【作品#0316】七福星(1985) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

七福星(原題:夏日福星/英題:Twinkle Twinkle Lucky Stars)


【概要】

1985年の香港映画
上映時間は90分

【あらすじ】

前作での活躍で5人組はパタヤビーチへの旅行に招待されるのだが…。

【スタッフ】

監督はサモ・ハン・キンポー
音楽はアンダース・ネルソン
撮影はアーサー・ウォン/ジョニー・コー

【キャスト】

サモ・ハン・キンポー(デブゴン)
リチャード・ン(クレイジー)
エリック・ツァン(ドジ)
ファン・ツイファン(ヒゲ)
チャールス・チン(ハンサム)
ロザムンド・クワン(ワン)
シベール・フー(フラワー)
ジョン・シャム(モジャ)
ジャッキー・チェン(マッスル)
ユン・ピョウ(リッキー)
倉田保昭(殺し屋)
アンディ・ラウ(ラッキー)
ミシェル・ヨー(柔道教室の教師)

【感想】

サモ・ハン・キンポーによる「~福星」シリーズの第3作。前作に引き続き日本人キャストが登場し、香港映画にも多数出演していた倉田保昭が殺し屋役で出演している。

基本は前作とやっていることはほとんど同じで、場所を日本からタイに変えているだけである。1人の女性を5人で取り合う場面はアイデアを変えているが、グダグダなところまで一緒である。

また、5人組もハンサムは仕事でパタヤビーチへは行けないとして、代わりにそのハンサムほどハンサムではない男がついて来ることになるのだが、驚くほどに存在感がない。そのハンサムはハンサム故に間抜けであることが際立つキャラだっただけに、おそらく「本当に」仕事の都合で撮影に参加できなかったからこのような形をとったと思われる。また、1作目のヒロインの兄として登場したモジャが本作に再び出演している。

それから、5人組の話とジャッキー・チェンとユン・ピョウの話がほとんど交わらないのもシリーズ通して一貫している。ここまで来ると、そういうものとして受け入れなければならないが、別々の映画を編集で無理やりくっつけて居るような継ぎ接ぎ感は否めない。

中盤のジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、アンディ・ラウの3人によるアクションは何ならラストのアクションよりも素晴らしく、クライマックスかと思わせるほどのものであった。その理由としてラストでジャッキー・チェンがやられたままであることも挙げられるだろう。当時、多くの作品を掛け持ちしていたジャッキー・チェンがあまりの多忙に限界が来て、サモ・ハン・キンポーに「俺を殺してくれ」と嘆願したそうで、最終的に映画ではジャッキー・チェンが倒れたまま、その相手をサモ・ハン・キンポーが引き継ぐ形となっている。

 

シリーズ通してみると、アクションの見せ場としては本作が一番だったように思える。継ぎ接ぎのような変な映画をそれとして受け入れられたらまずまずのシリーズだったと言える。

【関連作品】

五福星(1983)」…シリーズ第1作
大福星(1985)」…シリーズ第2作
「七福星(1985)」…シリーズ第3作



取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【配信関連】

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【ソフト関連】

<BD(日本劇場公開版)>

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├日本版劇場予告編
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