
会社を休職したは良いけれど、つわりらしき物は全く感じない。楽と言えば楽だけどね。
でも、先生が最後に口にした
『成長が少し遅いかな…』
『心拍も少し弱いですね。』
この言葉ばかりが頭を占めてるし。
大丈夫だよね……
一日中お腹が気になって話しかけてたなぁ。
そんな時、兄が安産の御守りをくれました。
出雲大社で買ってきてくれたそうで、ほんっとに優しいなぁ…。
口数少ないけど、いつもどこか優しさを見せてくれる兄が大好きです

その安産御守りを肌身離さず、エプロンのポッケに入れて、寝る時は枕カバーの中に入れて
しつこくしつこく念じてました。
『無事に次の診察で卒院出来ますように。』
旦那クンも毎朝毎晩、おはよう♪おやすみ☆とを欠かさずお腹に話しかけて。
そしていよいよ運命の日がやってきました。
ちょうど土曜日だったので、旦那クンと一緒に病院へ

40分程待って私が順番が来て、いつも通りの素っ気ない先生(笑)。
『はい、じゃあ診察してみましょう。』
座るやいなや、いつもこの一言ですぐに隣の診察台の部屋に移動します。
超音波が入り、シーン… … 。
カーテンを開けてください。と言われない…
『残念ですが、心拍が止まってます。』
『でも大きさは大きくなっていて、4,5センチまで来ているので、自然には出ませんから、手術で出しましょう。』
『………。』言葉が何にも出ませんでした。
ただ、涙を堪えるのに必死で、歯をくいしばって。
声を発することが出来ませんでした。
すると、看護師さんが旦那クンを診察室へ入れてくれました。
私では、何も話が出来ないからでしょう。
先生から旦那クンへ、もう一度同じ説明があり、
手術の予約を5日以内に入れるよう話しています。
こんなに、いとおしくてたまらない…
つい今まで私の中で一生懸命に成長していた赤ちゃんを、今日から5日以内に取り出してしまうんだ…。
旦那クンは私に
『すぐは辛いし、5日目にしようか?』
『それで予約していい?』
気を使いながら聞いてくれて、私は頷いただけで診察室を出ました。
あとは、旦那クンがそれまでの注意事項を聞いてくれてた。
他の患者さん達の手前、絶対に泣けない。
泣かない。
暫く旦那クンと2人で無言で会計を待っていると
看護師さんが私達を別室へ手招きしてて
そのまま部屋に入ると、
『今回は残念でしたね。』
『今の気分はどうですか?』
と聞いてきて、どうも何も必死で涙を堪えてる私になんて酷な質問をするんだろう

少し怒り気味に言ったかもしれません。
『言いたくありません。口に出したら泣くから。泣きたくないです。』
すると、看護師さんが
『口に出して泣かないと、絶対に立ち直れませんよ。』
『だから、辛くても涙が出なくなるくらい泣いて下さい。吐き出さないと前に進めないんですよ。』
『旦那さんも、奥さんの気持ちを沢山聞いてあげてくださいね。沢山泣かせてあげてください。』
そんなこと言うものだから、もう涙は流れるばかり…。もう止まりませんでした。
旦那クンも目を真っ赤にしていましたが、自分が泣いたら私が泣けないから、凄く堪えてたのを覚えています。
静かに帰宅しました。
でも、やっぱりお互い赤ちゃんのことには全く触れず過ごしました。
そして、私の母に連絡。
暗い1日になってしまったな…
