【タイトル】
導火線 FLASH POINT
【概要】
2007年の香港映画
上映時間は87分
【あらすじ】
舞台は中国返還前の香港。暴力刑事マーの相棒ウィルソンは、ベトナムマフィアに潜入捜査中に警察と繋がっていることがバレてしまい…。
【スタッフ】
監督はウィルソン・イップ
撮影はチェン・マンポー/ミウ・キンファイ
音楽はチャン・クォンウィン
【キャスト】
ドニー・イェン(マー)
ルイス・クー(ウィルソン)
コリン・チョウ(トニー)
ファン・ビンビン(ジュディ)
【感想】
ウィルソン・イップ監督とドニー・イェンのタッグは「SPL/狼よ静かに死ね(2005)」「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート(2006)」に続き、本作が3年連続3度目となった。
とにかく見どころはラストのドニー・イェンとコリン・チョウ(「マトリックス」シリーズのセラフ役)の格闘シーンである。それまでの場面はラストに向けた前座でしかない。何箇所かアクションはあるのだが、ラストに比べるとそれまでのアクションは見せ場と言えるほどでもない気がする。ゴルフ練習場の場面はもっと大掛かりなアクションシーンになる予定だったが、資金不足により断念したそうである。
本作はドニー・イェン主演の映画のようだが、ドニー・イェン演じるマーは冒頭に登場して以降、20分ほど画面に出て来ず、本作の状況説明や彼の相棒ウィルソンの話を中心に展開していく。ダブル主演とも言えるが、ラストのバトルを見る限りドニー・イェン主演、ルイス・クー準主演という感じだろうか。
ラストのアクションで映画が終わるとしたら、こんなまどろっこしい話にしなくて良かったはず。資金不足もあったようだが、もっとシンプルな話にしてアクションで繋いでいく映画にすべきだった。ドニー・イェン主演という割には、ウィルソンとジュディの話も多いし、かといってマーとウィルソンが相棒である設定も特に必要性は感じない。中途半端に話をややこしくして、それを処理するのに手いっぱいで87分という上映時間もあまり短く感じない。
そしてラストの格闘シーン。多くの日本人スタントマンも参加したというその格闘シーンは、かつてのカンフーに総合格闘技を融合したような今までに見たことのないようなものになっている。アクションのできる俳優と、それをコーディネートできるスタントチーム、また危険なシーンを演じられるスタントマンいてこそであろう。長い格闘シーンが終わると、こっちまで息切れしてしまいそうである。
やはり振り返ってもラストのアクションを考えると、その前座となる70分くらいが結構退屈である。これなら、もっともっとシンプルな短編2本立てとかにできなかったかな。一般用映画が最低でも90分くらいであるという型を破りたくなるような作品。
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