【タイトル】
斉木楠雄のΨ難
【概要】
2017年の日本映画
上映時間は97分
【あらすじ】
超能力を持って生まれた斉木楠雄は普通の高校生を装っているが、学園祭の当日、斉木楠雄に災難が降り注ぐ。
【スタッフ】
監督/脚本は福田雄一
音楽は瀬川英史
撮影は工藤哲也/鈴木靖之
【キャスト】
山崎賢人(斉木楠雄)
橋本環奈(照橋心美)
新井浩文(燃堂力)
吉沢亮(海藤瞬)
賀来賢人(窪谷須亜蓮)
【感想】
麻生周一の同名漫画の映画化。それまでに2016年からアニメ放送され、2019年からはNetflixにて新シリーズのアニメも放送されている。
私は原作漫画もアニメも未見だが、どう見ても実写映画化する題材には思えない。コメディ映画を撮り続ける福田雄一が原作にあるコメディ要素を実写映画に落とし込みたかっただけのことだろう。
まず、本作で致命的なのは物語を推進する何かに欠けていることだ。どんなジャンルの映画にしたって出発点から始まりどこかに到着して終わるものだ。本作は主人公の斉木楠雄が文化祭の一日をぶらぶら歩きながら、周囲の変なキャラクターに頭の中でツッコミを入れるというだけである。しかも、主人公が力を使い過ぎて収拾がつかなくなって1日前に戻って映画が終わり、何なら出発点に戻って映画が終わってしまっている。それでオチを付けたつもりかもしれないがコメディ映画としてもギャグとしても非常に弱いオチである。
さらにコメディ要素も明らかに笑いを狙い過ぎている。いくらギャグマンガの映画化とはいえ、倒れてズボンがずれてお尻が丸出しになるギャグって酷くないか。しかも2回もやるほどのことか。また、心美を演じた橋本環奈に顔芸をさせ過ぎ。1回や2回ならまだしも、登場シーンの半分は顔芸である。役者の面白い顔で笑わせるしかできないのか。これはいくら何でも橋本環奈が可哀そうに見えてくるレベルである。こういう面白演技で笑いを取ろうとしても別に良いが、コメディ映画ってやっぱり何かを一生懸命にやっている様を客観的に観ると笑えてくるってものじゃないだろうか。
アニメにしても1話完結の短編で、ギャグマンガを97分とは言え長編映画にするという企画に無理があったように思う。明らかに見た目の変なキャラクターも完全に出オチだし、繰り返されるギャグもくどくてしょうがない。
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