

 他人が迷惑な顔をしていても気にしません。

 

 どうしてそう言われているかというと、一つの原因としては、これまで人間がマインドコントロールされてきた中で、「自分がどう思われるか」を気にして、他人から嫌われないように振舞ってきたからではないでしょうか。

 「見捨てられ不安」を抱えて、他人が望むように自分を迎合させようとして疲弊してきた人もいます。かつての私がそのタイプでした。

 又、ネガティブエイリアンによる宗教のコントロールにより、戒律に縛られて「他者への奉仕」について辟易している人も多いかもしれません。

 

 それに、「『今日は何を食べるか』という些細な事であっても妥協せずに自分に問いかけて、自分が望むものを選択しましょう」と言っているスピリチュアルリーダーがいますが、いちいち考えずに食べたいものを自然に食べればいいだけなのに、わざわざそう言わなければならないほど、感情が抑圧されていきたということです。

 その場合はまず、抑圧されている感情に対する処置が先になります。

 

 それらはあくまでも、「コントロールされた状態」の中や、苦しみの中での自由を求めているに過ぎません。

 本来の人間がどのようなものか、わかっていない状態で、もがき苦しんでいたのです。

  そういった方はまず、病んだ精神状態を回復させる必要があります。

 

 本来の人間のDNAというのは12本の鎖のDNAで、これは、「天使のような人間のDNA」と呼ばれています。

 その為、それが活性化したり、チャクラのブロックが取れて人間が霊的進化を遂げれば、ごく自然に「他者奉仕へ」と変容していくのです。

 そこには他人に嫌われたくないからとか、見捨てられないようにとか、そういったネガティブなものの反動はありません。

 万物は一つであり、繋がっているので、自分に関係無い物は一つもないという意識に達するので、自然に他者への奉仕の精神が出てくるのです。

 

 現在進行中のアセンションプランBでは、肉体を脱いだ後にアセンションのプロセスが続いていく人が大半です。

 その為、亡くなった後の魂の移行の際に、アセンションプロセスを続けていくか否かの選択肢が与えられるのですが(※)、その際に「他者への奉仕を学ぶ必要がある」という現実をつきつけられる人もいます。

(※個人的なアセンションが継続不可能な魂のグループもあるそうです)

 

 ですから、今巷でよく言われている「自分の解放の為に、他者の事を考えるのをやめて、自分の願望実現に邁進しましょう。それが他者の為になります」という考えは、本来の人間の霊的進化やアセンションの真逆という事になってしまいます。