もくじ
1.マンガの制作ステップ
2.今回のお題: 当たり
3.アイデア出し
4.アイデアスケッチ1
5.アイデアスケッチ2
6.ラジオトークで作業配信
7.プロットとネーム
8.おわり
9.音声配信はこちら
1.マンガの制作ステップ
時間配分
今回は、「1時間4コマ会」というTwitterのハッシュタグ企画用に描いた4コマ漫画です。これは、お題が出されてから1時間以内に、4コマ漫画を完成させて発表するというものです。なので、上述の各ステップにおいて、以下のような時間配分を想定しています。
1.アイデア出し: 30分
2.作画作業: 30分
🔻参照リンク
2.今回のお題: 当たり
3.アイデア出し
アイデア出しは、上記画像のように、白紙の紙に思いついた言葉や絵を、どんどん書きながら考えていきます。くだらないことでも書いて、アイデアの種を探していく作業です。書くことで思考が整理され、脳の働きもよくなります。
4.アイデアスケッチ1
アイデアスケッチのスキャン画像です。
どのような思考プロセスからアイデアを出していったのかを見ていきましょう。
まずは、「当たり」という言葉から連想されるワードを列挙していきます。
当たり→当選
当たり→当たりつきお菓子→駄菓子、アイス
当たり→福引→福袋→ガチャ
当たり→自販機
当たり→くじ引き→コンビニ→三角くじ
当たり→パチンコ、競馬、宝くじ
などと、「当たり」という言葉から思いつくものを具体的な単語とともにひたすら書き出していきます。書き出しながらも、どれかから、なにか面白い話ができそうかも考えています。
アイデアの案
以下のようなアイデア案をふわっと考えました。
■こんな1等はいやだ
たとえば、福引とかで、普通は1等「ハワイ」とかですよね。だけど、こんな1等が当たっちゃった〜、みたいな4コマとか。
■当たりつき駄菓子
当たりつき駄菓子とか、当たりつきアイスってありましたよね。子どものお菓子に当たりつきがあった。じゃあ、大人が買うものにも当たりつきがあったら? 当たりつきビール、当たりつきタバコとか。当たりが出たら、タバコもう1箱!みたいな笑
■嬉しくない当たり
当たりって嬉しいものだけど、嬉しくない当たりってあるのかな。あるな。たとえば、ロシアンルーレットとか。わさびの入ったシュークリームを当てるやつとかさ。
などと、いろいろ考えながら、どんどんアイデアを出していきます。とにかく数出します。ひとりブレストですね。
5.アイデアスケッチ2
■牡蠣(カキ)に「当たる」
「嬉しくない当たり」を考えていたときに、ラジオトークのリスナーさんから「牡蠣に当たる、とかは?」とコメントをいただきました。(ラジオトークという音声配信アプリで、作業配信しながらアイデア出しをしていたのです)
これはいいかも!とピンときました。
ほかの人も考えていそうなアイデアかもですが、時間も限られているので、このアイデアを借りて、マンガにまとめていこうと思いました。
6.ラジオトークで作業配信
前述したように、ラジオトークで作業配信しながらアイデア出しをしていました。リスナーさんに、コメントでアイデア出しを手伝ってもらったりしています。これには、本当に助けられています。
7.プロットとネーム
まとまってきたので、プロットとネームをご紹介します。
■お題: 当たり
■プロット
1: アイスに当たった。ぼくも当たったみたい
2: え、そうなの?やったね!
3: いや、うれしくないよ
4: 昨日の牡蠣が当たったみたいなんだ
■ネーム
上記のプロットに対してのイラストのイメージです。今回は、順番的には、こちらのイラストを先に書きました。頭の中では同時に浮かぶのですが、文章と絵を分離させてアウトプットしておくと、後で作画をするときにやりやすいです。
8.おわり
前編「アイデア出し」は以上となります。今回は、お題もわかりやすかったのと、作業配信でのコメントなどのおかげもあり、アイデア出しの工程がスムーズにできた気がします。
では、次回は後編「作画作業」編となります。