【タイトル】
ザ・フライ(原題:The Fly)
【Podcast】
Podcastでは、作品の概要、感想などについて話しています。
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【概要】
1986年のアメリカ映画
上映時間は96分
【あらすじ】
天才科学者のセスは、物体を転送できる装置「テレポッド」の開発に成功するが、生物の転送には成功していなかった。セスは自分を取材しようとしに来たジャーナリストのヴェロニカと知り合うことになる。
【スタッフ】
監督はデヴィッド・クローネンバーグ
製作はスチュアート・コーンフェルド
製作総指揮はメル・ブルックス
音楽はハワード・ショア
撮影はマーク・アーウィン
特殊メイクはクリス・ウェイラス
【キャスト】
ジェフ・ゴールドブラム(セス・ブランドル)
ジーナ・デイヴィス(ヴェロニカ)
ジョン・ゲッツ(ステイシス)
【感想】
手作りのクリーチャーものとしては映画史に残る気持ち悪さである(もちろん褒めている)。リメイク元の「蝿男の恐怖」が身体的な変化が1回しかなかったのに対し、7~8段階経ているのは心情変化を示す上でも大きな役割を担っていると言える。
その主人公の見た目が変化していくという意味では本作の最初の2カットが見事だった。まず会場を俯瞰で映すカットが数秒入り、その後いきなりジェフ・ゴールドブラム演じるセスのバストショットに切り替わる。ここがどこかホラー映画っぽくてドキッとするのである。そしてこのジェフ・ゴールドブラムの特に顔を捉えたこのショットで観客はジェフ・ゴールドブラムの見た目をしっかり認識できるのである。このシーンがあったからこそ以降の見た目の変化が生きてくるのだ。
強いて言うなら、ヴェロニカがセスに惚れる、好きになる過程はもう少し丁寧に、そして印象的に描いてほしかった。これだけ見た目が変わっても愛は変わらないというには少し弱かった。この点を差し置いても本作は紛れもないSFの名作と言える。
【音声解説】
参加者
├デヴィッド・クローネンバーグ(監督)
デヴィッド・クローネンバーグ監督による饒舌で、知的な解説を聞けば、彼の才能、頭の良さに驚かされるだろう。CGを使わずに表現するために工夫した点や本作で取り上げたテーマについて語ってくれる。ただし、彼が以前監督した「デッドゾーン(1983)」のオチについても触れているので、未見の方はご注意を。
【関連作品】
「蝿男の恐怖(1958)」…シリーズ1作目
「蝿男の逆襲(1959)」…シリーズ2作目
「蝿男の呪い(1965)」…シリーズ3作目
「ザ・フライ(1986)」…シリーズ1作目のリメイク
「ザ・フライ2 二世誕生(1989)」…上記作品の続編
取り上げた作品の一覧はこちら
【配信関連】
<Amazon Prime Video>
言語
├オリジナル(英語)
【ソフト関連】
<DVD>
言語
├オリジナル(英語)
映像特典
├オリジナル劇場予告編
├メイキング・オブ・「ザ・フライ」
├インタビュー集
<BD>
言語
├オリジナル(英語)
├日本語吹き替え(TBS版)
音声特典
├デヴィッド・クローネンバーグ(監督)による音声解説
映像特典
├トリビア・トラック
├インデックス
├ブックマーク
├ゲーム:シューティング・ギャラリー
├ドキュメンタリー集(1)肉体の恐怖:メイキング・オブ・「ザ・フライ」
├ドキュメンタリー集(2)ブランドル自然史博物館
├未公開シーン集
├フィルム・テスト
├ライブラリー(英文のみ)
├原作短編小説 ジョルジュ・ランジュラン「蝿」
├チャールズ・エドワード・ポーグ 脚本
├デイビッド・クローネンバーグ 脚本
├「ザ・フライ」特集掲載雑誌 CINEFEX“THE FLY PAPERS"
├「ザ・フライ」特集掲載雑誌 AMERICAN CINEMATOGRAPHER“NEW BUZZ ON AN OLD THEME"
├「ザ・フライ」特集掲載雑誌 AMERICAN CINEMATOGRAPHER“MORE ABOUT THE FLY"
├プロモーション映像集
├劇場予告編&TVスポット集
├プレス用映像(1986年)
├メイキング
├デイビッド・クローネンバーグ監督プロフィール
├ポスター&ロビーカード・ギャラリー
├スティル・ギャラリー
├パブリシティ
├撮影風景
├コンセプト・アート
├特殊効果
├モンキー・キャット
├宇宙の虫
├腕相撲
├特殊メイク
├隠しコマンド
├HALLOWEENER
├VOMIT DROP
├SUMMER OF '86
├BIG TROUBLE IN LITTLE CHINA
├ALIENS
├THE FLY
【書籍関連】
<蝿>
形式
├紙
出版社
├早川書房
著者
├ジョルジュ・ランジュラン
翻訳
├稲葉明雄
長さ
├277ページ