【作品#0466】ある愛の詩(1970) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

ある愛の詩(原題:Love Story)


【概要】

1970年のアメリカ映画
上映時間は99分

【あらすじ】

愛するジェニーを亡くしたオリバーは彼女との日々を振り返る。

【スタッフ】

監督はアーサー・ヒラー
原作/脚本はエリック・シーガル
音楽はフランシス・レイ
撮影はリチャード・クラディナ

【キャスト】

アリ・マッグロー(ジェニー・カヴァレリ)
ライアン・オニール(オリバー・バレット4世)
ジョン・マーリー(フィル・カヴァレリ)
レイ・ミランド(オリバー・バレット3世)

【感想】

エリック・シーガルの小説「ラブ・ストーリー ある愛の詩」の映画化。アカデミー賞では7部門でノミネートされ、作曲賞を受賞し、ゴールデン・グローブでは作品賞含む5部門を受賞した。ちなみに、トミー・リー・ジョーンズは本作が映画デビュー作である。

原題が「Love Story」となっており、その名の通りラブストーリーを描いている映画なんだが、ジェニーとオリバーがくっつくのが早過ぎる気はする。もっと時間をかけて丁寧に描いても良かったと思う。何と言っても学生のうちに結婚までしてしまおうと思う心情もそこまで伝わってこない。愛し合ったり、言い合いしたりよくある若い恋人/夫婦を描いていると思うが、どうも陳腐な印象は拭えない。ただ、有名になった「愛とは決して後悔しないこと」というセリフは印象に残る。

2022年現在の日本という立場で本作を見ると、貧しい若者同士がそれに屈することなく結婚する道を選ぶというのは理解されにくいのかもしれない。たとえ何か困難があっても愛し合う気持ちは羨ましくもあるが、彼らの愛し合う関係が描けているとはそこまで思えないのが正直なところだ。

【音声解説】

参加者

├アーサー・ヒラー(監督)


監督のアーサー・ヒラーによる単独の音声解説。日本旅行中に監督の依頼に来られた話、当初の音楽が没になり、アラン・ドロン経由でフランス人作曲家フランシス・レイに作曲を依頼した話、撮影のために大学内の道路を舗装した話、ニューシネマ期の1970年に本作がヒットした理由、ゲリラ撮影をした話など語ってくれる。同じ話の繰り返しになる箇所もあるが、非常に堅実な音声解説。

【関連作品】


「ある愛の詩(1970)」…シリーズ1作目
「続ある愛の詩(1978)」…シリーズ2作目

 

 

 

取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【ソフト関連】

 

<DVD>

 

言語

├オリジナル(英語)

映像特典

├オリジナル劇場予告編

├ドキュメンタリー「メイキング・オブ・ある愛の詩」

 

<BD>

 

言語

├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典

├アーサー・ヒラー(監督)による音声解説
映像特典

├フィルムメーカーの顔:レナード・マルティンが「ある愛の詩」を語る

├「ある愛の詩」:記憶に刻まれた名作

├オリジナル劇場予告編

├ベン・マンキウィッツによるターナー・クラシック・ムービーズのイントロダクション