狐火流し殺人事件7 | ぽっぷの金田一少年の事件簿R推理ブログ

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謎はすべて解けた!


解答をまとめるのにはやはり時間がかかりますがスズメバチの捕獲で止まっているあの日の記憶から現在に連なる一連のストーリーをなんとなく自分の中でまとめてみました。


と、その前に簡単なところを先に片づけてしまいましょうか。


凛殺害のトリック。


とは言ってもほとんどは過去の記事で語っている通りです。


金田一か気が付いた違和感とは障子の入れ替わりにあります。


犯行時、ちょうど手の後ろに隠れる形に障子の穴があるんですが、ここから裏に通すようにワイヤーを通し、ワイヤーを中指と薬指に巻きつけて操っていたと考えられます。


さて、最近起きた事件については片付いたのですが二か月前というラスボスが待ち受けています。


それではなんとなく考え付いたストーリーを順を追って説明していきましょう。



茉莉香はスズメバチの入ったペットボトルを光太郎から受け取り、おそらく陸の荷物に忍ばせました。驚かせるつもりで。ほんの悪戯心で。


男の子が女の子にいじわるする時も、女の子が男の子にいじわるする時も、理由の相場は決まってるんです。好きだからですよね。陸の事を必要以上に悪く言ったのもこのためです。


ところがこのスズメバチが問題。おそらく、貧乏で靴もまともに買えない家庭に育った陸の母親は過去に一度スズメバチに刺されているのではないでしょうか。


そうなると悪戯心に忍ばせたスズメバチがなんらかの事故で母親を刺した場合、アナフィラキシーショックという心臓麻痺を起します。


これは、過去に同じ毒を経験したことを覚えていた脳が、体に毒を回さないために自発的に心臓を止めるという人間の脳が優秀であるがために起きたバグのようなものなのですが、厄介なのは一回は大丈夫だったという驕り。


知識が無ければ生存率は無いに等しく、まあ陸の母親も亡くなったのでしょう。


これが金田一の言う4人目です。


これが動機になった訳ですが、悪戯をしたのが誰なのかという事までは陸には分からなかった。


それから数年後、何かのきっかけで茉莉香と再会した陸。茉莉香は陸の事がもともと好きだったので、積極的にアプローチし、二人は恋に落ちます。


ベッドの中、茉莉香からあの日の事を全て聞かされます。おそらく茉莉香の中では些細なエピソードであったスズメバチの件も含めて。


かっとなった陸はその場で茉莉香を殺害。とはいえこの場所で死んでいたとなれば男性関係が疑われることは必須。


そこでシーツに包みとっさに蔵へ運びます。


とりあえずシーツに埃がついてしまわないように死体を置くところだけを掃除し、死体を置いて途方に暮れているところに狐の嫁入りの絵を発見し、シーツとお面を使ってそれに見立てることを思いつきます。


こうして出来上がった不可解な状況。


さらに事の発端となった光太郎と凛の殺害を計画します。


本当ならば殺されなくてはならないほどの理由ではないはず。


ではこの2つの事件、なぜ起きたのか。


答えは陸の葛藤にあります。


母を殺した恨みで、あるいは義務感ともいいましょうか、茉莉香を殺さないわけにはいかなかった。


でも、それと今の自分の感情とは別のものだった…。


つまりこのふたつの事件は大好きな茉莉香を殺さなくてはならなくなったきっかけの二人に対する天罰だったのではないでしょうか。


好きな人をそれでも殺さなくてはならなかったぶつけようのない想いが引き起こした悲劇だった。


こんな書き方をしておいて外れたら笑いものですが、こんな筋書きに思えました。


今回の出題編はここまで。読みたくないけど解答編に続きます。