筆者は毎晩のように酒を飲む。と言っても最近は薄ーい焼酎の水割りだ。それ飲む意味あるのか?と言う程、ほんの少量の焼酎に大量の氷と炭酸水を注ぎ込む。ほとんど水を飲んでるようなものだ。おかげでトイレが近くなるのには閉口するがそれでも多少ほろ酔い気分になるので、最近はこれが続いてる。

 

5月の連休に税理士の友人を呼び出して酒を飲んだ。経済的な苦境を脱するための作戦会議だ。山海のつまみを出す居酒屋でつい調子にのり飲みすぎた。実情を吐露できる気安さのためか、「濃い目のハイボール」の通常濃度を上回るアルコール量のためか久しぶりに酩酊した。(筆者の悪いところは酩酊してもほとんど様子が変わらないところだ)

 

案の定、フラフラと自転車で帰り何度も派手に転倒した。自宅から1キロも離れていないのだが、転倒する度に辺りを見渡しても見慣れぬ風景だ。引越したばかりで文字通りここはどこ?私は誰?状態だ。いったいどうやって帰宅したのだろう?ところどころで口を開けている側溝の穴によく嵌らなかったものだ。自転車乗りに生傷は絶えないとはいえ危険なことこの上ない。

 

翌朝仔細に身体を検分してみると、膝から下は傷だらけだし、向こう脛の真ん中あたりがたんこぶのようにぷっくり腫れている、やや、これはどうしたことか。つま先の小指の先にヒビが入っただけでも痛くて歩けないというから骨に異常はないだろう。それにしても、このぷっくり加減は何なんだ?よほど強く押しでもしない限り痛くもない。盛大な内出血だろうか?倒れ込んだ際に無意識に受け身をとったせいだろう、左半身の全体が打身のように痛い。

 

あまり日の経たないうちに形成外科で診てもらった方が良いなと思っていたが、痛くもなく日常に支障がないのでつい先送りしているうちに色々と立て込んできてしまい、ついにそのままになってしまった。あれから2ヶ月、税理士はあまり役に立たなかったが、仕事も決まり経済的な苦境から脱出出来る見込みもたった。向こう脛の腫れは何事も無かったかのようにひいている。