【作品#0050】未知への飛行(1964) | シネマーグチャンネル

【タイトル】

 

未知への飛行(原題:Fail-Safe)

 

【Podcast】

Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。


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【概要】

 

1964年のアメリカ映画

上映時間は112分

 

【あらすじ】

 

アメリカ軍のコンピューターが誤ってソ連への核攻撃命令を出してしまう。その命令を受けた爆撃機は攻撃目標のモスクワへ向かってしまう。

 

【スタッフ】

 

監督はシドニー・ルメット

脚本はウォルター・バーンスタイン

撮影はジェラルド・ハーシュフェルド

 

【キャスト】

 

ヘンリー・フォンダ(アメリカ大統領)

ダン・オハーリヒー(ブラック将軍)

ウォルター・マッソー(グローチェル教授)

 

【感想】

 

キューブリックの「博士の異常な愛情(1964)」と同時期に製作された核の脅威を描いた作品。故障を発見する装置の故障によりソ連への核攻撃を命令してしまったアメリカ政府。何が起ころうともマニュアル通りにソ連への爆撃に向かうアメリカ兵と、上官を殴るという規律違反を犯してでも爆撃阻止に向けて行動するも捕まるアメリカ軍内部の対比も面白い。

 

どれだけテクノロジーが発展しても、重要な判断を下すのはすべて人間である。その仕組みを作り上げるのも、その仕組みの中で行動するのも人間である。ヘンリー・フォンダ演じる大統領が時折見せる人間らしさがテーマを引き立たせる。このテーマは1964年製作から半世紀以上たった現代でも古びていない。やや退屈な前半と、後のあの「音」を事前に観客に知らせたセリフこそもったいないが、核の脅威を描いた映画としては強烈な印象を残す。同時期製作の「博士の異常な愛情(1964)」とセットで見ておきたい1本。

 

【音声解説】

 

参加者

├シドニー・ルメット(監督)

 

シドニー・ルメット監督による単独の音声解説。おそらくDVD発売に向けて収録したものなので、2000年前後に収録したものと思われる。本作の再評価の話、同年公開の「博士の異常な愛情」についての話、音楽についての私見の話など非常に興味深く、監督の他の作品への言及もあり、よりシドニー・ルメット監督作品への理解を深める契機となる音声解説と言える。

 

 

 

取り上げた作品の一覧はこちら

 

 

 

【配信関連】

<Amazon Prime Video>

言語
├オリジナル(英語)

 

【ソフト関連】

<DVD>

言語
├オリジナル(英語)

├日本語吹き替え

音声特典

├シドニー・ルメット(監督)による音声解説

映像特典
├未知への飛行、再び
├タレント・ファイル