さくらんぼ事件
さくらんぼ事件 通信員 14のポピー
0のポピーは、お庭遊びが、大すき。
0のポピーが・・・(0って、簡単に呼ぶことにするわね)
お庭に、さくらんぼの実が落ちていたのを、見つけたのは、
二週間前。
なんでも、耳につめこむのが、好きなこの子は、
さくらんぼも、耳の中に、つめこんだようよ。
そういえば、近頃、「0」の聞こえが悪いとは、思っていたのよ。
だって、いつもは、おやつっていえば、すぐにとんでくるのに、
最近は・・・
ほらね。しらんぷり。
全然、聞こえてないみたい。
それが、ある夜、突然、
「耳が痛い!」って、「0」が泣き出して、
「おたふくかぜかもしれない!」って思った私は、
13のポピー(「13」って、呼ぶわね)といっしょに、
泣きわめく「0」をかかえて、
夜の病院に、すっとんでいったわ!
寝ている先生をたたきおこして、
「0」の耳の中をみてもらったら、
先生が、「0」の耳の中から、つまみだしてきたのは、
なんと、芽の出たさくらんぼ!
不思議なこともあるものね。
植木鉢に入れて、育てることにしました。
「0」は、それから、一生懸命、さくらんぼのお世話をしています。