【タイトル】
野菊の墓
【概要】
1981年の日本映画
上映時間は91分
【あらすじ】
15歳になる政夫には病弱な母きくがおり、17歳になる従姉の民子が住み込みで世話に来ていた。彼らは仲良くなり、その親密な仲は近所で噂になっていた。そんな彼らを遠ざけるべく、きくは別々の道へ進むように取り計らうが…。
【スタッフ】
監督は澤井信一郎
音楽は菊池俊輔
撮影は森田富士郎
【キャスト】
松田聖子(民子)
桑原正(政夫)
村井国夫(喜一郎)
加藤治子(きく)
丹波哲郎(剛三郎)
樹木希林(お増)
【感想】
1980年にデビューしてすぐさま大ブレイクした松田聖子の映画初出演にして初主演作品。また、脚本家や助監督として活動していた澤井信一郎にとって監督デビュー作にもなった。アイドル映画が確立された80年代において、木下惠介監督の名作を真摯にリメイクした印象。
建前上、恋愛禁止のアイドルが秘密裏に交際していたという事実は当時から後の暴露まで様々あった80年代。当時トップアイドルの松田聖子が周囲によって好きな人と一緒になれない役柄を演じるとなると、後の郷ひろみとの破局や神田正輝との結婚について連想してしまう。「アイドル」という特殊な仕事柄から生じる、やりがい搾取とも取れる「恋愛禁止」。そして本作ではたった2歳年上に生まれたからとというだけで、好きな人と一緒になれない。いつの時代も苦労するのは若者ってことなのだろうか。
リメイクなので話の筋は分かっているのだが、いかんせん演じた主演2人が役者としてあまりに魅力がなさすぎた。
【関連作品】
「野菊の如き君なりき(1955)」…伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の1度目の映像化。
「野菊のごとき君なりき(1966)」…伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の2度目の映像化。
「野菊の墓(1981)」…伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の3度目の映像化。
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【配信関連】
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【ソフト関連】
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